Windows Server 2016向け累積更新プログラム「KB5009546」不具合情報まとめ

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Windows Server 2016向け累積更新プログラム「KB5009546」不具合情報まとめ

累積更新プログラムには不具合修正や追加機能が含まれており、その分不具合も多く発生します。そのため、適用する前に一度不具合情報を確認することをおすすめします。

この記事では2022年1月11日(現地時間)にリリースされた累積更新プログラム「KB5009546」の不具合・脆弱性情報とそれを回避する方法をまとめています。

(2022/3/31更新)1月11日以降の更新プログラムでDNS名前解決が失敗する不具合
(2022/3/1更新)1月以降の更新プログラムで特定のアプリ・デバイスがNetlogonで保護されたチャネルを作成できない/ドメイン参加時に問題が発生する不具合
(2022/2/8更新)1月の.NET Framework累積に不具合 AD情報取得時にアプリが開かない、0xc0000005エラー
(2022/1/18更新)不具合を修正する定例外更新プログラムがリリース
(2022/1/17更新)1月の累積更新プログラムのインストール後、VPN接続に失敗する不具合
(2022/1/13更新)1月の累積更新プログラムでDCが再起動ループする、Hyper-Vが起動しない不具合

情報ソース

Windows Server 2016向け累積更新プログラム「KB5009546」の主な更新内容

ユーザー報告されている不具合・脆弱性

随時更新予定です。

既知の不具合

エラー

1月11日以降の更新プログラムでDNS名前解決が失敗する不具合

1月11日以降にリリースされた更新プログラムをDNSサーバーにインストール後、DNSスタブゾーンが正しく読み込まれず、DNS名前解決が失敗する不具合が確認されています。

回避策1

この問題はKnown Issue Rollback(KIR)を使用して解決されています。

回避策2

すでにこの不具合が発生している場合は、2つの特別なグループポリシーをインストールして構成することで問題を解決できます。

特別なグループポリシーと構成方法についてはこちらを参照して下さい。

1月以降の更新プログラムで特定のアプリ・デバイスがNetlogonで保護されたチャネルを作成できない/ドメイン参加時に問題が発生する不具合

2022年1月以降の更新プログラムを読み取り専用ドメインコントローラー(RODC)、または合成RODCマシンアカウントにインストールした場合、特定のアプリまたはデバイスがNetlogonのセキュリティで保護されたチャネルを作成できない不具合が確認されています。

影響を受けるアプリや「Riverbed SteelHead WAN Optimizers」などのデバイスでは、ドメイン参加時に問題が発生したり、ドメイン参加後に制限が発生したりする場合があります。

回避策

MicrosoftとRiverbedは現在この不具合を調査中です。

影響を受けるデバイスの場合、Netlogonで保護されたチャネルを作成するにはRODCアカウントと、準拠しているKRBTGTアカウントをリンクさせる必要があります。

1月の.NET Framework累積に不具合 AD情報取得時にアプリが開かない、0xc0000005エラー

1月の累積更新プログラムのインストール後、VPN接続に失敗する不具合

1月の累積更新プログラムのインストール後、VPN接続に失敗する不具合が確認されています。この不具合により、IPsec、L2TP、IPSec IKEを使用するVPN接続が影響を受ける可能性があります。

▼修正プログラムがリリースされました

回避策

・【回避策1】VPNサーバー側でベンダーIDの使用を無効にする
VPNサーバー側でベンダーIDの使用を無効に設定します。

※サーバーによってはベンダーIDの使用を無効に設定できない場合があります。

・【回避策2】KB5009546をアンインストール

▼具体的な手順は以下の記事を参照して下さい。

1月の累積更新プログラムでDCが再起動ループする、Hyper-Vが起動しない不具合

▼修正プログラムがリリースされました

▼以下の記事を参照して下さい。

エラーコード0xC004F074が表示され、Windows 10 Enterprise LTSC 2019,2016を実行するクライアントデバイスのライセンス認証に失敗する不具合

2021年4月22日以降にリリースされた更新プログラムのインストール後、キー管理サービス (KMS) ホストとして使用されるWindows Serverに不具合が発生し、Windows 10 Enterprise LTSC 2019およびWindows 10 Enterprise LTSC 2016を実行しているクライアントデバイスはライセンス認証に失敗する場合があります。

「エラー:0xC004F074 ソフトウェアライセンスサービスからコンピューターをライセンス認証に失敗したと報告されました。キー管理サービス(KMS)に接続できませんでした。追加情報についてはアプリケーションイベントログを参照してください。」というエラーが表示されます。

①アプリケーションイベントログを参照するにはクライアントデバイスの「イベントビューアー>Windowsログ>Application」に移動します

②イベントID:12289が無く、イベントID:12288のみが表示される場合、これは次のいずれかの状態を意味します。

・KMSクライアントはKMSホストに到達できませんでした。

・KMSホストが応答しませんでした。

・KMSクライアントは応答を受信しませんでした。

この問題は新しいカスタマーサポートボリュームライセンスキー(CSVLK) を使用している場合にのみ発生します。 他のバージョンまたはエディションの Windowsライセンス認証には影響しません。

回避策

Microsoftはこの不具合を調査中です。

1月の累積更新プログラム一覧

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