【事例】9,000台規模のIntune移行・運用支援 – 製薬業界のお客様に選ばれた「現場が困らない」ための運用設計

Intune/Autopilot
【事例】9,000台規模のIntune移行・運用支援 - 製薬業界のお客様に選ばれた「現場が困らない」ための運用設計

株式会社アーザス 代表の中島です。

弊社では、製薬業界の上場企業様に対して、2021年からPC・デバイス管理のご支援を継続して行ってきました。対象台数は約9,000台です。

このたび契約満了という一つの節目を迎えたこともあり、これまでどのような経緯でご相談をいただき、どのようなご支援をしてきたのかを振り返ってみたいと思います。

弊社は、単にMECMやIntuneといったツールを導入するだけの会社ではありません。私たちが大事にしているのは、現場の運用がきちんと回ること、担当者様が困らないこと、そして不具合が起きたときに迅速に動けることです。

今回ご紹介するのは、そうした弊社の支援の一例です。

お付き合いの経緯

お付き合いの経緯

きっかけはアーザスBlogでした。

今回ご紹介するお客様とは、以前から弊社ブログを読んでいただいていたことが縁で、ご支援が始まりました。現場のご担当者様からは、「実務目線で分かりやすい」「運用に近い情報が参考になる」といったお声をいただいていました。

アーザスBlogでは、製品紹介だけではなく、実際の運用で起こりがちな課題や不具合対応、段階展開の考え方など、現場で本当に必要となる情報を発信してきました。そうした積み重ねが信頼につながり、具体的なご相談をいただく流れとなったのです。

私としても、ブログは単なる集客ツールではなく、弊社がどういう考え方で現場に向き合っているかを伝える大切な場だと考えています。

MECM(MCM)でのパッチ管理

ご支援の初期段階では、お客様環境でMECMを用いた運用が行われており、弊社は更新プログラム管理を中心にサポートを行ってきました。

Windows更新プログラムは、ただ配信すればよいというものではありません。「今月の更新を本当に適用してよいのか」「既知の不具合はあるのか」「配信を止めるべきか進めるべきか」。こうした判断が、実運用では非常に重要になります。

そのため弊社では、毎月の更新にあわせて不具合情報を整理し、事前に担当者様と判断材料を共有できる形で情報提供を行ってきました。

大事なのは単なる情報の受け渡しではなく、その情報がお客様の環境にどう影響するのかを見極め、共に判断することです。

例えば

  • 先行テストをどこまで実施するか
  • 一部の端末だけ除外する必要があるか
  • 利用部門への周知が必要か

といった観点で、実運用に落とし込めるよう整理を続けてきました。

Intuneへの切り替え

その後、お客様環境でIntuneへの移行が進むことになり、弊社も設計段階から深く関わることになりました。

ここで行ったのは、単にIntuneのパラメータを設定することではありません。約9,000台規模の端末管理を前提に、構築支援から運用設計、そして実運用まで一貫してご支援しました。導入して終わりにするのではなく、実際に現場の担当者様が運用できる形まで落とし込むことを、弊社として特に重視しました。

主な支援内容としては、以下のようなものがあります。

  • 品質更新プログラム(QU)の段階配信設計
  • 不具合発生時の連絡・判断・停止フローの整理
  • Win32アプリ配信(Microsoft Edge、Microsoft 365、セキュリティ製品、Adobe Acrobat Reader等の配信・更新設計)
  • グループ管理や適用状況の確認といった日常運用
  • 月次レポート作成とKPIの可視化

このように、導入の先にある「使い続けるための運用」までをトータルで担当させていただきました。

次なる体制への引き継ぎについて

次なる体制への引き継ぎについて

IT運用では、組織の体制変更や方針転換によって、別のソリューションや運用体制へ切り替わることがあります。今回のお客様でも、Intune運用支援の期間を経て、次なる体制への切り替えが進むこととなりました。

こうした場面で私たちが重要だと考えているのは、「その場限りの構築」で終わらせないことです。たとえ運用主体やツールが移行しても、次に担当する方が困らないよう、運用の「考え方」や「型」を残しておくことが大切です。

弊社では、運用の際、特に以下の点を徹底しています。

  • 運用フローを属人化させない
  • 判断基準をドキュメントとして残す
  • 定例会やレポートのフォーマットを整えておく
  • 環境が変わっても引き継げる「運用の思想」を共有する

最後に

IntuneやMECMのようなデバイス管理基盤は、導入時こそ注目されがちですが、本当に価値が問われるのはその後の運用です。

毎月の更新をどう回すか、不具合情報をどう判断し、段階展開をどう設計するか。こうした「運用のリアル」に向き合うことが、安定稼働には欠かせません。

今回のお客様とは2021年から長きにわたり、構築から運用まで共に歩ませていただきました。この経験は、弊社の大きな財産となっています。

もし、MECMやIntuneを中心としたエンドポイント管理でお困りの際は、ぜひお気軽にアーザスへご相談ください。