Windows 11 22H2向け累積更新プログラム「KB5022303」不具合情報まとめ
累積更新プログラムには不具合修正や追加機能など適用される機能が含まれており、その分不具合も多く発生します。そのため、適用する前に一度不具合情報を確認することをおすすめします。
この記事では2023年1月10日(現地時間)にリリースされたWindows 11バージョン22H2向け累積更新プログラム「KB5022303」の不具合・脆弱性情報とそれを回避する方法をまとめています。
(2023/1/18更新)「HTMLメールViewer for 秀丸メール」を使ったメールを開こうとするとエラーが表示される
(2023/1/17更新)[修正済]スタートメニュー、タスクバーからアプリのショートカットが削除される
(2023/1/16更新)XMPを有効にするとPCが起動しない、遅くなる
情報ソース
Windows 11 22H2向け累積更新プログラム「KB5022303」の主な更新内容
ユーザー報告されている不具合・脆弱性
「HTMLメールViewer for 秀丸メール」を使ったメールを開こうとするとエラーが表示される
この更新プログラムをインストールすると、「HTMLメールViewer for 秀丸メール」を使ったメールが表示されなくなる可能性があります。
HTMLメールを表示しようとすると、20秒ほど応答なし状態になってからエラーメッセージが表示されるとのことです。
回避策
この不具合はHTMLメールViewerの最新バージョン(Version 4.10)のインストールで修正されています。
▼ダウンロードはこちら
XMPを有効にするとPCが起動しない、遅くなる
この更新プログラムのインストール後、XMPを有効に設定すると、一部環境でPCの起動に失敗した後、起動が遅くなる可能性があります。
※XMP対応のマザーボードが搭載されている環境のみ
回避策
この累積更新プログラムをアンインストールするとこの不具合が解消する場合があります。
※この更新プログラムをアンインストールすると脆弱性・不具合の修正パッチが全て未適用の状態になります。
▼更新プログラムによって修正される脆弱性・不具合についてはこちらを参照して下さい。
▼アンインストール方法はこちらの記事を参照して下さい。
既知の不具合
[修正済]スタートメニュー、タスクバーからアプリのショートカットが削除される
数GBのファイルをコピーするとパフォーマンスが低下する
リモートコンピューターから Windows 11 コンピューターにSambaファイルなどの数GBほどの大きいファイルをコピーすると、コピー(読み取り)時にSMB よりもスループットが40%低下する可能性があります。
同じファイルを22H2以外のデバイスにコピーしても、この問題は発生しません。
回避策
コマンドプロンプトを管理者で開き、「robocopy」コマンド、または「xcopy」コマンドを実行してコピーすると不具合が解消されることがあります。
▼コマンド例
robocopy \\コピー元のファイルパス コピー先のファイルパス ファイル名 /J
0x800700b7エラー等でプロビジョニングパッケージが正常に動作しない
Windows 11 22H2でプロビジョニングパッケージを操作すると、「0x800700b7エラーが発生する」「Windowsが部分的にしか構成されない」、「Out Of Box Experienceが終了しない」、「予期せず再起動する」など、期待通りに動作しない可能性があります。
Windows Autopilotを使用するプロビジョニングの場合は、この問題の影響を受けません。
回避策
Windows 11 22H2にアップグレードする前にWindows デバイスをプロビジョニングすると、この不具合を回避可能です。
1月の累積更新プログラム一覧
過去のWindows 11累積更新プログラム
>>過去のWindows 11累積更新プログラムはこちら<<
Windows 11バージョン22H2不具合一覧
MECM(SCCM)を使えば更新プログラム適用がもっと効率的に!
毎月リリースされる更新プログラムの適用をもっと効率化しませんか?
MECMの機能を使えば、1万台もの大量のPCにも同時に更新プログラムを配布、適用させることが可能です。弊社アーザスではMECMの構築から運用までサポートしています。お気軽にご相談下さい!