Windows 10 22H2/21H2向け累積更新プログラム「KB5027215」不具合情報まとめ

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Windows 10 22H2/21H2向け累積更新プログラム「KB5027215」不具合情報まとめ

累積更新プログラムには不具合修正や追加機能などが含まれており、その分不具合も多く発生します。そのため、適用する前に一度不具合情報を確認することをおすすめします。

この記事では2023年6月13日(現地時間)にリリースされた累積更新プログラム「KB5027215」の不具合・脆弱性情報とそれを回避する方法をまとめています。

(2023/6/29更新)Outlookと一部のアプリが開かない
(2023/6/26更新)Windows Helloでログインに失敗する
(2023/6/19更新)RPC/DCサーバーに外部からログインできない
(2023/6/15更新)Microsoft Officeなどのアプリが起動しなくなる

情報ソース

Windows 10 21H1/21H2向け累積更新プログラム「KB5027215」の主な更新内容

ユーザー報告されている不具合・脆弱性

Windows Helloでログインに失敗する

Redditのユーザーによると、Windows Hello(PIN、指紋認証、顔認証)を使用してログインしようとすると、「Windowsでは現在の資格情報が必要です」というメッセージが表示されます。

PIN、指紋認証、顔認証以外の方法ではログイン可能とのことです。

Windows 10 22H2 Enterprise、Windows Hello on Cloudなどの環境でこの不具合が報告されています。

回避策

この更新プログラムをアンインストールすると不具合が解消したと報告されています。

▼アンインストール方法は以下の記事を参照して下さい。

RPC/DCサーバーに外部からログインできない

ドメインコントローラーへの接続が失われ、資格情報が保存されているネットワークを切断しない限り一部のデバイスがログインできない不具合が報告されています。

外部からデバイスでログインしようとすると、「RPC/DCサーバーが見つからない」、「RPC/DCサーバーに接続できません」というメッセージが表示されます。

回避策

この更新プログラムをアンインストールすると不具合が解消したと報告されています。

▼アンインストール方法は以下の記事を参照して下さい。

Microsoft Officeなどのアプリが起動しなくなる

この更新プログラムをインストールした後、一部環境でMicrosoft Officeをはじめとしたアプリが起動できなくなる場合があります。

Redditのユーザーによると、エラーコード0xc0000005が表示される場合もあるようです。

回避策

この更新プログラムKB5027215をアンインストールすると解消される場合があります。

▼詳しくは以下の記事を参照してください。

既知の不具合

エラー

Outlookと一部のアプリが開かない

特定のウイルス対策、マルウェア対策、またはセキュリティ ソフトウェアがインストールされている環境において、KB5027215以降の更新プログラムをインストールすると、Microsoft またはサードパーティのアプリを開けなくなる場合があります。

既知の影響を受けるアプリには、Microsoft Outlookおよびその他のMicrosoft Officeアプリがあります。

この問題は35.31.25 より前のTrellix Endpoint Securityバージョンを搭載した64ビットWindows上で実行されている32ビットアプリでのみ発生します。

影響を受けるアプリを開こうとすると、イベント ログに「モジュールが不明です」というエラーでアクセス違反が示されます。

回避策

・セキュリティソフトウェア「Trellix」は、この問題をEndpoint Security Agent (HX) 35.31.25で修正しました。

他のセキュリティソフトウェアがインストールされている場合、または最新バージョンのTrellix Endpoint Security Agent をインストールした後にこの問題が発生した場合は、使用しているセキュリティ ソフトウェアのカスタマーサポートにお問い合わせください。

Microsoft Edgeの不具合

カスタムオフラインメディアや、WindowsカスタムISOイメージから作成されたWindowsインストールを使用しているデバイスは、この更新プログラムによってレガシーMicrosoft Edgeが削除されている可能性があります。この不具合は、2021年3月29日以降にリリースされたサービススタック更新プログラム(SSU)を最初にインストールせずに、カスタム オフライン メディアまたは ISO イメージが作成された場合にのみ発生します。新しい Microsoft Edgeに自動的に置き換えはされません。

この不具合の回避策

2021年3月29日以降にリリースされたサービススタック更新プログラム(SSU)をカスタムオフラインメディアまたはカスタムISOイメージに適用する必要があります。

①下記のコマンドでmsuファイルからcabファイルを抽出します。

KB5000842以外を使用する場合は、コマンドの該当箇所に別の累積更新プログラムを置き換えてから実行してください。

  

expand Windows10.0-KB5000842-x64.msu /f:Windows10.0-KB5000842-x64.cab <保存先のパス>

② 下記のコマンドで①で抽出したcabファイルからSSUを抽出します。

expand Windows10.0-KB5000842-x64.cab /f:* <保存先のパス>

③SSUのcabファイル『SSU-19041.903-x64.cab』が保存先のパスに作成されます。このファイルをイメージスリップストリームした後、累積更新プログラムを適用して下さい。

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Windows 10バージョン22H2不具合まとめ

Windows 10バージョン21H2不具合一覧

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