[修正済]Windows 10月累積更新プログラムで0x00000709/0x0000007c/0x000006e4エラーでリモートプリンタに接続できない不具合
10月の累積更新プログラムを適用したプリントクライアント(印刷を実行するWindowsクライアント・サーバー)において、プリントサーバーで共有されたリモートプリンターの接続に失敗する不具合が確認されています。
また、以前からこの不具合が確認されていたKB5006670だけではなく、全ての10月の累積更新プログラムにこの不具合が確認されていることが明らかになりました。
(2021/11/24更新)不具合修正が含まれた更新プログラムプレビューがリリースされました。
不具合の症状
10月の累積更新プログラム適用後のプリントクライアントにおいて、エラーコードが表示され、プリントサーバーで共有されたリモートプリンターの接続に失敗することがあります。
この不具合は、元々10月にリリースされた累積更新プログラムKB5006670固有のものとして確認されていましたが、この不具合が全ての10月の累積更新プログラムに確認されていることが明らかになりました。
▼接続失敗時に表示されるエラーコード
- 0x000006e4 (RPC_S_CANNOT_SUPPORT)
- 0x0000007c (ERROR_INVALID_LEVEL)
- 0x00000709 (ERROR_INVALID_PRINTER_NAME)
▼10月の累積更新プログラム一覧はこちらの記事を確認して下さい。
影響を受けるOS
- Windows 11 Version 21H2
- Windows 10 Version 21H1/20H2/2004
- Windows Server 2019
- Windows Server 2016
- Windows Server 2012R2
- Windows Server 2012
回避方法
【回避方法】修正を適用する
2021年12月の累積更新プログラムによって修正されています。
【回避方法1】プリントサーバーのポート範囲を変更する
プリントクライアントがプリントサーバーとRPC over TCP接続を確立できるよう、以下のポート範囲に変更します。
- デフォルトの開始ポート:49152
- デフォルトの終了ポート:65535
- ポートの範囲:16384ポート
▼具体的な設定変更方法については以下のリンクを参照して下さい。
プリントサーバーに10月の累積更新プログラムが適用されている場合、以下記載の回避方法を使用するには、Windowsクライアント・サーバーに2021年1月以降にリリースされた更新プログラムを適用する必要があります。
【回避方法2】プリントクライアントの「クライアントサイドで印刷ジョブをレンダリングを使用する」オプションを有効にする
プリントクライアントのプロパティから「クライアントサイドで印刷ジョブをレンダリングを使用する」オプションを有効にします。このオプションはプリントサーバーが有効にすることで選択可能です。
プリントクライアントにサーバー設定の有効化を妨げる設定がされている場合、この機能は使えません。
プリントサーバーに10月の累積更新プログラムが適用されている場合、以下記載の回避方法を使用するには、Windowsクライアント・サーバーに2021年1月以降にリリースされた更新プログラムを適用する必要があります。
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