[Windows 10 KB5001330]パフォーマンス低下問題を既知の問題のロールバック(KIR)で緊急アップデート!

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[Windows 10 KB5001330]パフォーマンス低下の問題が緊急修正!

Windows Latestによると、MicrosoftがWindows 10 KB5001330のパフォーマンス低下の問題を修正したとのことです。

Windows 10 2004/20H2向けの2021年4月累積的な更新プログラム「KB5001330」を適用することにより、パフォーマンスの問題が発生することが指摘されていました。

修正といっても新たに更新プログラムがリリースされたわけではなく、問題があった部分をサーバー側でロールバック(KIR)することで回避しています

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情報ソース

Microsoftからのアナウンス

現象

この更新プログラムをインストールした後、ゲームのパフォーマンスが予想よりも低いユーザーの小さなサブセットが報告されています。 この問題の影響を受けるほとんどのユーザーは、ゲームの全画面モードまたはボーダーレス ウィンドウ モードを実行し、2 つ以上のモニターを使用しています。

回避策

この問題は、既知の問題のロールバック (KIR) を使用して解決されています。 解決がコンシューマー デバイスや非管理対象のビジネス デバイスに自動的に反映されるには、最大で 24 時間かかる場合があります。 デバイスを再起動することで、問題の解決をデバイスにより早く適用できることがあります。 影響を受ける更新プログラムをインストールし、この問題が発生したエンタープライズ管理デバイスの場合は、特別なグループ ポリシーをインストールして構成することで 解決できます。

KIR (Known Issue Rollback) とは

アップデートしたことでセキュリティ以外の重大な問題が発生した場合、問題が発生している機能に絞ってロールバックする仕組みです。

企業で集中管理されていないPCの場合、24時間以内にWindows Updateサーバーからロールバック通知を受けます。そして次回の再起動時にロールバックが有効となります。

ユーザーは何をすればよい?

Windows Updateに接続されているのであれば、自動で問題の箇所がロールバックされます。後は手動でPCを再起動すればロールバック完了です。

修正プログラムがリリースされているわけではないので、Windows Update画面には何も表示されません。

ロールバックされているか確認する方法

▼[ファイル名を指定して実行] > [regedit] でレジストリエディタを起動
レジストリエディタを起動

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Control\FeatureManagement\Overrides\4\1837593227

にアクセスでき、値が1の「EnabledState」がある場合、ロールバックされています。

▼筆者の環境ではロールバックされていました
EnabledState

もし無い場合、Windows Update画面を表示して更新を確認してみると(Windows Updateサーバーと通信する)、早くロールバックされると思います。

企業が集中管理しているエンタープライズ向けPCの場合

Windows Updateに接続できる一般のPCならロールバックされるまで待てばよいのですが、エンタープライズ向けのPCの場合はそうはいきません。

Microsoftの公式HPによると、エンタープライズ向けのPCのKIRに関しては、別途公開される特定のグループポリシーを適用する必要があるようです。

KIRの場合、マイクロソフトはダウンロードセンターで特定のグループポリシーを公開します。これを使用して、企業内でロールバックポリシー(最新の累積的な更新プログラムまたはLCUのコードをロールバック)を構成および適用できます。グループポリシーへのリンクは、「既知の問題」の緩和策としてWindows UpdateKBの記事とリリースノートに含まれています。

KIR図

特定のグループポリシーのダウンロード

特定のグループポリシーはここからダウンロードできます。

グループポリシーダウンロード

「Windows 10 (2004 & 20H2) Known Issue Rollback 042121 01.msi」というグループポリシーを設定するインストーラで、実行後にPCを再起動すればKIRは完了です。