[不具合]9月の更新プログラムでグループポリシーを使用したファイルコピーが失敗
9月の累積更新プログラムインストール後、グループポリシーの基本設定を使用したファイルのコピーが正しく機能しない不具合が確認されています。
この不具合は以前からRedditで確認されていましたが、9月の累積更新プログラムをインストールしたほぼ全てのOSで発生していることが確認されました。
Microsoftはこれを既知の不具合としてアナウンスしています。
情報ソース
不具合の原因となっている更新プログラム
対象OS
クライアント
- Windows 11 22H2
- Windows 11 21H2
- Windows 10 21H2/21H1
- Windows 10 20H2
- Windows 10 エンタープライズ LTSC 2019
- Windows 10 エンタープライズ LTSC 2016
- Windows 10 Enterprise 2015 LTSB
- Windows 8.1
サーバー
- Windows Server 2022
- Windows Server 2019
- Windows Server 2016
- Windows Server 2012 R2
- Windows Server 2012
- Windows Server 2008 R2 SP1
- Windows Server 2008 SP2
症状
グループポリシーの基本設定を使用したファイルコピーが失敗、もしくは、0 バイトの空のショートカットやファイルが作成されます。
この不具合は以前からRedditの複数のユーザーから報告されており、この不具合の影響を受けると、イベントログには以下のエラーが記録されたとのこと。
「イベントID 4098」
「メッセージ:0x80070005 アクセスが拒否された(message:0x80070005 Access is Denied error)」
GPOファイル転送が失敗する不具合も
他にもローカルユーザーが「sysvol」ディレクトリとファイルのコピー先のローカルディレクトリへのアクセス許可を持っているにもかかわらず、「SysVol」ディレクトリからのGPOファイル転送が失敗する不具合もユーザーによって確認されています。
イベントログも上記と同じ内容が記録されたとのことです。
回避策
Microsoftは次のリリースでこの不具合を修正する予定です。
回避策1
GPOファイルのプロパティ>「共通」タブに「ログオンしているユーザーのセキュリティコンテキストで実行する(ユーザーポリシー オプション)」にチェックが入っている場合、そのチェックを外すと解消される場合があります。
回避策2
影響を受けるグループ ポリシー内でレジストリを操作し、「アクション」を「置換」から「更新」に変更すると不具合が解消する可能性があります。
回避策3
場所または宛先でワイルドカード (*) が使用されている場合、末尾にある「\」を宛先から削除すると、コピーに成功する可能性があります。
回避策4
9月の累積更新プログラムをアンインストールするとこの不具合が解消する場合があります。
※この更新プログラムをアンインストールすると脆弱性・不具合の修正パッチが全て未適用の状態になります。
▼更新プログラムによって修正される脆弱性・不具合についてはこちらを参照して下さい。
▼アンインストール方法はこちらの記事を参照して下さい。
MECM(SCCM)を使えば更新プログラム適用がもっと効率的に!
毎月リリースされる更新プログラムの適用をもっと効率化しませんか?
MECMの機能を使えば、1万台もの大量のPCにも同時に更新プログラムを配布、適用させることが可能です。弊社アーザスではMECMの構築から運用までサポートしています。お気軽にご相談下さい!