Windows 11 22H2不具合情報まとめ

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Windows 11 22H2不具合情報まとめ

この記事ではWindows 11バージョン22H2で確認されている不具合とその回避策についてまとめています。

(2023/9/7更新)ブルースクリーンと「UNSUPPORTED_PROCESSOR」エラーが修正
(2023/8/28更新)ブルースクリーンと「UNSUPPORTED_PROCESSOR」エラーが表示される
(2023/7/27更新)スタートメニューが開かない、一部のアプリでビデオの再生、録画、キャプチャに失敗する、OutlookでURLが開かない
(2023/7/7更新)ローカルセキュリティ機関の保護不具合が修正
(2023/6/29更新)スタートメニュー、検索メニュー、アプリを開く時にエラーが発生する不具合、有効アクセスを計算しても結果が表示されず、CPUを使用し続ける不具合が修正
(2023/6/23更新)有効アクセスを計算しても結果が表示されず、CPUを使用し続ける
(2023/6/5更新)KB5026446が自動的にインストールされ、不具合が発生する

情報ソース

ユーザー報告されている不具合

▼2023年8月の累積更新プログラム「KB5029263」関連の不具合まとめ

▼2023年7月の累積更新プログラム「KB5028185」関連の不具合まとめ

▼2023年6月の累積更新プログラム「KB5027231」関連の不具合まとめ

▼2023年5月の累積更新プログラム「KB5026372」関連の不具合まとめ

KB5026446が自動的にインストールされ、不具合が発生する

アプリが開かない、最終的にシステムがフリーズするなどの不具合が報告されています。

AMDソフトウェアの起動に失敗する

モバイルおよびオールインワン (AIO) プラットフォームを含む一部の Windows 10 / Windows 11システムでAMDソフトウェアを起動しようとすると、次の警告が表示される場合があります。(警告ダイアログボックスを終了すると、AMD ソフトウェアは起動しません。)

▼警告ダイアログ

「Windows Update may have automatically replaced your AMD Graphics driver(Windows UpdateによりAMDグラフィックスドライバーが自動的に交換された可能性があります)」

Windows Updateにより、現在インストールされているAMDソフトウェアのバージョンと互換性のない AMD Radeon™ グラフィックス製品用のユニバーサルWindowsプラットフォーム (UWP) ドライバーがインストールされていることが原因とのこと。

回避策

・【回避策1】Windows Update による AMD Radeon グラフィックス用ドライバーのインストールを停止します。

手順については、Microsoftの記事を参照してください

・【回避策2】
AMD.comから入手可能な最新のパッケージを使用してAMDソフトウェアを再インストールします。

▼再インストール方法はこちら

22H2アップグレード後、Active Directoryに接続できない

Microsoft Q&Aに寄せられたコメントによると、ドメインコントローラーに接続せずにWindows 11 22H2へアップグレードした場合、Active Directoryに接続できなくなる場合があります。

ネットワークリソースにアクセスしようとすると、「システムが認証要求を処理するためにドメイン コントローラに接続できません。後でもう一度やり直してください」と表示されたとコメントしているユーザーもいます。

回避策

Windows 11 22H2アップグレード前にドメインコントローラーに接続するか、Windows 11 21H2へダウングレードすることで解消される場合があります。

ポップアップ「今すぐ再起動」で再起動が実行できない

WindowsUpdateの実行後、画面右下に表示されるポップアップ「デバイスは、更新するためにアクティブ時間外に再起動されます。」から再起動が実行できない場合があります。

回避策

スタートメニューから再起動することで回避可能です。

既知の不具合

ブルースクリーンと「UNSUPPORTED_PROCESSOR」エラーが表示される

オプションの更新プログラムKB5029351をインストールし、デバイスを再起動した後、ブルースクリーンと「UNSUPPORTED_PROCESSOR」エラーメッセージを受け取る場合があります。

この不具合は「Intel第13世代Core i9」プロセッサと「最新の第12世代Alder Lakeと第13世代Raptor Lakeに対応したMSI製マザーボード」の組み合わせを利用するデバイスに限定して発生していたとのこと。

▼対象のプロセッサリストはこちら

回避策

MSIがリリースしたマザーボード用のBIOSアップデートによって修正されました。

▼アップデートのダウンロードはこちら

Microsoftはデバイスメーカー(OEM)と協力し、問題の影響を受ける可能性のあるWindowsデバイスに、該当する更新プログラムを提供しないことで問題を一時的に緩和しています。

スタートメニューが開かない

KB5028254以降の更新プログラムをインストール後、一部のサードパーティUIカスタマイズアプリがインストールされているデバイスで、スタートメニューが開かなくなることがあります。

既知の影響を受けるサードパーティのUIカスタマイズアプリはExplorerPatcherですが、他のアプリも影響を受ける可能性があります。

回避策

この不具合はExplorerPatcherのアップデートにより修正されました。

Outlookでリンクを開くとエラーが表示される

有効アクセスを計算しても結果が表示されず、CPUを使用し続ける

2023年5月9日にリリースされた更新プログラムまたはそれ以降の更新プログラムをインストール後、共有ファイル、共有フォルダーの「セキュリティの詳細設定」ダイアログで有効なアクセスを表示されない場合があります。

影響を受けるデバイスでは「有効なアクセスを表示」ボタンを選択すると、「有効なアクセスを計算しています…」というメッセージが表示されますが、クエリの結果は表示されず、クエリの実行後もCPUが使用され続ける可能性があります。

回避策

・この問題はKB5027303以降の更新プログラムによって修正されました。

・有効なアクセスを表示したい場合、デバイスを再起動するか、影響を受けているユーザーをサインアウトすることでCPU使用率の問題は軽減可能です。

Windowsをロックしてもこの問題は軽減されません。

DirectXを使用するアプリでapphelp.dllでエラーが発生する

KB5019980以降の更新プログラムインストール後、Intelグラフィックス ドライバーバージョン26.20.100.7463~30.0.101.1190 までの を使用しているデバイスで、apphelp.dllでエラーが発生する場合があります。

この問題は断続的に発生する可能性があり、DirectXまたはDirect3Dを使用する少数のエンタープライズアプリに影響を与えます。

回避策

Intelグラフィックス ドライバー バージョン30.0.101.1190以降へ更新すると解消されます。

バージョン30.0.101.1190以降を使用するデバイスは、この問題に対する Intel 解決策が既にインストールされており、この問題の影響を受けません。

ロケールがクロアチアに設定されているデバイスで正しい通貨が使用されない

ロケールがクロアチアに設定されているデバイスでは、正しいデフォルト通貨が表示されないか、使用されない可能性があり、購入やその他の取引のためにデバイスの通貨を取得するアプリケーションに影響を与える可能性があります。

2023年初めにクロアチアは通貨をクーナからユーロに変更しました。クロアチアのロケールデータは、この変更に合わせて短期的に更新される予定です。

回避策

設定で通貨を変更すると解決することがあります

1.スタートメニューから「コントロールパネル」を開き、 「時計と地域」の下にある「日付、時刻、または数値の形式を変更する」を選択します。

2.地域設定で以下のロケールのいずれかを選択します。

・クロアチア語(ボスニア・ヘルツェゴビナ)
・クロアチア語(クロアチア)

3.同じウィンドウで「追加設定」ボタンをクリックし、「通貨」タブをクリックします。

4.通貨記号を「KN」から「€」に変更します。

WSUSから更新プログラムがクライアントにダウンロードされない

一部環境で、2023年2月14日以降にリリースされた更新プログラムがWSUSサーバーにダウンロードされた後、Windows 11バージョン22H2のクライアントに反映されない場合があります。

この不具合の影響を受けるWSUSサーバーはWindows Server 2016、またはWindows Server 2019からアップグレードされたWindows Server 2022を実行しているサーバーのみです。

Microsoft Configuration Managerはこの問題の影響を受けません。

回避策

この不具合は、Windows Server 2022用更新プログラムKB5023705で解決されました。

KB5012170のインストールに失敗し、0x800f0922エラーが表示される

KB5012170(Secure Boot DBXのセキュリティ更新プログラム)をインストールしようとすると、インストールに失敗し、エラー0x800f0922が表示される場合があります。

回避策

この問題はKB5022913以降の更新プログラムで解決されました。

一部のデバイスでは、KB5012170をインストールする前にUEFI biosを最新バージョンに更新することで軽減できます。

Intel Smart Sound TechnologyドライバーとWindows 11の互換性の問題

IntelとMicrosoft は、Intel 11 第 11 世代コアプロセッサ、およびWindows 11上のIntel Smart Sound Technology (Intel SST) 用ドライバーの一部のバージョンに対する互換性の問題を発見しました。

影響を受ける Intel SST ドライバーが搭載された Windows 11 デバイスでは、ブルー スクリーン エラーが発生する場合があります。

この問題の影響を受けるのは、Intel 11Th Gen Core プロセッサと Intel SST ドライバー バージョンが 10.29.0.5152 または 10.30.0.5152 の両方のデバイスのみです。

影響を受けるドライバーは、デバイス マネージャーのシステム デバイスの下の Intel® Smart Sound Technology (Intel® SST) オーディオ コントローラーという名前になり、ファイル名がIntcAudioBus.sys され、ファイル バージョンは 10.29.0.5152 または 10.30.0.5152 になります。

影響を受けるIntel SSTドライバーを持つデバイス に互換性ホールドを適用し、Windows 11 22H2 またはWindows 11 22H2を提供しないようにしました。

回避策

この問題は、Intel® Smart Sound Technology ドライバーをバージョン 10.30.00.5714 以降、または 10.29.00.5714 以降に更新することで解決されました。

【関連記事】Windows 11 21H2の不具合まとめ

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