Windows 11 22H2不具合情報まとめ

この記事ではWindows 11バージョン22H2で確認されている不具合とその回避策についてまとめています。
(2023/3/17更新)「ローカルセキュリティ機関の保護」が「オン」になっているのに、有効にならない
(2023/3/8更新)数GBのファイルをコピーするとパフォーマンスが低下する不具合が修正
(2023/3/1更新)KB5022913インストール後にPCが起動しなくなる不具合
(2023/1/31更新)「リモートデスクトップへの接続に失敗する」が修正
情報ソース
ユーザー報告されている不具合
▼2023年3月の累積更新プログラム「KB5023706」関連の不具合まとめ
▼2023年2月の累積更新プログラム「KB5022845」関連の不具合まとめ
▼2023年1月の累積更新プログラム「KB5022303」関連の不具合まとめ
「ローカルセキュリティ機関の保護」が「オン」になっているのに、有効にならない
「ローカルセキュリティ機関の保護」が「オン」になっているにも関わらず、以下のように表示される場合があります。
・「この変更を適用するにはデバイスを再起動してください。」
・「ローカル セキュリティ機関の保護がオフになっています。デバイスが脆弱である可能性があります。」
「設定」>「プライバシーとセキュリティ」>「Windows セキュリティ」>「Windows セキュリティを開く」>「デバイス セキュリティ」>「コア分離の詳細」>「ローカル セキュリティ機関の保護」へ移動すると確認が可能です。
回避策
PCを再起動すると表示が消える場合があります。
消えない場合は以下の方法を試して下さい。
※企業で管理しているデバイスの場合、必ずIT部門に相談してから操作を行って下さい。
1.レジストリエディタを開き、以下の場所まで移動します。
HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Control\Lsa
2.「Lsa」フォルダを右クリックし、新規でDWORD値を作成します。DWORDに「RunAsPPLBoot」、値を「2」と入力します。
3.デバイスを再起動します。
エラーコード0x80070103でドライバーの更新に失敗する
Windows 11 22H2のデバイスで様々なドライバーのインストールにエラーコード0x80070103で失敗する不具合が確認されています。
Realtek、Intel、Dolby、Dell、その他多くの製品がインストールに失敗しており、すべてが同様の症状を示しています。
エラー メッセージには「インストール エラー – 0x80070103」と表示され、失敗した更新プログラムのインストールを「再試行」するオプションが表示されるとのこと。
回避策
トラブルシューティング
他のアプリの使用中にランダムでファイルエクスプローラーがポップアップされる
他のアプリを使用している時、開いていないのにファイルエクスプローラーが突然最前面で表示される場合があります。
この不具合はフィードバックHubでMicrosoftに認識されていますが、まだ既知の不具合には掲載されていません。
回避策
Microsoftは現在この不具合を修正しています。
グループポリシー環境設定エディター(GPP)でスクリプトエラーが発生する
グループポリシー環境設定エディター(GPP)でスケジュールされたタスクを作成後、「設定」で「スケジュールされたタスク」をクリックすると、「このページのスクリプトでエラーが発生しました」と表示される場合があります。
Script Error
An error has occurred in the script on this page.
Line: 292
Char: 40
Error: Invalid character
Code: 0
URL: res://C:\WINDOWS\System32\gppref.dll/IDR_POLICY_VIEW.htm
Do you want to continue running scripts on this page?
Yes No
グループポリシー管理コンソール(GPMC)でも同様のエラーが発生しているとのことです。
回避策
この不具合の回避策はまだ確認されていません。
KB5020044をインストールするとタスクマネージャーのUIの一部が正しく表示されない
プレビューリリースKB5020044をインストールすると、タスクマネージャーのUIの一部が正常でない色で表示される場合があります。
この不具合が発生しても、タスクマネージャーは正常に機能します。
設定でWindowsとアプリに表示される色を「カスタム」に設定している場合に発生します。
・【確認方法】
1.設定>個人用設定>「色」に移動する
2.「モードを選ぶ」タブで、Windowsとアプリに表示される色の確認が可能です。
回避策
・【回避策1】
Windowsとアプリに表示される色を「ライト」もしくは「ダークモード」に変更すると一時的に解消されます。
・【回避策2】
KB5020044をアンインストールするとこの不具合は解消されます。
▼アンインストール方法はこちらの記事を参照して下さい。
一部AMD Ryzen環境でBSODエラーが発生する
AMD MicroPEP Driverを使用している環境でBSODエラー「0x1CA」、「0xA0」が発生する可能性があります。
回避策
最新のチップセットドライバー「AMD Ryzen Chipset Driver 4.11.15.342」へのアップデートで不具合は解消可能です。
22H2アップグレード後、Active Directoryに接続できない
Microsoft Q&Aに寄せられたコメントによると、ドメインコントローラーに接続せずにWindows 11 22H2へアップグレードした場合、Active Directoryに接続できなくなる場合があります。
ネットワークリソースにアクセスしようとすると、「システムが認証要求を処理するためにドメイン コントローラに接続できません。後でもう一度やり直してください」と表示されたとコメントしているユーザーもいます。
回避策
Windows 11 22H2アップグレード前にドメインコントローラーに接続するか、Windows 11 21H2へダウングレードすることで解消される場合があります。
22H2アップグレード後、リモートサーバー管理ツール(RSAT)がアンインストールされる不具合
あるRedditのユーザーによると、Windows 11 21H2から22H2にアップグレードしたところ、リモートサーバー管理ツール(RSAT)がアンインストールされたとのことです。
回避策
リモートサーバー管理ツール(RSAT)を再インストールすることでこの不具合を解消可能です。
ポップアップ「今すぐ再起動」で再起動が実行できない
WindowsUpdateの実行後、画面右下に表示されるポップアップ「デバイスは、更新するためにアクティブ時間外に再起動されます。」から再起動が実行できない場合があります。
回避策
スタートメニューから再起動することで回避可能です。
既知の不具合
DirectXを使用するアプリでapphelp.dllでエラーが発生する
KB5019980以降の更新プログラムインストール後、Intelグラフィックス ドライバーバージョン26.20.100.7463~30.0.101.1190 までの を使用しているデバイスで、apphelp.dllでエラーが発生する場合があります。
この問題は断続的に発生する可能性があり、DirectXまたはDirect3Dを使用する少数のエンタープライズアプリに影響を与えます。
回避策
Intelグラフィックス ドライバー バージョン30.0.101.1190以降へ更新すると解消されます。
KB5022913以降の更新プログラムインストール後にPCが起動しなくなる不具合
[blogcard url="https://t.co/A34IRKw7sW"]スタートメニュー、検索メニュー、アプリを開く時にエラーが発生する
スタートメニュー、検索メニュー、「BARCO ClickShare」アプリをはじめとしたユニバーサルWindowsプラットフォーム(UWP)アプリが期待どおりに動作しないか、開くときに以下のような問題が発生する可能性があります。
・スタートメニューは、マウス クリックまたは Windows キーに反応しません。
・「検索」ボタンまたは「Windows + S」キーを押したときにマウスクリックに応答しない
・Outlookが接続および同期できない
・OneDriveが接続および同期できない
回避策
不具合の影響を受けているアプリのアップデート、もしくはアンインストールすることで一時的に回避可能です。
Microsoftはこの不具合を現在調査中であり、今後のリリースでアップデートを提供する予定です。
・【BARCO ClickShareを利用している場合の回避策】
ClickShareアプリをバージョン4.27.2以降に更新するか、カレンダーの統合が無効に設定すると解消する場合があります。
それでも解決しない場合はMicrosoftが提供するガイダンスに従って、ユーザープロファイルを回復を試して下さい。
「システムの復元」後、アプリを開こうとすると「このアプリは開けません」というエラーメッセージが表示される
Windows 11 22H2を実行しているデバイスでシステムの復元を実行し、以前の復元ポイントに戻した後、以下のような不具合が発生する場合があります。
・アプリが起動せず、「このアプリは開けません」というエラーメッセージが表示される
・アプリの[スタート]メニューに複数のエントリがある
・アプリを起動しようとすると、アプリが応答しない
・I/Oエラーが発生し、アプリが応答しなくなる
この不具合はSIX Windowsアプリパッケージ形式を使用する一部のアプリケーションで確認されています。
回避策
1・【アプリを再起動する】
アプリを再起動すると起動に成功する場合があります。
2.【アプリを再インストールする】
アプリを一旦アンインストールし、再度インストールすると起動できる場合があります。
3.【Windows Updateを実行する】
Windows Updateを実行し、最新の更新プログラムをインストールすると解消する場合があります。
[修正済]スタートメニュー、タスクバーからアプリのショートカットが削除される
[修正]11月の累積更新プログラムでMicrosoft ODBC SQL Server Driverを使用するアプリが接続に失敗する
特定の言語でのテキストの変換が期待どおりに機能しない
日本語、韓国語、中国語などのマルチバイト文字セットを使用する言語で入力すると、以下のような事象が発生し、文字を変換する操作が正しく機能しない可能性があります。
・正しくない文字範囲が変換用に自動的に選択され、変換候補ウィンドウに予期しないオプションが表示される
・カーソルが予期しない位置に移動し、変換時に間違った文字シーケンスが選択される
回避策
Microsoftは現在解決に取り組んでおり、今後のリリースで更新プログラムを提供します。
プロビジョニングパッケージを使用すると、一部のアプリがインストールに失敗する
プロビジョニングパッケージを使用すると、管理者としてインストールする必要があるアプリのインストールに失敗する可能性があります。
Windows Autopilot を使用した Windows デバイスのプロビジョニングは、この問題の影響を受けません
回避策
プロビジョニング完了後、インストールされなかったアプリをインストールすることでこの不具合は解消可能です。
Microsoftは現在解決に取り組んでおり、今後のリリースで更新プログラムを提供します。
11月の累積更新プログラムでドメインユーザーを利用したサインインに失敗する
11月の累積更新プログラムでDirect Accessが再接続できない既知の不具合
リモートデスクトップへの接続に失敗する
Windows 11 バージョン 22H2へアップグレード後、リモート デスクトップ ゲートウェイまたはリモート デスクトップ接続ブローカー経由で接続すると、リモートデスクトップ アプリケーションが応答を停止することがあります。
この問題は、クライアントが「仮想マシンの読み込み中」または「リモート接続の構成中」のステップにある場合に発生、もしくはリモートコンピューターにインストールされている OS のバージョンに関係なく発生する可能性があります。
この影響を受けた場合、「リモート デスクトップ サービス セッションが終了しました」というエラーメッセージが表示されることがあります。
回避策
・【更新プログラムを適用する】
2023 年 1 月 26 日 — KB5022360 (OS ビルド 22621.1194) プレビュー以降の更新プログラムで修正されました。
・【特別なグループポリシーを設定する】
特別なグループポリシーを構成することで修正されます。
※このポリシーを設定すると、デバイスから行われるすべてのリモート デスクトップ接続のUDPも無効になります。今後の Windows Updateでこの問題が解決されたら、このグループポリシーの変更を元に戻してください。
WAN経由で接続するリモートデスクトップセッションは、以下の回避策を適用するとパフォーマンスが低下する可能性があります。
【管理対象デバイスの場合】
1.グループ ポリシー管理コンソールを開きます。
2.クライアントを対象とするポリシーを作成または編集します。
2.「コンピューターの構成」>「管理用テンプレート」>「Windows コンポーネント」>「リモートデスクトップサービス」>「リモートデスクトップ接続のクライアント」を参照します。
3.左側のパネルで、ポリシー設定「クライアントでUDPを無効にする」をダブルクリックし、「有効」に設定します。
4.「OK」を選択し、デバイスを再起動してポリシー設定を適用します。
【企業で管理されていないデバイスの場合】
1.ローカルグループポリシーエディターを開きます。
2.「コンピューターの構成」>「管理用テンプレート」>「Windows コンポーネント」>「リモートデスクトップサービス」>「リモートデスクトップ接続のクライアント」を参照します。
3.左側のパネルで、ポリシー設定「クライアントでUDPを無効にする」をダブルクリックし、「有効」に設定します。
4.「OK」を選択し、デバイスを再起動してポリシー設定を適用します。
ゲーム中にパフォーマンスが低下する不具合
一部のゲームやアプリでは、予想よりも低いパフォーマンスとなる場合があります。
影響を受けるゲームやアプリは、コンシューマーが使用することを意図していないGPUパフォーマンスデバッグ機能を誤って有効にしています。
現在、誤ってアップグレードされないよう、セーフガードがかけられています。
回避策
KB5020044以降の更新プログラムで修正されています。
IMEの入力モード変更で特定のアプリが応答しなくなる
キーボードショートカットを使用して入力方式エディター(IME) の入力モードをオンまたはオフにしたり、変更したりすると、特定のアプリケーションが応答しなくなることがあります。
この不具合はText Services Framework (TSF) の特定のコンポーネントをロードするアプリケーションで発生します。
■【日本語】
・日本語キーボードで半角/全角キーを使用する
・デフォルトのキーボードショートカットを使用する: Altキーを押しながら「~」を押す
■【中国語】
・デフォルトのキーボード ショートカットを使用する: Controlキーを押しながらSpaceキーを押す
■【韓国語】
・デフォルトのキーボード ショートカットを使用する: 右のAltキーを押す
回避策
KB5020044以降の更新プログラムで修正されています。
アップグレード後にWindows Helloでサインインできない
Windows Hello Enhanced Sign-in Securityを使用しているデバイスでWindows 11 22H2 にアップグレード後、Windows Hello(顔、指紋、PIN)を利用したサインインが正常に機能しない場合があります。
Windows 11 22H2のアップグレードまたはインストール後にWindows Helloを有効にした場合はこの不具合の影響を受けません。
回避策
KB5017389によって修正されています。
0x800700b7エラー等でプロビジョニングパッケージが正常に動作しない
Windows 11 22H2でプロビジョニングパッケージを操作すると、「0x800700b7エラーが発生する」「Windowsが部分的にしか構成されない」、「Out Of Box Experienceが終了しない」、「予期せず再起動する」など、期待通りに動作しない可能性があります。
Windows Autopilotを使用するプロビジョニングの場合は、この問題の影響を受けません。
回避策
Windows 11 22H2にアップグレードする前にWindows デバイスをプロビジョニングすると、この不具合を回避可能です。
数GBのファイルをコピーするとパフォーマンスが低下する
リモートコンピューターから Windows 11 コンピューターにSambaファイルなどの数GBほどの大きいファイルをコピーすると、コピー(読み取り)時にSMB よりもスループットが40%低下する可能性があります。
同じファイルを22H2以外のデバイスにコピーしても、この問題は発生しません。
回避策
この不具合はKB5022913で修正されました。
GPOファイルのコピーが正しく機能しない
KB5012170のインストールに失敗し、0x800f0922エラーが表示される
KB5012170のインストールに失敗し、0x800f0922エラーが表示される場合があります。
回避策
この問題は、KB5012170をインストールする前にUEFI BIOSを最新バージョンに更新することで、一部のデバイスで軽減できます。
Shell Infrastructure Host(sihost.exe)のCPU使用率が高くなる不具合
一部環境でShell Infrastructure Host (sihost.exe)のCPU使用率が上がったまま下がらない場合があります。
回避策
Microsoftはこの不具合を認識しており、今後のアップデートで修正予定です。
【関連記事】Windows 11 21H2の不具合まとめ
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