[MECM(SCCM)]Windows 11のPCに更新プログラムが配信できるか検証してみた
Windows 11を段階的に導入し始める企業様も増えてきたのではないでしょうか。実際にMECM管理をする上でWindows 11をインストールしたPCは管理できるのか気になりますよね。
そんな気になる挙動をWindows 11をインストールしたPCをMECMの管理下に入れた後の挙動を実際にアーザスの環境で検証しました。
検証環境
以下の検証環境でWindows 11をインストールしたクライアントPCへのパッケージの配信、ソフトウェア更新プログラムの配信、累積更新プログラムの配信を検証します。
MECMサーバー
MECMバージョン 2103
クライアントPC
Windows 11 Pro(バージョン21H2)
▼MECMクライアントはインストール済です
パッケージ配信テスト
パッケージ「test package-test」をMECMからWindows 11をインストールしたクライアントPCへ配信できるかテストします。
①パッケージを展開する
「test package-test」をWindows 11をインストールしたPCへ展開します。
「任意」で展開しています。
②インストールする
クライアントPCのソフトウェアセンターにパッケージが表示されます。
▼パッケージをインストールします
▼インストールできました
ソフトウェア更新プログラムの配信テスト
ソフトウェア更新プログラム(悪意のあるソフトウェアの削除ツール)が配信できるかテストします。
事前準備
MECMサーバのコンソールで、管理>サイトの構成>サイト>設定>サイトコンポーネントの構成に移動し、「プロパティ」を開きます。
▼「製品」タブを選択し、「Windows 11」にチェックを入れ、ソフトウェア更新ポイントの設定にWindows 11を追加します。
これでMECMサーバーの更新プログラムリストにWindows 11の更新プログラムが表示されるようになります。
ソフトウェア更新プログラムの配信テスト
①展開する
「悪意のあるソフトウェアの削除ツール」をWindows 11をインストールしたPCへ展開します。
「任意」で展開しています。
②インストールする
▼クライアントPCのソフトウェアセンターに「悪意のあるソフトウェアの削除ツール」が表示されます
▼インストールします
▼ステータスに「インストール済み」と表示されたら完了です。
累積更新プログラムの配信テスト
最後にWindows 11の累積更新プログラム(KB5006674)の配信テストをします。
①更新プログラムを展開する
KB5006674をWindows 11をインストールしたPCへ展開します。
「任意」で展開しています。
②インストールする
▼クライアントPCのソフトウェアセンターにKB5006674が表示されます
▼画面右下に通知が出ます
▼インストールします
▼再起動します
確認
クライアントPCのOSビルド番号が上がっていることが確認できます。
▼適用前
▼適用後
▼インストールされた更新プログラムにもKB5006674が表示されています
これでクライアントPCに更新プログラムが問題なく配信できることが分かりました。
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