[Microsoft 365アプリ]2023年7月の半期/月次チャネル更新プログラム公開！

2023年7月11日(現地時間)、MicrosoftからMicrosoft 365 Appsの更新プログラム(セキュリティ更新プログラム、機能の更新プログラムを含む)が公開されました。

今月は半期エンタープライズチャネル「2302」、「2208」、「2202」月次エンタープライズチャネル「2305」、「2304」がリリースされています。

今月のリリースには「Important」の脆弱性10件の修正が含まれています。

記事の対象チャネル

月次エンタープライズチャネル
半期エンタープライズチャネル

更新プログラムの入手先

以下のチャネルから入手できます。

WSUS・MECM(SCCM)
Microsoft 365 Appsデプロイツール
Microsoft 365 Appsポータル

2023年7月のセキュリティ更新内容

重要度「Important」脆弱性10件が修正されています。

CVE-2023-33162
CVE-2023-33161
CVE-2023-33158
CVE-2023-35311
CVE-2023-33151
CVE-2023-33148
CVE-2023-33152
CVE-2023-33149
CVE-2023-33153
CVE-2023-33150

・Microsoft Excelの情報漏えいの脆弱性(CVE-2023-33162)
・Microsoft Excelのリモートコード実行の脆弱性(CVE-2023-33161,CVE-2023-33158)
・Microsoft Outlookのセキュリティ機能バイパスの脆弱性(CVE-2023-35311)
・Microsoft Outlookのなりすましの脆弱性(CVE-2023-33151)
・Microsoft Officeの特権昇格の脆弱性(CVE-2023-33148)
・Microsoft ActiveXリモートコード実行の脆弱性(CVE-2023-33152)
・Microsoft Officeグラフィックスのリモートコード実行の脆弱性(CVE-2023-33149)
・Microsoft Outlookのリモートコードが実行される脆弱性(CVE-2023-33153)
・Microsoft Officeセキュリティ機能バイパスの脆弱性(CVE-2023-33150)

半期エンタープライズチャネル

semi_annual

バージョン 2302

バージョン 2302: 7 月 11 日

セキュリティ更新プログラム

セキュリティ更新内容を参照して下さい。

Access

◆【改善点】
・Officeテーマ変更時に、クエリデザイナーを閉じて再度開くまで、クエリデザイナーに間違ったフォントが表示されることがある問題を修正。

・「.accdr(Access Runtime)ファイル」の使用時にデジタル署名されたコードのみを実行するようにセキュリティセンターマクロ設定が設定されている場合、Accessがデータベース上の署名を正しく検証しない問題を修正。

・INSERTトリガーを持つリンクされたSQL Server テーブルに新しい行を挿入するときに、ユーザーに「ERROR: 3155, ODBC-insert on a linked table [テーブル名]」メッセージが表示される問題を修正。

・Microsoft 365アプリではないアプリケーションからDAO(データアクセスオブジェクト)を使用しようとしているとき、「オペレーティングシステムは現在、このアプリケーションを実行するように構成されていません。」というエラーが発生する可能性がある問題を修正。

・AccessデータベースエンジンによってExcelから公開されるOLEBD/ADODBインターフェイスで、Officeの最新バージョンで大幅に遅くなる可能性がある問題を修正。

・SASアプリケーションからMicrosoft Office形式にエクスポートするときに、アプリケーションが予期せず終了する可能性がある問題を修正。

Excel

◆【改善点】
・Excelスプレッドシートを閉じた場合、特定のケースでOneDrive サーバーのファイルロックがすぐに解放されない問題を修正。

・Officeおよびその他の特定のアプリがインストールされているとき、Windows Shell機能が応答を停止する問題を修正。

・Power BIデータセットに接続されたピボットテーブルで、適切な日付がサポートされるようになりました。
以前は日付は文字列として扱われていましたが、現在は日付時刻オブジェクトとして扱われるため、データの適切なフィルタリングと並べ替えが可能です。(この機能をまだお持ちでない場合は、既存のピボットテーブルを編集できます。)

・ピボットグラフをコピーして貼り付けるとExcelが予期せず終了する問題を修正。

・シートタブが非表示になっている場合に、リボンの表示/非表示を切り替えるとアプリケーションが予期せず終了する問題を修正。

・[コントロールのアドインの取得]ボタンを開くときにキーチップが正しく設定されていないため、[ファイル] > [アドインの取得]ボタンのホットキーが[名前を付けて保存] ボタンと競合する問題を修正。変更されたボタン(アドインの取得)はホットキーとしてBを使用します。

・タッチパッドでズームした後、一部のコンテンツが動作を停止し、正しく表示されなくなる問題を修正。

・ブックが既に非表示ウィンドウで開かれている場合、コメント内の@メンションを含む電子メール通知をクリックするとExcel が予期せず終了する問題を修正。

・VBA(Visual Basic for Applications)マクロをより頻繁にコンパイルする問題を修正。

・ラベルを追加した後に数式が更新されない問題を修正。

・TeamsおよびSharePointサイトからファイルを開いたときに名前の競合がランダムに発生する問題を修正。

・ファイルの拡張子にXLSXやXlsxなどの大文字が含まれている場合、ファイルエクスプローラーでファイルをプレビューできない問題を修正。

・クリップボードのロックアラートによって一部のユーザーのワークフローが中断される問題を修正。

・ツリーマップチャートを特定のサイズに拡大すると、ファイルを保存できず読み取り専用モードで開くことを示すメッセージが表示される問題を修正。

・多数の非同期ユーザー定義関数を呼び出した後、Excelが応答を停止する問題を修正。

・リボンの[編集]グループの[並べ替えとフィルター]で[クリア]オプションを選択するとExcelが応答を停止する問題を修正。

・SharePointフォルダーに接続するときにPower Queryが.xlsxタイプを含むファイルを結合しない問題を修正。

・チャートを右クリックして「編集」を選択すると、アプリケーションが予期せず終了する問題を修正。

・右から左へ記述する言語でPeople Graphアドインを挿入すると、アプリケーションが予期せず終了する問題を修正。

・スケッチしたアウトラインを画像に適用して保存すると、そのファイルをコピーしてPowerPointやExcelに貼り付けると使用できなくなるというWordの問題を修正。

・特定のURLを使用するとリンクされた画像が読み込まれない問題を修正。

・UNC(Universal Naming Convention)パスがデフォルトの保存ディレクトリとして設定されている場合、保存/名前を付けて保存中に「接続中」ダイアログボックスが表示される問題を修正。

OneNote

◆【改善点】
・ユーザーがタッチスクリーンを使用してスクロールできない問題を修正。

Outlook

◆【改善点】
・「送信前のスペルチェック」が有効になっている場合、SVGファイルを含む大きな電子メールを転送すると、Outlookが予期せず終了する問題を修正。

・カレンダーモジュールでビューを切り替えるときに、ユーザーがアプリケーションが予期せず終了するという問題を修正

・FromChanged イベントによってトリガーされたアドインを使用すると、アプリケーションが予期せず終了する問題を修正

・ユーザーのプロファイルにアスタリスクの付いたSMTPアドレスが含まれている場合に、ユーザーに空の[差出人]フィールドのドロップダウンが表示される問題を修正

・プロファイルにOutlook.comアカウントを持つユーザーにパスワードの入力を求められ、「個人アカウントではログインできません。職場または学校のアカウントを使用してください。」というエラーメッセージが表示される問題を修正。

・複数のExchangeアカウントが構成されている一部のプロファイルの送信トレイに電子メールが滞留する問題を修正。

・非常に大きな証明書を持つ受信者に電子メールを送信すると、ユーザーが不明瞭なエラーメッセージを受け取る問題を修正。

・共同編集が有効になっている場合、暗号化されていないファイルから機密ラベルが正しく抽出されない問題を修正。

・電子メールでループコンポーネントを使用しているときにOutlookが予期せず終了する問題を修正。

・データ損失防止ポリシーが適用された電子メールを開くと、Outlookが予期せず終了する問題を修正。

・優先受信トレイに切り替えるときに、一部の設定がマシン間でローミングされない問題を修正。

・Government Community CloudテナントのユーザーがOutlookでTo-Doを起動できない問題を修正。

・オンラインアーカイブで検索するときにサブフォルダーの検索範囲が壊れる原因となる問題を修正。

・通知ウィンドウを開いたときに、存在する新しい通知の数が不正確にユーザーに表示される問題を修正。

・Ctrl+Tabを使用してあるメールボックス内のフォルダーから別のメールボックス内のフォルダーに移動すると、メッセージリストのフォーカスが失われる問題を修正。

・非HTTPリンクをクリックするとアプリケーションが予期せず終了する問題を修正。

・メッセージを閉じるときにメッセージ本文が白く点滅する問題を修正。

・ペルソナカードを表示するときにアプリケーションが予期せず終了する問題を修正。

・起動直後にアプリケーションが予期せず終了するという問題を修正。

・フィードバックを送信するときに Outlook が予期せず終了する問題を修正。

・サービス通知を無効にしたユーザーに非推奨のユーザーインターフェイスが表示される問題を修正。

・コネクテッドエクスペリエンスが無効になっている場合に、返信候補機能が無効にならない問題を修正。

・ユーザーカードの[組織]タブが無期限に「読み込み中」状態のままになる問題を修正。

・Google Workspace Sync for Microsoft Outlookの使用中に「差出人」フィールドと署名が機能しない問題を修正。

・ラベル継承機能の一部のユーザーに新しいラベルが表示されない原因となっていた問題を修正。

Powerpoint

◆【改善点】
・Officeおよびその他の特定のアプリがインストールされているときにWindows Shell機能が応答を停止する問題を修正

・スケッチしたアウトラインを画像に適用して保存すると、そのファイルをコピーしてPowerPointやExcel に貼り付けると使用できなくなるWord の問題を修正。

・ユーザーが非常に複雑な図形をクリックしたときに、PowerPointが数秒間ハングする問題を修正。

・ユーザーがプレゼンテーションに新しいスライドを追加したり、コピー/ペーストしたりできない問題を修正。

・リンクされたファイルがすでに開いている場合のリンクの更新に関する問題を修正。

・UNC(Universal Naming Convention)パスがデフォルトの保存ディレクトリとして設定されている場合、保存/名前を付けて保存中に「接続中」ダイアログボックスが表示される問題を修正

・挿入されたExcel XMLテーブルに対して校正が機能しない問題を修正。

Project

◆【改善点】
・MPPファイルを開くときに以下のエラーが表示される問題を修正。
「インポートエラーが発生しました。行 1 列 5 を確認します。追加のエラーメッセージを表示してインポートを続行するには、[はい] をクリックします。エラーメッセージを表示せずにインポートを続行するには、[いいえ] をクリックしてください。インポートを中止するには、[キャンセル] をクリックしてください。」

・ProjectでXMLファイルを開いたときに、手動でスケジュールされたタスクの開始日が終了日以降になる問題を修正。

・フォームベース認証が使用されている場合にProjectがProject Serverに接続できない問題を修正。

・Microsoft Projectの作業ウィンドウアドインAPIが概要、マイルストーン、アクティブプロパティの適切な値を返さない問題を修正。

Visio

◆【改善点】
・Autocad図面がVisio Plan2で開かない問題を修正。

Word

◆【改善点】
・ユーザーがファイルを開こうとすると、「サーバーに連絡しています」というメッセージを含むダイアログが表示される問題を修正。

・Officeおよびその他の特定のアプリがインストールされているときにWindows Shell機能が応答を停止する問題を修正。

・読み上げの読み上げ速度を変更するとWord が動作しなくなる問題を修正。

・Microsoft 365がWindows Server 2016 に展開されている場合に読み上げ機能が利用できない問題を修正。

・Wordのダークモードテーマで、ハイライトの色がテキストの色に近すぎるため、編集が制限されているドキュメントで編集可能なテキストをユーザーが表示できない問題を修正。

・新しいメールを作成し、メール本文でOutlook連絡先グループ(ローカルに作成された連絡先グループ)を@メンションしても、連絡先グループが[宛先]フィールドに追加されない問題を修正。

・ルーラーを使用してタブストップマーカーが機能しない問題を修正。

・管理者管理プラグインを使用し、グループポリシー「すべての管理されていないアドインをブロックする」を利用する場合、レジストリキー名で大文字と小文字が区別される問題を修正。

・機密ラベルのヘッダーの位置合わせが正しくなく、印刷時にコンテンツが切り取られる問題を修正。

・コンテンツを貼り付けるときに[ソースの書式を維持]オプションを選択すると、疑問符(?)や空白の四角形などの文字が表示される問題を修正。

・オブジェクトのShape.ZOrderメソッドの問題を修正。

・「最後にfilenameを開いたときに重大なエラーが発生しました。まだ開きますか?」というエラーメッセージが表示される問題を修正。テンプレートを使用した自動化を通じてWord 文書を作成するときに表示されることがあります。

・クラウド上に保存された文書に対して「Wordソース文書のリンク先情報を更新」コマンドを使用するとファイルが開けない問題を修正。

・「このドキュメントには、他のファイルを参照している可能性のあるリンクが含まれています。リンクされたファイルのデータでドキュメントを更新しますか?」というダイアログが表示される問題を修正。ショートカットのあるファイルの場合は表示されません。

Office Suite

◆【改善点】
・一部のアプリケーションで同期と共同編集が適切に動作しない原因となる問題を修正。

・ディクテーションでテキストを挿入するときにスペースが正しく挿入されない問題を修正。

・コメントでナレーターが使用されているときにOfficeが応答を停止する問題を修正。

・Office 2016およびOffice 2019でフォントドロップダウンのスクロールバーが正しく表示されない問題を修正。

・デフォルトでインターネットからのマクロの実行をブロックする問題を修正。

・東アジア言語の入力方式エディターを使用する場合のテキスト選択に関連する問題を修正。

・非常に高解像度のディスプレイに表示すると、SlideShowのスライドトランジションが正しく描画されない問題を修正。

・Visual BasicマクロによるURL処理の問題を修正。

・ラベルがラベルポリシーに含まれていない場合、電子メールに適用された機密ラベルをユーザーが表示できない問題を修正。

・自動ラベルの優先順位が高い場合、手動で適用された機密ラベルが自動ラベルによって上書きされる可能性がある問題を修正。

・新しいファイルを保存するときに機密ラベルの説明がツールヒントに表示されない問題を修正。

・ラベルがラベルポリシーに含まれていない場合、ユーザーが大きなラベルアンカーで電子メールに適用された秘密度ラベルを確認できない問題を修正。

・エンドユーザー署名証明書が取り消された場合、タイムスタンプ機関を使用したデジタル署名がドキュメント上で誤って無効として表示される問題を修正。

バージョン 2208

バージョン 2208: 7 月 11 日

セキュリティ更新プログラム

セキュリティ更新内容を参照して下さい。