[MECM/SCCM]なぜ展開した更新プログラムがすぐに適用されないのか
なぜかクライアントPCに更新プログラムが適用されない・・・。
今回はそんな展開(配信)した更新プログラムがすぐに適用されない理由について説明します。
なぜすぐに適用されないのか
適用する前にクライアントPC側で必要な処理がいくつかあります。それらの処理は一定期間(サイクル)ごとに行われるのですが、最長で7日間も間隔が空きます。
そのため「更新プログラムの適用には時間がかかる」というわけです。
更新プログラムのダウンロードに関係しているサイクル
更新プログラムのダウンロードに関係しているサイクルは以下の3つです。
- コンピューター ポリシーの取得および評価サイクル:既定で 1時間間隔
- ソフトウェア更新プログラムのスキャン サイクル :既定で 7日間隔
- ソフトウェア更新プログラムの展開評価サイクル :既定で 7日間隔
これらの実行サイクルがすべてクリアされてやっと更新プログラムがダウンロードされます。
コンピューター ポリシーの取得および評価サイクルとは
クライアントPCに更新プログラムが展開されているかどうかをMECMサーバーに確認するサイクルです。
ソフトウェア更新プログラムのスキャン サイクルとは
WSUSを確認し、クライアントPCにまだ適用されていない更新プログラムを検出するサイクルです。
ソフトウェア更新プログラムの展開評価サイクルとは
エラーで展開に失敗している更新プログラムがある場合、再評価するサイクルです。
クライアントPCに必要な更新プログラムなのか?重複していないか?古くないか?そもそもクライアントPCに展開されているのか?
・・・といったチェックをクリアして初めてダウンロードされるのです。
サーバー側から既定の時間を変更する方法
規定の時間の変更はできますが、それなりのリスクを伴うので十分に検討してから変更しましょう。
コンピューター ポリシーの取得および評価サイクルを変更したいとき
▼「クライアント設定」から「クライアントポリシー」を選択し、「クライアントポリシーのポーリング間隔」でサイクルを変更可能です。
ソフトウェア更新プログラムのスキャン・展開評価サイクルを変更したいとき
▼「クライアント設定」から「ソフトウェア更新プログラム」を選択し、それぞれのスケジュールを変更するボタンから変更可能です。
他にもクライアントPC側からサーバーに対して変更を申請する手段もあります。
最後に
このような手順を踏んでクライアントPCに更新プログラムが適用されます。
すぐに適用されないと焦らず、待ちましょう。