Windows 10更新プログラムKB5004945でZebraプリンターなどが印刷できない不具合をKIRで修正
Windows Latestによると、2021年7月7日にリリースされたPrintNightmare対策のWindows 10 21H1/20H2/2004 定例外更新プログラム「KB5004945」に不具合があり、Zebra製のプリンターなどで印刷ができない問題が発生しているようです。
Microsoftはこの不具合を認めており、Known Issue Rollback (KIR)を使用して解決することができます。
Windows 10 21H1/20H2/2004 以外の定形外更新プログラムで同様の問題が発生するかは不明です。
Windows累積更新プログラムKB5004945 KB5004947 KB5004948を定例外リリース!ゼロデイ脆弱性PrintNightmareを修正
【参考】情報ソース
不具合
特定のプリンターへの印刷で問題が発生する可能性があります。最も影響を受けるプリンターは、USB経由で接続するレシートプリンターまたはラベルプリンターです。
Zebraやその他のプリンターを使用して印刷できなくなります。
この不具合は印刷スプーラーサービスに影響を及ぼしているようで、印刷ジョブは印刷されずに消えてしまいます。
解決方法1 – KIR
Mcrosoftのアナウンス
この問題は、Known Issue Rollback(KIR)を使用して解決されます。解決策がコンシューマーデバイスおよび管理されていないビジネスデバイスに自動的に伝播されるまで、最大24時間かかる場合があることに注意してください。Windowsデバイスを再起動すると、解像度がデバイスにすばやく適用される場合があります。影響を受ける更新プログラムをインストールしてこの問題が発生したエンタープライズ管理デバイスの場合、特別なグループポリシーをインストールして構成することで解決できます。注特別なグループポリシーを構成した後、デバイスを再起動する必要があります。
KIR (Known Issue Rollback) とは
アップデートしたことでセキュリティ以外の重大な問題が発生した場合、問題が発生している機能に絞ってロールバックする仕組みです。
企業で集中管理されていないPCの場合、24時間以内にWindows Updateサーバーからロールバック通知を受けます。そして次回の再起動時にロールバックが有効となります。
ユーザーは何をすればよい?
Windows Updateに接続されているのであれば、自動で問題の箇所がロールバックされます。後は手動でPCを再起動すればロールバック完了です。
修正プログラムがリリースされているわけではないので、Windows Update画面には何も表示されません。
企業が集中管理しているエンタープライズ向けPCの場合
Windows Updateに接続できる一般のPCならロールバックされるまで待てばよいのですが、エンタープライズ向けのPCの場合はそうはいきません。
エンタープライズ向けのPCのKIRに関しては、別途公開されている特別なグループポリシーを適用する必要があります。
特別なグループポリシーのダウンロード
特別なグループポリシーはここからダウンロードできます。
「Windows 10 (2004 & 20H2) Known Issue Rollback 070821 01.msi」というグループポリシーを設定するインストーラで、実行後にPCを再起動すればKIRは完了です。
解決方法2 – KB5004945のアンインストール
プリンターの問題に加えて、ブルースクリーンエラー(BSoD)が報告されています。場合によっては「CriticalProcessDied」エラーメッセージが表示されるとのことです。
そんな場合はKB5004945をアンインストールするしかありません。
アンインストールするとPrintNightmareに対して脆弱になりますので、印刷スプーラーサービスを無効にするのを忘れずに。