[レポート]eスポーツをビジネスに!RIZeSTさんのセミナーに行ってきた
先日行われた第13回 システム管理者感謝の日イベントで、「eスポーツ運営を裏で支えるシステムと放送価値を付加するサービスとは?」というセミナーに参加してきました。
そこでRIZeSTの古澤明仁さんが登壇され、今後のeスポーツを考える上で非常に興味深いお話を聞くことができました。
RIZeSTさんてどんな会社?
RIZeST
ゲームをスポーツエンターテイメントに。 e-sportsが生み出す喜怒哀楽を、ファンや視聴者に伝えられるようなイベント、配信を提供いたします。 配信クオリティを次のステージに。映像に。音響に。照明に。 従来の配信クオリティを各段にあげるテレビスタジオさながらのスタジオ機能を完備。
RIZeSTさんは
eスポーツを持続可能な文化的・経済的・社会的なものにする。
をミッションとして掲げられている会社です。
▼手広い!eスポーツビジネスといっても実に様々な分野があるんですね・・・。
セミナーのテーマ
セミナーは主に以下のテーマで進みました。
- 1. eスポーツ業界の状況・分析
- 2. ビジネスとして考えるeスポーツの収益化
特に2番目の「収益化」が非常に興味深い内容でした。ビジネスマンですから。
eスポーツ業界の状況分析
日本のeスポーツ業界は遅れています。特に賞金を懸けた試合やイベントに関しては、法律が問題となり非常に遅れているとのことです。(後進国という表現を使われていました)
しかし今年からかなり状況が変わってきています。eスポーツをオリンピック競技にする話し合いが持たれたり、2019年8月31日に障害者eスポーツの大会が開かれるなど、進展が見られます。
ただアメリカや中国などと比べるとまだまだ発展する余地がありそうです。
ビジネスとして考えるeスポーツの収益化
これはかなり興味深い内容でした。
大会の賞金で稼ぐ
eスポーツで儲けるためにすぐに思いつく方法は、大会の賞金を狙うことです。
しかし賞金だけではビジネスになりません。常に勝ち続けなければならないからです。
また賞金となると先ほどあげた法律などの壁も立ちはだかります。
YouTubeの広告収入で稼ぐ
次に考えるのがYouTubeの広告収入です。
これはまだ可能性があると考えています。実際にアーザスもCCGゲーマー兼YouTuberを雇い、YouTube事業を進めています。
しかしビジネスとして成り立つほどコンテンツや運用が成熟するまで少なくとも3年、早くて1~2年はかかると思っています。
インフラ!
ではeスポーツをビジネスとして成り立たせるものとは何なのでしょう?
それはeスポーツイベントの運営するための環境を作るインフラ整備です。
そう、アーザスの普段の仕事とまったく一緒です。安定したサーバだったり、太いネットワークだったり、トラブルを防ぐ冗長化だったり。そういったことがビジネスになるとのことでした。
確かに試合中にネットワークのダウンタイムが発生すると大会が成り立ちません。また、試合で使うPCのスペックを決める人や、実況中継のような臨場感ある画にする編集者も必要です。
Pro View
LoL(Reague of Legends)プロリーグをプロ選手の視点で観戦できるシステムがPro Viewです。LoLを開発しているRIOT GAMESが提供しています。
Pro View:ひとつ上のeSports観戦体験
2019 Summer Splitに合わせて導入されるPro Viewは、ファンの皆さんの観戦体験を向上させる優れた操作性、そして長らくご要望いただいていた、「プレイヤーを個別にカメラが追跡する機能」を備えています。LoL eSports放送の新しい形であるPro Viewは、 watch.lolesports.com にて販売予定です。また、Pro …
例としてPro Viewを挙げましたが、このようなシステムがスムーズに稼働するためにはしっかりとしたインフラ整備が必要です。
スタッツ解析
またeスポーツのスタッツ解析が大きなビジネスになり得るとのことでした。サッカーの状況分析で使う「スタッツ」のイメージです。
これには完全に同意です。チェスや将棋でAIが猛威を振るう中、eスポーツでもAIがスタッツ解析し戦略を立てるようなソフトやサービスが現れるはずです。
ちなみにAIによるプレイは禁止です。
最後に
このeスポーツセミナーに参加できて本当に良かったです。
ここでは語りつくせなかった内容もありますのでそれについては具体的に実行や今後のブログで補足していきたいと思います。
アーザスではいろいろなチャレンジをしています。eスポーツもその一つです。アーザスでは色々なチャレンジがしてみたい若い人を募集しています。
ぜひアーザスの門を叩いてください。肩をぐるぐるしてお待ちしています。