[新Edge]旧Edgeと共存できない?IEモード?Chromium版Edgeは何が違う?

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[新Edge]旧Edgeと共存できない?IEモード?Chromium版Edgeは何が違う?

2020年1月15日のMicrosoftからのアナウンスについて追記しました。(2020/1/16)

「Chromium版Edge」の一般提供が開始されました。

Windows 10 Version 1803以降に対しては、2020年4月1日以降順次 Windows Updateで自動インストールされるとのことです。

そんなChromium版Edgeの仕様についてほんの少し本気で調査しました。

ロールアウト直前の2020年1月15日にアナウンスされた新情報

MicrosoftがChromium版 Edgeロールアウト直前に重要なアナウンスを出しました。

もう少し早く出してほしかった。

Windows Updateでの自動インストールはまだ行われない

今後数週間のうちにWindows InsiderのRelease Preview Ringを手始めに新Edgeへの移行を開始します。一度にインストールするのではなく数ヶ月に渡って行います。

ロールアウト日に自動インストールされるわけではないようです。

自動インストールの対象

組織は、新しいMicrosoft Edgeを管理対象デバイスに展開する時期を完全に制御できます。管理対象デバイスは、新しいMicrosoft Edgeに自動的に更新されません。管理対象デバイスに加えて、Enterprise、Education、およびWorkstation Pro Editionデバイスは、現時点では自動的に更新されません。

要は

  • Windows 10 Home
  • ドメイン未参加のWindows 10 Pro

が自動インストールの対象のようです。

インストールはこちらから

しばらく自動インストールされることはありませんので、今すぐ試したい方は手動でインストールしましょう。

Chromium版Edgeの自動配信はBlocker Toolkitで止められる

自動インストールされると困る方はこちらをご参照ください。

これまでのEdge (旧Edge)

これまでのEdge(旧Edge)

「EdgeHTML」をレンダリングエンジンとした「旧Edge」は、Windows 10の機能の一部として提供され、Windows 10以外では使用する事ができません。

Windows 10の一部ですので、Windows 10のビルドバージョンごとにEdgeのバージョンが存在している状態です。

Chromium版Edge (新Edge)

Chromium版Edge(新Edge)

「Blink」をレンダリングエンジンとした「新Edge」は、とうとうWindows 10から独立しました。Windows 7、Windows 8/8.1、Windows Server、macOSにもインストールする事ができます。

後述する更新プログラムでの自動インストールの対象は Windows 10 Version 1803以降です。

最新バージョンは約6週間に1度更新され、以前よりも高頻度で更新されます。利用時に自動でアップデートされるので、OS・ビルド問わずバージョンは常に1つに統一されます。

セキュリティアップデートについては従来通り毎月リリースされるKBにて行われます。

Edgeの事前検証の方法

チャネル Canary Dev Beta Stable
更新頻度 毎日 1週間 約6週間 約6週間
対象 愛好家 開発者 システム運用者 一般ユーザー

2020年1月15日にリリースされる更新プログラムにて、Windows 10 Version 1803 以降に対し、現在「Betaチャネル」として公開されているバージョン79.0.309.60のEdgeが「Stableチャネル」となり、インストールされます。

リリースされる予定のEdgeは「Betaチャネル」として公開されているので、事前にダウンロードしてインストールする事ができます。

更新プログラムでのEdgeインストール時の挙動

MicrosoftはWindows Updateでの「Stableチャネル」のインストール時の挙動について、下記内容を公開しています。

  • 旧Edgeのブックマーク、パスワード設定は新Edgeに移行される。
  • タスクバーとデスクトップにショートカットが置かれる。
  • タスクバー、スタートメニュー、パネルにある旧Edgeは新Edgeに置換される。
  • 旧Edgeを起動しようとすると新Edgeにリダイレクトされる。

新Edgeをインストールすると、旧Edgeは基本的に起動できなくなるようです。

また、規定のプログラムについては特に記載がないため、IE11を規定のプログラムに設定していた場合の挙動については不明です。

旧Edgeと新Edgeの共存

更新プログラムによるインストールを止め、Beta版を手動でインストールし、グループポリシーで設定を変更すれば、旧Edgeと新Edgeを平行して利用する事ができるそうです。

詳細は以下を参照してください。

新EdgeのIEモード

新Edgeには「IEモード」という機能が用意されています。

最新のサイトにはChromiumエンジンを使用し、Trident MSHTMLエンジンを必要とする従来のサイトには Internet Explorer 11 (IE11)を使用します。

しかし、通常この機能は有効にする事はできません。

前提条件KBをインストールし、グループポリシーで設定を変更すれば、新EdgeのIEモード機能を有効にする事ができるようです。

詳細は以下を参照してください。