[LINE Pay]ECサイトをキャッシュレスサービスに対応させる方法教えます
何かと話題になるキャッシュレス。
自分のECサイトをキャッシュレス対応させると、キャンペーンの威力もあって来客数が増加するかもしれません。
でも、どうやったらいいのかよく分からないですよね。
これはそんな方々のためのガイドです。
とりあえず前振り
ECサイトとは、商品やサービスをインターネット上の独自運営のウェブサイトで販売するサイトのことを指します。
Electronic Commerce(=電子商取引)の略です。
そのECサイトにキャッシュレスサービスを対応させるためには、
- 何が必要か?
- どのような仕組みなのか?
- 導入するには何をすればいいのか?
- 導入した場合のECサイト改修例と予算感は?
・・・のような知識が必要です。(なるべく)平易に説明しようと思います。
キャッシュレスサービス?
「キャッシュレスサービス」は、実店舗で話題となっている決済方法の1つです。
本記事ではECサイトをLINE Payに対応させる例をご紹介
今回は加盟店側がキャッシュレスサービスの電子マネーの1つの「LINE Pay」を例にして説明していこうと思います。
なお、LINE Payから提供されている以下のドキュメントを参考にしています。
申し込みから実運用までの流れ
1. LINE Payに加盟店登録する
LINE Payを利用する店舗は加盟店登録を行います。
1. 申請ページ(http://pay.line.me)にアクセスする
ECサイトの場合、支払い方法はオンラインです。
2. 基本情報を記入し、必要な書類を提出する(メールもしくは郵送)
代表者情報や事業者情報を記入します。
1. 法人の場合の提出書類
登記簿謄本(履歴事項全部証明書): 発行日より半年以内
2.個人事業主の場合の提出書類
【事業者証明書】
以下のいずれかを提出します。
- 国税・地方税の領収書または納税証明書
- 個人事業開業届出書(控):税務署受付印が押印されたもの
- 確定申告書(控):直近の税務署受付印が押印されたもの
- 青色申告承認申請書(控):税務署受付印が押印されたもの
- 個人事業開始申告書(控):都道府県税事務所や市区町村役場の受付印が押印されたもの
【本人確認書類】
以下のいずれかを提出します。
- 運転免許証:変更事項があれば裏面含みます。
- 健康保険証:表裏必要です。
3. 加盟店の加入審査を受ける
10営業日程度かかる模様です。
4. 手数料と振込スケジュールに対して同意
加入審査にパスしたらあと一息です。
2019年5月現在のオンラインの手数料は
- 物販/サービス 3.45%(税別)
- デジタルコンテンツ 5.5%(税別)
で、これに対して同意する必要があります。
同意するも何もないですけどね。
5. 加盟店加入が完了
同意したらようやく加盟店登録が完了です。お疲れ様でした。
6. 登録完了メールが送信される
消さずにとっておきましょう。
2. ECサイトの改修を実施、またはIT業者に改修依頼
加盟店登録が完了すると、ECサイトをLINE Payに対応させるための情報がもらえます。その情報を元にECサイトを改修します。
自社内で行ってもよいですし、難しいなら専門の業者にお願いしてもOKです。
ただ自社内で頑張るより、専門の業者に依頼した方がよいと思います。自社内の人員は運用など最低限の操作だけの習得に留め、後はその人にしかできない仕事を行うべきです。餅は餅屋です。
3. ECサイトの改修が完了し、実運営開始
IT業者に依頼した場合は、運用方法をちゃんと引き継ぐようにしましょう。
運用にかかる費用
LINE Pay自体に、月額使用料や導入費用はかかりません。手数料だけです。
LINE Payのオンライン決済の仕組み
LINE Payのオンライン決済について、技術的な仕組みを説明します。
どんな仕組み?
3つの登場人物「加盟店」「ユーザー」「LINE Pay」が存在し、以下の流れで決済が行われます。
- 1. 加盟店ECサイトのサーバーがLINE Payサーバーに対し、決済用のURLを要求します。
- 2. ユーザーが決済用URLからLINE Payのアドレスにアクセスします。
- 3. LINE Payサーバーのログイン処理を行います。
- 4. ログインが成功した場合は、決済を実行します。
- 5. 決済結果を受け取ります。
- 6. 決済結果を加盟店サーバーに送信します。
- 7. 加盟店がLINE Payサーバーに決済完了通知を送信します。
ECサイトを改修するには何をすればいい?
ECサイトにLINE Payのオンライン決済を導入するには、まずLINE PayのAPIを理解する必要があります。
1. 技術連動ガイドの読み込み
様々なAPIがあり、使い方や説明を把握する必要があります。
2. テスト用の環境準備
LINE PayではSandBox(練習用環境)が用意されているため、別途申請すると無料で使用することができます。
また、LINE PayのSndboxと連動するECサイト側のテスト(開発)環境も必要となります。
3. ECサイトへの組み込み方の検討
多くのECサイトの決済システムでは、支払い手段等のデータ登録を行っているものが多いです。同じように「LINE Payで決済した」という内容をシステムに残すには、売上や集計部分のシステム改修が必要です。
こんな情報が必要な場合ですね。
- LINE Payで月どれくらいの売上があったのか知りたい。
- LINE Payでどのような商品が購入されたのか知りたい。
- 月や年間で手数料がどのくらいかかったのか知りたい。
最後に
今回はLINE Payで説明を行いましたが、他のキャッシュレスサービスのオンライン決済も根本は似ています。
弊社では、GMOペイメントゲートウェイのサービスを使用したクレジットカード決済の改修を行った実績があります。
自身のECサイトをキャッシュレスサービスに対応させたい、実際に導入を考えている、という方はお気軽にお問合せください。
次回は、実際に決済システムを開発する過程をご紹介したいと思います。