[Hyper-V]MECM/SCCMでWindows10をOS展開!~OS展開の概要編
前回は、Hyper-Vの仮想マシンにSCCMサーバをセットアップしました。
今回からOS展開を行います。まずは概要から。
OS展開のドキュメント
MicrosoftからOS展開に関するドキュメントが公開されています。SCCMのバージョンが2012でかなり古めですが、今でも充分参考になります。
OS展開の方法が異なる4つのドキュメントがありますが、まずは「起動メディア編」が良いと思います。
- SCCM2012_OS展開_不特定PC編:あらかじめクライアントPCのコンピュータ名を設定しておくことができない。手入力することになるのでミスる。
- SCCM2012_OS展開_PXE編:起動が不安定。
- SCCM2012_OS展開_起動メディア編:USBメモリで起動するので確実。
- SCCM2012_OS展開_スタンドアロンメディア編:OS展開の内容が変更された場合、メディアを全部作り直し。
残念ながらリンク切れとなっています。
OS展開の概要
▼本当に大雑把ですが、OS展開では以下のような処理を行います。
①USBメモリで起動
USBメモリで、OS展開したいクライアントPCを起動します。
USBメモリは「タスクシーケンスブートメディア」と呼ばれるもので、SCCMで作成します。
②タスクシーケンス実行/ダウンロード
タスクシーケンスブートメディアで起動するとSCCMと通信し、OS展開のためのタスクシーケンスを実行します。
ネットワークを通じてSCCMからイメージファイルがダウンロードされ適用されたり、各種設定やアプリケーションをインストールが行われます。
USBメモリを複数用意することで、同時に複数台のOS展開を行うことができます。
マスターPCのイメージを使うケースは少ない
OS展開ではマスターPCのイメージは不要です。キャプチャーや一般化(Sysprep)、大容量のイメージファイルから解放されます。
もちろんキャプチャしたマスターPCのイメージを展開することもできます。先の「SCCM2012_OS展開_起動メディア編」ではその方法が記載されています。
ただマスターPCのイメージはデメリットが大きく、タスクシーケンスを使って素のOSイメージを元に組み上げていくことがほとんどです。
詳しくは以前ご紹介した事例を参照してください。
最後に
本当にひさびさ、1年ぶりの更新となりました。
SCCMに関するMicrosoftからの情報公開は相変わらずの状況です。
地道に事例を積み重ねながらノウハウを溜めていくしかありません。
SCCMに関する情報は、ブログにて継続的に紹介しようと思います。