Windows 10 21H1/21H2向け累積更新プログラム「KB5017308」不具合情報まとめ

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Windows 10 21H1/21H2向け累積更新プログラム「KB5017308」不具合情報まとめ

累積更新プログラムには不具合修正や追加機能などが含まれており、その分不具合も多く発生します。そのため、適用する前に一度不具合情報を確認することをおすすめします。

この記事では2022年9月13日(現地時間)にリリースされた累積更新プログラム「KB5017308」の不具合・脆弱性情報とそれを回避する方法をまとめています。

(2022/9/27更新)「GPOファイルのコピーが正しく機能しない不具合」が既知の不具合になりました。
(2022/9/20更新)0x800f081f、0x800f0922エラーでKB5017308のインストールに失敗する不具合
(2022/9/15更新)GPOファイルのコピーが正しく機能しない不具合

情報ソース

Windows 10 21H1/21H2向け累積更新プログラム「KB5017308」の主な更新内容

ユーザー報告されている不具合・脆弱性

0x800f081f、0x800f0922エラーでKB5017308のインストールに失敗する不具合

一部環境で0x800f081f、0x800f0922エラーが発生し、KB5017308のインストールに失敗する場合があります。

回避策1

Microsoft Update CatalogからKB5017308をインストールすると解消する場合があります。

回避策2

トラブルシューティングを実行してから再度インストールすると解消することがあります。

①設定>更新とセキュリティ>トラブルシューティングへ移動します。

②「追加のトラブルシューティングツール」をクリックします。

③「Windows Update」を選択し、「トラブルシューティング ツールの実行」をクリックして実行します。

既知の不具合

エラー

GPOファイルのコピーが正しく機能しない不具合

チリの新しい夏時間によって発生する可能性のある問題

2022年9月10 日土曜日の午前 12:00 から、夏時間 (DST)タイムゾーンの変更に関するチリ政府による 2022 年8月9日の公式発表に従い、チリの公式時間が60 分進みます。

・Windows およびアプリに表示される時刻は正しくありません。
・Microsoft Teams や Microsoft Outlook などの不可欠な機能に日付と時刻を使用するアプリやクラウド サービス、通知、会議のスケジュールは 60 分ずれている可能性があります。
・スケジュールされたタスクなど、日付と時刻を使用する自動化は、予期された時間に実行されない場合があります。
・トランザクション、ファイル、およびログのタイムスタンプは 60 分ずれます。
・Kerberos などの時間依存プロトコルに依存する操作は、ログオンまたはリソースへのアクセスを試みるときに認証エラーを引き起こす可能性があります。

チリ以外の Windows デバイスでは、デバイスの現地時間が変更されるため、回避策を使用しないでください。

回避策

2022年9月4日にチリのデバイスに以下の設定をし、2022年9月11日に元の設定に戻します。

1.「設定」>「日付と時刻」>「日付と時刻の設定」へ移動します。

2.「夏時間に合わせて自動的に調整」をオフにする

■【サンティアゴのタイムゾーン】
2022年9月11日の午前12時以降に「夏時間に合わせて自動的に調整」を再度オンにします。

■【イースター諸島のタイムゾーン】
2022年9月10日の午後10時以降に「夏時間に合わせて自動的に調整」を再度オンにします。

XPSビューアーでXPSドキュメントが開けなくなる不具合

KB5014666以降の更新プログラムをインストールすると、XPSビューアーでXPSドキュメント(日本語、中国語を含む)を開けなくなる可能性があります。

XPSファイルとOXPSファイルで不具合が確認されており、「このページを表示できません」というエラーが表示されるとのこと。

エラーが発生した場合、XPSビューアーを閉じていないと最大2.5GBのメモリ使用量に達する可能性があります。

回避策

Microsoftはこの不具合を次のアップデートで修正予定です。

この更新プログラムをアンインストールすると解消する場合があります。

※この更新プログラムをアンインストールすると脆弱性・不具合の修正パッチが全て未適用の状態になります。

▼更新プログラムによって修正される脆弱性・不具合についてはこちらを参照して下さい。

▼アンインストール方法はこちらの記事を参照して下さい。

Microsoft Edgeの不具合

カスタムオフラインメディアや、WindowsカスタムISOイメージから作成されたWindowsインストールを使用しているデバイスは、この更新プログラムによってレガシーMicrosoft Edgeが削除されている可能性があります。この不具合は、2021年3月29日以降にリリースされたサービススタック更新プログラム(SSU)を最初にインストールせずに、カスタム オフライン メディアまたは ISO イメージが作成された場合にのみ発生します。新しい Microsoft Edgeに自動的に置き換えはされません。

この不具合の回避策

2021年3月29日以降にリリースされたサービススタック更新プログラム(SSU)をカスタムオフラインメディアまたはカスタムISOイメージに適用する必要があります。

①下記のコマンドでmsuファイルからcabファイルを抽出します。

KB5000842以外を使用する場合は、コマンドの該当箇所に別の累積更新プログラムを置き換えてから実行してください。

  

expand Windows10.0-KB5000842-x64.msu /f:Windows10.0-KB5000842-x64.cab <保存先のパス>

② 下記のコマンドで①で抽出したcabファイルからSSUを抽出します。

expand Windows10.0-KB5000842-x64.cab /f:* <保存先のパス>

③SSUのcabファイル『SSU-19041.903-x64.cab』が保存先のパスに作成されます。このファイルをイメージスリップストリームした後、累積更新プログラムを適用して下さい。

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