Office365のプラン選びとランニングコスト

経営者
Office365のプラン選びとランニングコスト

会社に Office365™ を導入する上で一番気になる部分といえば、ランニングコストではないでしょうか。今回の記事はこのランニングコストについて、アーザスがどのようにエディションとプランを選定したのかを書いて行こうと思います。

Office365 には色々なエディションとプランがありますので、少し混乱されている方もいらっしゃるのではないでしょうか。本記事ではなるべくシンプルにわかりやすく解説することを目指します。

使用する従業員数が300名以下かどうかでエディションを判断する

まずご使用を想定されている従業員数でエディションを選定しましょう。

エディションを選定するうえで300名以下かどうかが一つの目安です。1名から300名以下はBusinessエディション(公式にはファミリーと言います)を選びましょう。300名より多い場合は自動的にEnterpriseエディションになります。

利用者数とエディションの関係のイメージ

アーザスは従業員が18名なのでBusinessエディションになりました。

最新のOfficeが必要かどうかでプランを判断する

次にプランを決めたいと思います。プランの判断材料は最新のOfficeのライセンスが必要かどうかで決めることができます。

最新のOfficeが必要な場合はBusiness Premiumというプランを選びましょう。Officeが必要ない場合はBusiness Essentialsというプランを選びましょう。

なぜこのようにプランが分かれているのでしょうか。それはパソコンを購入した時、Officeのライセンスが付属している場合があります。Officeのライセンスは量販店やインターネットで購入する場合もあります。企業によってはOfficeのライセンスが不要になる場合もある訳です。

アーザスは毎年パソコンを数台購入するのですが、パソコンによってはOfficeが付属している場合と付属していない場合がありました。経営者側としてはこの「Officeを購入する」が意外に面倒な作業です。1台辺り数万円のOfficeのライセンス費用を支払う必要もありますし、ライセンスがどのパソコンにどのようにインストールされているか逐一チェックする必要がありました。私もこのライセンスと費用の部分で常に頭を悩ませている一人でした。最新のOfficeライセンスが付属するBusiness Premiumプランでは、複数のデバイスで最新のOfficeを使用できるようになります。

BusinessエディションとOffice有無の関係のイメージ

アーザスでは最新のOfficeが必要なのでプランはBusiness Premiumです。

アーザスでかかったライセンス費用

以上エディションとプランを選定できましたのでライセンス費用が出せます。

Business Premiumのライセンス費用は月々1,360円が1名毎にかかりますので1,360円×18名=24,480円が月々発生する料金です。年間で約30万円のランニングコストになります。

これが高いか安いかと聞かれたら私は「安い」と思います。最新のOfficeを使えて、どこでもメールのやり取りができ、社内のコミュニケーションソフト(SNS)を使える機能が入っているので大変お得だと思います。
Business Premiumの利用料イメージ

使用する従業員数が300名より多い場合について

使用する従業員数が300名より多い場合はEnterpriseエディションを選びましょう。

このEnterpriseにはE1とE3というプランが存在します(今回はE4、K1はこちらで解説しません)。Enterpriseエディションについてはアーザスは選定しませんでしたが、こちらもOfficeが必要かどうかでプランを選ぶことができます。

Office365 も最新のOfficeも両方使用したい場合

E3のプランを選択しましょう。

このE3はほぼすべての Office365 の機能が使用できます。Businessエディションで使用できない機能もEnterpriseエディションで殆ど使用できます。データ紛失防止機能などがあります。月々2,160円と少々お高い気もしますが、年間のトータルコストやOfficeのライセンスを購入することを考えるとこちらのプランの方が安く済む場合があります。

Office365 だけ使用したい場合

E1のプランを選択しましょう。

大きい企業によってはOfficeのライセンスを別に契約している場合もあります。E1のプランは Office365 の機能だけ使いたい人向けのプランです。月々の支払も1名辺り870円と安くなっているので、既にOfficeのライセンスがある場合はこちらを選ぶメリットがあります。

EnterpriseエディションとOffice有無の関係のイメージ

最後に

300名以下で Office365 Enterpriseエディションを選ぶこともできます。

しかしアーザスのような企業規模であればBusiness Premiumを選ぶ方が、機能面と金額面を考えるとメリットがあると思います。特にランニングコストは会社にとって大事な部分ですので、プランを選ぶときは慎重に決める方がよいと思います。