Microsoftが旧Edgeのサポート終了を発表!しかしIE 11はサポート継続
Microsoftが「旧Edge」のサポートを終了することを発表しました。
同時に、MicrosoftのWebアプリケーションやMicrosoft 365のアプリケーション・サービスが、「Internet Explorer 11」のサポートを終了することも発表しました。
旧Edgeは完全にサポート終了されますが、IE 11は今後もメンテナンスが続けられます。なぜ扱いが異なるのでしょうか?
Microsoftの発表
2020年11月30日
Microsoft TeamsがIE 11のサポートを終了します。
2021年3月9日
旧Edgeのサポートが終了します。以降はセキュリティパッチなど更新プログラムは提供されません。
2021年8月17日
Microsoft 365がIE 11のサポートを終了します。
IE 11そのもののサポートが終了するわけではありません。
影響が大きすぎるためIE 11のサポートは終了できない
不特定多数に向けたシステムで、IE 11しか使えないことは”基本的に”ありません。シェアが1割以下のブラウザを強制した時点で敬遠されてしまいます。
e-Taxが未だにIE 11と旧Edgeでしか使えないのは論外です。
しかし、企業のシステムにはIE 11でしか動かないものがたくさん残っています。使用するユーザーや環境が限られていることもあり、動いているものを取り替える必要は無いと考える企業が多いからです。この状況でIE 11を廃止するのは現実的ではないのです。
Microsoftは企業にIEを使わないように要請
マイクロソフトのサイバーセキュリティアーキテクト、クリス・ジャクソン氏は、IEを使い続けることが企業に「技術的負債」をもたらしていると述べました。つまり、IEを使うということは長期的に見て最適な選択なのではなく、単に楽で移行の手間がかからないからそうしているだけで、かえって余分なコストを生み出しているということです。
少なくとも、新システムでIE 11をサポートするのはやめておきましょう。
最後に
IEがブラウザのシェア1位から落ちてから随分経ち、普段IEを使っている人をほとんど見かけなくなりました。
しかし、企業システムではこれからも使われ続けることになりそうです。