[MECM/SCCM]Macだって管理できちゃう!?Windows以外のPCを管理する場合の注意点
MECMとはマイクロソフト社が提供する、クライアントPCを管理するためのサービスです。
マイクロソフト社が提供しているので、基本的にはWindows PCを管理することが想定されています。ですが実はMacでもMECMで管理可能です!
本記事ではMacの注意点と、推奨されないOSについて説明します。
MECMでMacを管理する
Macは必ず配信をセキュア(安全)なHTTPSでMECMと通信する必要があります。そのためHTTPSでMECM環境を構築しなければなりません。
使用可能な機能
MECMでMacのPCを管理する場合、Windowsと比べて使用できる機能は制限されます。使用可能な機能は以下の機能です。
- ハードウェアインベントリの取得(クライアントPC本体の情報の取得)
- アプリケーションの展開
- ソフトウェアの配信
MECM導入可能なバージョンと必要条件
▼HTTPSのMECM環境と専用のクライアントエージェントのインストールが必要です
MECMをMacで管理するのはアリ?ナシ?
既にHTTPでMECMを運用している場合
ナシです。
先に紹介したようにWindowsはHTTPとHTTPSに対応していますが、MacはHTTPSにしか対応していません。
HTTPをHTTPSに変更するにはMECMの再構築が必要で、現実的ではありません。
新たにMECM環境を構築する場合
アリです。
HTTPSでMECMを構築するだけですので、特に大きな障害はありません。
仕事でMacを使うことは珍しくありませんので、新たにMECMを導入するならHTTPSで構築することをおすすめします。
Linuxについて
現時点ですべてのバージョンのサポートが終了していますが、既にインストール済みのPCでは使用可能です。
使用可能な機能
Linuxでは以下の機能が使用可能です。
- コンピューターポリシーの送信
- ハードウェアインベントリの取得
弊社では、サポート終了前に
MECMのバージョンのアップデートを行うと、クライアントエージェントをインストール済のLinux PCに影響があるのか?
の検証を行いました。
サポート終了前の1806、サポート終了後の1902、最新バージョンの2010の3つのパターンで検証
結果、MECMのバージョンが上がってもLinuxの使用可能な機能は引き続き使うことができました。
MECMのサポートが終了したOS一覧
既にMECMサーバーとクライアントPCとして接続している場合、引き続き管理は可能ですが、以下のOSは新しくクライアントPCとして管理することが推奨されていません。
サポートが終了したバージョン(Windows)
- Windows CE 5.0 – 6.0
- Windows Mobile 6.0 – 6.5
- Windows XP
- Windows Server 2003
- Windows Server 2003 R2
- Windows Vista
- Windows XP Embedded
- Windows Embedded 8 Industry
- Windows Embedded 8 Pro
- Windows 8: Professional、Enterprise
- Windows Server 2008 R2
- Windows Server 2008
- Windows 7
- Windows 10 Mobile Enterprise
- Windows 10 Mobile
- Windows CE 7.0
その他OS
- Linux
- UNIX
- Nokia Symbian Belle
- macOS X 10.6 – 10.8
最後に
新しくMECMを構築するならHTTPSにしましょう。