長期インターンシップで体験した業務内容と得られた学び

トピックス
長期インターンシップにおける体験記事

株式会社アーザスで3カ月間に渡る長期インターンシップを体験しました。

最後のカリキュラムとして「インターンでの体験をブログ記事にする」という課題のもと、私自身が担当した業務内容とそこから得られた学びをご紹介します。

インターンシップでの業務内容

インターンシップでの業務内容

ブログ記事の執筆業務

『esports DOGA』に掲載するeスポーツの記事を2つ執筆しました。

① 「eスポーツ」というアプローチから「地方創生」へ

「地方創生の課題」について触れたうえで、

  • eスポーツがどのような形で地方創生に活用されてきたのか
  • 地方創生としてeスポーツを扱うメリットには何があるのか

という観点から、eスポーツの新たな可能性を解説する記事です。

実際に、富山県や群馬県でのイベント事例や施設を紹介しつつ、5つのポイントからeスポーツを地方創生事業として活かすことの利点を紹介していく記事として執筆しました。

昨今の地方創生を調べていくうえで、オンラインでのイベント開催が実現できる「eスポーツ」が、いかに注目されているのかを学ぶことができました。

本記事で取り上げた地方自治体だけに限らず、今後は他のeスポーツを活用した地方創生への広がりにも注目したいと思います。

② eスポーツを魅力的に演出する「デザイン」の秘訣とは?デザイン経験者が解説!

「デザインがeスポーツにどのように活用されてきたのか?」という秘訣について、今まで培ってきたデザインの知見を元に解説した記事です。

エフェクト表現・配色の効果・UI設計・インテリアデザインなど、eスポーツのデザインに関わる様々な要素に触れています。

また、ゲームをテーマにしたWebデザインやeスポーツ施設の具体例も取り上げつつ、誰でも分かりやすく「デザインの秘訣」について理解できる記事を目指しました。

普段何気なく触れているゲームのデザインにも、実は様々な創意工夫がなされている事に気付いてほしいという思いで執筆しました。私たちプレイヤーがいつも快適にeスポーツを楽しむことができるのは、デザインがあってのことなのです。

ぜひ機会があれば、「デザイン」という観点からもeスポーツを楽しんでいただければと思います。

デザインの制作業務

デザインの制作業務として、以下の3業務を担当しました。

eスポーツ大会宣伝用ポスター

「おとなのストリートファイターV大会」の宣伝用ポスターです。

インパクトのあるストリートファイターVのロゴとは対照的に、全体的な配色はシンプルで落ち着いた設計にすることで色調に調子を持たせています。

また格闘ゲームとして、対戦のモチベーションが高まる格好良いビジュアルを目指して、文字組みや装飾にもデザイン性を持たせたビジュアルに仕上げました。

eスポーツ大会宣伝用ポスター

イベント用フライヤー

鳥取県の「くにびきメッセ」にて開催されたワークショップ、『マイクラ工作』のイベント用フライヤーです。

イベントをお子さんにも興味を持ってもらえるために「ポップで楽しいイメージ」を表現し、色彩豊かなキャラクターレイアウト、そしてMINECRAFTの世界観を表現できるフォント選びにもこだわりました。

全体的な配色設計は、青を基調に補色である黄色をテキストカラーに活かすことで、視覚的な引き締め効果を持たせつつ、全体的な色合いにリズムを生ませる意味合いがあります。

イベント用ちらし

ランディングページの添削

株式会社アーザスの3つのランディングページのデザイン添削をおこないました。

添削のポイントとして、「デザインの4代原則」である基本的なレイアウトの調整、色数を絞る意識など、主にビジュアル面を添削しました。

使用するフォントや画像がどのようであれ、レイアウトと配色を改善することで見栄えが一気によくなります。これはWebページのデザインに限らず様々なデザインにも共通することなので、以上の意識を忘れず設計していくことが大切だと思います。

業務での課題と気づき

業務での課題と気づき

ブログ記事としての書き方

ブログの執筆業務において苦労した点は、誰にでも伝わりやすい文章の書き方が分からなかったことでした。

私自身も一大学生としてレポートや論文を書く習慣はありましたが、ブログ記事で求められる文調や言葉選びは論文の執筆とは全くの別物でした。そのために、最初は誰にでも伝わりやすい文章の書き方が分からないまま、模索を続けながらの執筆だったことを覚えています。論文・レポートの書き方とは、学術的な言葉を用いて理論的な文章を書くことであり、主張を立証するための説得性が重要となります。したがって形式的な文章、且つ文語体であることが基本です。

一方ブログ記事の執筆において大切なこと、それは誰が読んでも理解しやすくイメージがしやすいこと、そして分かりやすい言葉選びです。そのためには、できる限り難しい言葉や専門用語を避けつつも、具体的で分かりやすい文章表現が重要だと学びました。

デザイン制作におけるプレッシャー

デザインの業務において苦労した点は、はじめての実務経験によるプレッシャーがあったことです。

デザインを作ることには、元々大学での専攻分野でもあったため自信はありましたが、その一方で実務経験に関しては今までに一度もありませんでした。大学機関におけるデザイン制作であれば、評価される人といっても教授陣や大学内の関係者に限ることが殆どです。しかし仕事としてのデザインは明確に利用者がいることから、生半可な出来では許されません。会社の看板を背負っていること、会社の期待に応えねばいけないこと、そうした責任感がプレッシャーとしてのしかかっていたことも、正直な部分感じていました。

しかし一方で、このプレッシャーがあったからこそ、身が引き締まる思いで取り組めたことも事実です。

向上した面

業務での課題と気づき

客観的な視点から物事を論じる力

企業発信のブログ記事として、客観性のある筋が通った情報を発信しなければなりません。そのためには以下の2つの心掛けが、ブログ記事をはじめとした文章執筆において大切だと学ぶことができました。

主観的ではなく客観的な視点からテーマを論じること

客観的な視点から物事を論じるために私自身が意識したこととして、

  • 統計データを参考文献として用いる
  • 断定的な表現をしない

以上の2点に留意して執筆しました。

誰もが理解しやすい記事にするためには、万人が記事の内容を素直に受け止められるものでなけらばならず、個人の主張だと勘違いされないような公正な内容とするための大切な心掛けだと考えています。

根拠のある主張をすること

記事内において何か主張や考えを書く時は、

  • その根拠となる参考資料や引用を添付する

という点を意識しました。

ただ主張するだけでは、主観的な主張になってしまいます。根拠となるような第三者の意見やデータを記事に添付することで、それが主張に説得力を生ませることが期待できるからです。

実務を通じた専門性への自信

今回のインターンシップを通じてデザイン制作の実務経験を積むことができたこと、その実績こそが自分自身の専門性への更なる自信に繋がったことも成長を実感していることの一つです。

また、特に「おとなのストリートファイターV大会」の宣伝用ポスターや「マイクラ工作」のフライヤーの制作経験は印象に残っています。今回の業務を通じて、私自身が手掛けたデザインが、社会で活かされた経験となったからです。

それは見方を変えると、私自身の技術力がある程度仕事として通用することへの証明になったのではないかと捉えられるからです。当然私自身はプロではありません。しかし、ある一つの分野を今まで必死に努力してきた人間として、今回初めて誰かの役に立つことができたその達成感にこそ、大きな意味があったのだと実感しています。

最後に

3ヶ月間に渡る長期インターンシップを通して、普段ではなかなか経験できないような仕事を任せていただくことも多く、人生経験という観点においても大きな成長に繋がったと実感しています。

最初は不慣れなことも沢山ありましたが、社員の方々に何度も支えられて頑張ることができました。

私にとって、今回のインターンシップで得られた経験は一生の宝であり、この場を借りてお世話になった社員の皆様に感謝の気持ちをお伝えしたいと思います。