Internet Explorer 11が2022年にサポート終了!企業に与える影響と対策とは!?
とうとう来年2022年6月15日にInternet Explorer 11がサポート終了します。
この記事では、MicrosoftがInternet Explorer 11(以下IE11)のサポート終了の対象となるOSバージョン、企業に与える影響とその対策についてご紹介します。
公式の発表
▼日本時間2021年5月20日、MicrosoftからIE11のサポート終了が発表されました。
▼Microsoft公式はIE11サポート終了に対してのFAQをまとめています。詳しく知りたい場合はこちらを参照してください。
どのOSのサポートが終了する?
- Windows 10 デスクトップ SKU (20H2 以降)
- Windows 10 IoT (20H2 以降)
SACで配信される IE11 が主な対象です。
SACとは一般的なオフィスで使われるWindows 10の企業向けの更新方式のこと。昔はCBBとも呼ばれていました。
引き続きIE11を提供予定のOS
- Windows 10 LTSC
- Windows Server
これらのOSは2022年以降も引き続きIE11が提供されます。
企業への影響は?
- IE11ベースのWebシステム動作への影響
- IE11ベースのWebシステムをMicrosoft Edgeに対応させたい顧客からの需要が増える
IE11ベースのWebシステム動作への影響
IE11をベースにしたWebシステムを利用しているところは未だに多いようです。
IE11サポート終了後でもMicrosoft EdgeでIEモードを使えばIE11ベースのWebシステムを動かすことは可能ですが、必ず正常に動作するとは限りません。
しかもIEモードは将来的にサポートが終了する予定です。
これをきっかけに企業や自治体は、IEの後継であるMicrosoft Edgeに切り替えざるを得ないのではないでしょうか?
Microsoft EdgeのIEモードは少なくとも2029年までサポート予定です。
IE11ベースWebシステムをMicrosoft Edgeに対応させたい顧客からの需要が増える
「IE11ベースのWebシステム動作への影響」と並行して、IE11ベースのシステムをMicrosoft Edge仕様に変更したい顧客が増えると思われます。
特にこの需要はフロントエンドエンジニアに押し寄せる可能性が高いです。
あと1年の間に何をすべき?
- Microsoft Edgeに移行する(既にインストール済の場合)
- IEベースのWebシステムがIEモードで機能するか確認する
Microsoft Edgeに移行する
サポート終了後、IE11は使用不可能になります(削除はされません)。IEを開こうとすると自動的にMicrosoft Edge へリダイレクトされるようです。
Windows Updateが適用されているなら自動でMicrosoft Edgeがインストールされているので問題ありません。
もしWSUSやMECMで制御されるなどしてMicrosoft Edgeがインストールされていないなら、インストールしておきましょう。
IE11ベースのWebシステムがIEモードで機能するか確認する
IEモードを使ったからといって、解決するとは限りません。IEベースのWebシステムがあれば、前もって正常に動作するか確認しておきましょう。
終わりに
以前よりMicrosoftからセキュリティが脆弱なため「IE11の利用は非推奨」とアナウンスされていたものの、なかなかサポート終了まで踏み切れていませんでした。
今回サポート終了に踏み切った理由は、IEベースのWebシステムをせめて互換性のあるMicrosoft EdgeのIEモードでセキュリティを保護するためと、段階的ににMicrosoft Edgeへ移行を促すためだと思われます。
現在もIE11を使っている企業は多いと思われます。もし使っていたら来年のサポート終了までになるべく早めに手を打っておきましょう。