2021年5月12日の7:00頃から、Outlookのデスクトップクライアントでメールの表示や作成、送受信ができない不具合が発生しています。

修正プログラムの配信が始まっていますが、待てない方のためにいくつか対策をご紹介します。

不具合が発生しているバージョン

バージョン 2104 (ビルド 13929.20372) です。

Outlookを起動 ＞ ファイル ＞ Officeアカウント で表示される画面で確認することができます。

必ず不具合が発生するわけではないようで、筆者の環境では問題なく使用できています。

【サービス正常性】インシデント／アドバイザリ情報

Microsoft 365 の「管理センター」の「サービス正常性」のインシデント／アドバイザリには以下のようなインシデントが登録されています。

【インシデント】Outlookでの電子メールコンテンツの表示に影響する問題

タイトル：Outlookでの電子メールコンテンツの表示に影響する問題
　
ユーザーへの影響：ユーザーがOutlook内で電子メールメッセージコンテンツを表示できない場合があります。
　
詳細：影響はOutlookクライアントに固有であり、Outlook on the webやOutlookモバイルアプリなどの他のプロトコルにアクセスできるユーザーは、修正が適用されている間、これらのプラットフォームのメッセージコンテンツを潜在的な回避策として表示できます。
　
現在の状況：影響の根本的な原因を特定し、修正を適用しています。この修正は、影響を受けるすべてのユーザーに、次の4〜5時間の間に段階的に到達します。ユーザーが修正プログラムを受け取ったら、修正プログラムを適用するために電子メールクライアントを再起動する必要があります。状況によっては、変更を有効にするために、ユーザーがクライアントをもう一度再起動する必要がある場合があります。このプロセスを完了し、影響を受けるすべてのユーザーのサービスを5月12日までに復元する予定です。
　
影響の範囲：この問題は、Outlookクライアントで電子メールメッセージを表示しようとするすべてのユーザーに影響を与える可能性があります。
　
根本原因：Outlookクライアント内のコンテンツのテキスト表示管理を容易にするシステムへの最近の変更が影響を引き起こしました。

障害解消のメド

修正プログラムが配信されており、利用者には4～5時間以内に届くとのことです。

対策

修正プログラムが届くのを待つ

5月12日中には修正プログラムが適用されるようです。

Outlookデスクトップクライアントを再起動してみましょう。

モバイル版を使用する

iOSやAndroidのOutlookアプリには問題は発生していません。

ブラウザで使用する

デスクトップクライアントとは少し使い勝手が異なりますが、ブラウザ版でも充分に使えます。

デスクトップクライアントのバージョンをロールバックする

Windows Latestで紹介されている方法です。

１．管理者権限でコマンドプロンプトを開く

２．以下を入力しEnterキーを押す

cd "C：\Program Files\Common Files\microsoft shared\ClickToRun"

３．以下を入力しEnterキーを押す

officec2rclient.exe /updateuser updatetoversion=16.0.13901.20462

４．Outlookのデスクトップクライアントを再起動する

自動更新をオフにしておくこと

ロールバックしたとしても新しい更新プログラムが適用されてしまうと不具合が再発してしまいます。それを防ぐために一時的に自動更新をオフにします。

１．Outlookを起動
２．ファイル ＞ Officeアカウント ＞ 更新オプション で、「更新を無効にする」を選択する

▼更新を無効にするとこのような表示に変わります

もうすぐ新たな修正プログラムを適用できる状態になると思いますので、明日には「今すぐ更新」に戻しておきましょう。

Outlookをセーフモードで起動する

ロールバックしても問題が発生する場合、セーフモードで回避することができます。

Ctrlキーを押しながらOutlookを起動するとセーフモードとなります。