2024年新入社員研修~チームAがeスポーツ大会を開催して学んだこと~
弊社では毎年、新入社員研修の一環として新入社員主導でeスポーツ大会を開催しております。今年も2024年の新入社員が担当して開催しました。
大会は新入社員6名がチームA・チームBに分かれて行ったのですが、そもそもなぜeスポーツで研修なのか、そして私たちチームAが研修を通じて学んだことをご紹介します。
eスポーツ研修
なぜeスポーツ研修?
eスポーツ研修では、プロジェクトの一連の流れを実際に体験することができます。
- 企画立案
- スケジュール管理
- タスク管理
- 稟議
- 予算管理
- 設計
- 機材準備
- 素材作成
- テスト
- イベント告知
- 参加者管理
- 設営
- 大会運営
- レポート作成
- etc…
上記以外にも、様々なことを学べました。
特に問題解決や、事前に想定して準備しておくことは少しできるようになったと思います。
なぜeスポーツ?
私たちにとってゲームは日常です。ゲームを使ったイベントは運営を行う私たちにとって分かりやすく、普段参加しないような若い社員が参加しやすくなると考えています。
また、PCやモニターのみならず大型スピーカーや一眼カメラ、Webカメラ、プロジェクター、マイク、オーディオインターフェイス、OBSなど、普段使わないような機器の配線やアプリケーションの設定を行いました。そういった観点からもITエンジニアの一端に触れる良い機会になると思います。
実際の作業内容
我々が研修で行った作業のうち主要なものをご紹介します。
企画
目的の決定
単に参加者に楽しんでもらうことではなく、社員間の交流など業務で役に立つことを目的としました。
- 実務につながるコミュニケーションの力を高める
- 大会を通してさらに社員同士を知ってもらう機会にする
- イベント後のコミュニケーションや交流を促す
ゲームの選定
コミュニケーション力の向上に重きを置いて、Nintendo Switch版「Overcooked!2」を選択しました。
Overcooked!2は4人協力型のゲームで、各々の役割分担やコミュニケーションが重要です。
以上のことから、私たちのチームではOvercooked!2であれば目的の達成が可能だと判断しました。
企画の稟議
私たちが考えた企画を以下の順番に沿って弊社代表に対してプレゼンを行いました。
- 開催の目的
- イベント概要
- ゲームタイトル
- スケジュール(WBS)
- 告知に関して
- 運営体制について
- イベント形式
- 賞品・お弁当
- 予算
そして以下の点について指摘を受けました。
- イベント概要の情報漏れ
- イベント形式の提案の順番
共通していたことは、相手が知りたい情報の取捨選択ができていなかったことです。
稟議を通し、プレゼンをする相手の目線に立った情報選定の重要性を学ぶことができました。
準備
必要機材の確認
準備を行うにあたり、最初に必要機材の確認を行いました。モニターやNintendo Switchの他に、iPad Airとヘッドセットを準備しました。プレイ中に通話アプリでコミュケーションを取ってもらうためです。
機材検証
- 映像の出力検証
- 音声検証
- 配信検証
- 通話アプリの検証
機材検証はそれぞれ分けて行い、最後に全てをつなげる手法を取りました。ただ、通話アプリは当日にトラブルが起きてしまい悔いが残る結果となってしまいました。
台本作成
台本を作成する経験がなかったため、1から学んで作成しました。
台本は大会に関わる全ての人の動きを把握する必要があり、大会での実際の動きを想定しながら作るのに苦労しました。
告知
告知HP・応募フォーム作成
社員向けにeスポーツ大会の以下の情報をお知らせするHPを作成しました。
- イベント概要
- 大会ルール
- ゲームの説明
- 弁当(夕食)、賞品の説明
- 応募フォーム
応募フォームではゲームの参加者だけではなく見学者も募りました。形式はどうあれ、同じ場に参加することで社内交流につながると考えたからです。
読み手によって捉え方が変わってしまうような曖昧な表現で混乱を招いてしまい、難しさを痛感しました。
チーム決め、賞品・弁当購入
都合により急遽開催日が変更となり、大会前日に参加者募集と弁当の発注を行いました。直前の募集にもかかわらず16名の参加者が集まりました。これまで企画・準備してきた過程があったため、急な変更にも柔軟に対応することができたと思います。
大会本番
ギャラリー
作戦会議
MC・実況
チーム戦
優勝チーム・MVP
ハイライト
ショート動画を5本まとめました。
- 大会全体ハイライト
- Aチーム名場面集
- Bチーム名場面集
- Cチーム名場面集
- Dチーム名場面集
各チームのコミュニケーションの取り方に注目してご覧ください。
大会の振り返り
【主催者目線】目的を達成できたか
目的は達成できたと考えています。
参加者は積極的にチーム内でコミュケーションを取り、役割分担や作戦会議を行っていました。社員同士の仲も深まり実務に良い効果が生まれると思います。
【参加者目線】目的を達成できたか
参加者アンケートを行ったのですが、結果としては達成できたと考えています。
まず、「実務に繋がるような役割分担が少しでも行えたか」という問いに対して、「あまり良くない」が10%、「まあまあ良い」が10%、「とても良い」が30%、「非常に良い」が50%という結果になりました。少なくとも80%の回答者が実務に繋がるコミュニケーションを行えたと考えています。
次に「社員交流の場になったか」という問いに対しては、「非常に良い」が100%という結果になりました。全ての回答者が効果的に社員交流できたと考えています。
反省点
大きな反省点は通話アプリの音声トラブルです。
通話アプリの検証にあまり時間を割けなかったこともあり、音声調整を本番中で行い、トラブルを参加者に許容してもらいながらイベントを進めることになりました。
検証時間の見通しが甘かったこと、本番中に解決すべき問題を順序立てることができなかったこと、の2点に原因があると考えています。
eスポーツ大会を開催して学んだこと
eスポーツ大会を開催することによって、目的を見出すことの大切さを学びました。プロジェクト内で目的に対する認識を丁寧にすり合わせなければ、目的に沿って協力して行動することは難しいです。
終わりに
eスポーツ大会を開催することによって、身をもって業務において大切なことは何かを学べたように思えます。成長につながる研修でした。
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