MECMの管理下のクライアントPCにアプリケーションや更新プログラムを展開したとき、クライアント側ではすべて正常に展開できていても、MECMのコンソール（操作画面）では「展開が完了していない」表示になっていることがあります。

どうしてこうなるんでしょう…？

今回は展開状況がMECMサーバーに反映される仕組みとその原因を説明します。

展開状況を反映する仕組み

▼以下①～④のサイクルを繰り返してクライアントPCの展開状況をMECMサーバーに反映しています。（DBはデータベースを指します。）

クライアントで展開が進むたびに状況をSQLサーバーのデータベースに保存して、1時間ごとに展開状況をMECMサーバーが取りに来るという流れです。

正しく反映されない原因

クライアントの状況がMECMサーバーに正しく反映されていない原因は、まず帯域の圧迫が考えられます。

つまり、帯域の圧迫によって通信速度が遅くなり、SQLサーバーのデータベースに新しい進行状況を送信できなくなっている状態です。

「MECMサーバーが最新の情報を取得できないからクライアントとMECMサーバーに差異が出る」というわけです。

▼図の②が失敗するとクライアントとMECMサーバーに差異が出ます

終わりに

クライアントの展開状況が正常に反映されていない場合はまず「帯域が圧迫されていないか」など、クライアントの環境を確認しましょう。