[MCM/Intune共同管理]アプリ展開の摩訶不思議!?な挙動 大・解・説!
IntuneとMCM(MECM)、両方の機能を使えるようになる共同管理設定。
両方の機能を使えると表現する場合もありますが、基本的にはMCMかIntuneどちらか一方に寄せた管理しかできません。
しかしどうやら[クライアントアプリ]ワークロードだけは少し挙動が違うようです。
今回はそんな共同管理の例外的な動きをご紹介します。
そもそも共同管理とは?
共同管理とは、MCMとIntuneを同時に運用するための設定となっています。
この設定を行うことで社内ネットワークの端末も社外ネットワーク端末も同時に管理が可能な上、一部機能については管理項目のワークロードを指定することでMCMとIntuneのどちらのサービスで管理するかを選択することができます。
ワークロード
ワークロードはMCMコンソール上で設定が可能です。
[管理] > [概要] > [クラウドサービス] > [クラウドの接続]
の「CoMgmtSettingsProd」のプロパティ内の[ワークロード]タブより変更が可能です。
ワークロード画面で、各管理項目ごとに機能をIntuneとMCMどちらに寄せるかを設定できます。
- Configuration Manager
- パイロットIntune
- Intune
「パイロットIntune」は、基本的にはMCMでの管理を行いますが一部のコレクションのみをIntuneで管理したい場合に使用します。
「Configuration Manager」はMCMのことです。
共同管理を導入することで自社運用に合わせてIntuneとMCMどちらかの機能を選択して運用できるため、どちらか片方だけの運用よりも柔軟な運用が可能です。
今回はこのワークロードの管理項目内の[クライアントアプリ]の特殊な挙動をご紹介します。
クライアントアプリにはIntuneとMCMの両方使える設定がある
以下のようにワークロードを設定しました。
本来ワークロードをパイロットIntuneやIntuneに設定するとその機能はMCMでは使用できなくなります。
ところが、クライアントアプリの場合はMCMからの展開に制限はなくそのまま使用できます。そしてIntuneから展開したアプリも問題なく使用できます。
このことは公式ドキュメントにも記載がありますので、正しい挙動のようです。
参考:
最後に
いかがでしたか?
InutneとMCMのどちらからもコンテンツが配れるなら、運用の方法にも幅が出そうですね。
弊社はIntune及びMCMの運用設計も行っております。ご相談事がありましたら、是非とも弊社までご連絡下さい!