[Intune]まさかの落とし穴?AutopilotでOS言語設定はできません!
みなさん、Autopilotは使用していますか?
手軽にOOBEの設定ができてすごい便利な機能なんですが、実は・・・とある問題があるんです!
さてその問題とは一体何なんでしょう・・・。
Autopilotについてはこれらの記事もご覧ください
効かないOSの言語設定
基本的に新規に端末を用意する時はその国の言語に合わせたOSを用意し、それを端末にインストールします。そのため日本で使用する端末は日本語OSを使用することが多いです。そしてインストールしたOSのOOBEをAutopilotを使用して設定する・・・のが主な流れとなります。
ただ、それでも業務の都合上、他言語のOSが必要になる場合も多々あります。
そんなあなたに朗報です!なんと、[デプロイプロファイル]の設定内には[言語(リージョン)]という設定があります!
そのため、この設定を使えばあら不思議!
対象の端末が日本語のOSを使用していても、たちまちOSの表示言語が別の言語に・・・
なりません
なんとOSの言語設定を行う箇所があるのに実際は機能しないんです。
実際にこのデプロイプロファイルを使用した端末で確認してみると・・・
■[設定] > [時刻と言語]
タイムゾーン:大阪、札幌、東京
国または地域:米国
現在の形式 :日本語
言語 :5項目すべて日本語
Windowsの表示言語:日本語
優先する言語 :日本語
音声認識の言語 :日本語
インストールされている音声パッケージ:日本語
■[コントロールパネル] > [時計と地域] > [地域]
形式:日本語
Unicodeではないプログラムの言語:日本語
■レジストリ
表示言語のレジストリ
Default:0411(※この数値は日本を表す数値です)
InstallLanguage:0411
InstallLanguageFallback:en-US
システムロケールのレジストリ
このように設定内の[地域] > [国または地域]の部分が「米国」にはなっていますが、それ以外の表示言語やキーボードの入力は日本語で設定したものと変わりませんでした。
表示言語のレジストリ内の[InatallLanguageFallback]もen-usとなっていますが、日本語で設定してもこの値になっているため、変化した項目の対象外となっています。
改善策
プロファイル上ではOSの表示言語の変更は行えないことが分かりました。ですのでOSの言語を変えるにはプロファイル以外の方法を考えるしかありません。
以下に主な対応策をごく簡単に紹介します。
1.言語パックを展開する
まず考えられるのは、言語パックを展開するというもの。おそらくこれが一番オーソドックスな方法と言えるでしょう。
厳密ににいえばこの展開方法も2つの方法に分かれていて、Windows Store for Businessから取得したものを展開する方法と、cabファイルをintunewinに変換して展開するものがあります。
2.言語パックをインストールするPowershellの実行
Windows10 20H2以降のOSの場合、以下のコマンドレットを使用することによって、言語パックをダウンロードすることが可能となっています。
Install-Language
そこで上記のコマンドレットと、言語パックのインストールコマンドレットを使用したスクリプトを作成し、intunewinに変換して展開する方法が考えられます。
1と2で紹介したintunewinの作成方法は当ブログでもご紹介していますので、よろしければそちらもご確認ください。
3.そもそも別言語のOSを用意する
ざっくり言えば、AutopilotはOSがインストールされた端末のOOBEを設定してくれる機能です。
そのため、元も子もないことを言えば最初から別言語のOSをインストールしたものにAutopilotを実行すれば実現可能です。
最後に
いかがでしたか?設定項目はあるのに実際には機能しないのは残念ですね。
他にもアーザスではIntuneに関する知見をご紹介しますのでご期待ください!