2023年卒の新入社員研修#2~VRゲームを使った社内大会のメリット、デメリットとは?~
弊社は2023年卒の新入社員研修の一環として、新入社員主導でのeスポーツ大会を開催しました。
今回は私たちアーザス4期生がeスポーツ大会を実際に開催してみて感じた、VRゲームを使った社内大会のメリットとデメリットについて紹介します。
2023年卒の新入社員研修#1 ~eスポーツ大会を開催して学んだこと~
使用したVRゲーム
今回私たちは大会で使用するゲームタイトルに「Beat Saber」を選びました。
「Beat Saber」はVRゴーグルを用いた新感覚音楽ゲームです。
流れてくるブロックをリズムに合わせながら、同じ色のセイバーで指定された方向に斬っていくとポイントが加算されます。振り方に個性が出るため、プレイ画面だけではなく実際にプレイしている人を見て楽しむことができます。
プレイするためのVR機器は「Meta Quest 2」を使用しました。
VRゲームを選んだ理由
VRゲームを選んだ理由は以下の3つです。
1. 社員同士の話題になる
個人用のVR機器が少しずつ普及してきたとはいえ、VRで遊んだことがある人はまだまだ少ないと思います。
そんなVRを社内eスポーツ大会に用いることで、多くの社員が新たな体験をし、それが共通の体験として話のネタになることや、その場で協力するきっかけになると考えました。
2. 参加者が周りを気にせずゲームを楽しめる
今回選定したVRゲーム「Beat Saber」は、VRゴーグルを装着し周りが見えない状態で、飛んでくるブロックを音に合わせて全身を使って斬るリズムゲームです。
そのため、参加者が周りを気にせずにゲームに没頭できるのではないかと考えました。
それに加えて、プレイヤー以外の参加者も仕事中とは違う「全力でゲームを楽しんでいる」姿を見て楽しむことができるのではないかと想定しました。
3. 実力や経験の差に左右されない
eスポーツ大会はゲームタイトルによっては普段ゲームをする人・しない人の差が出てくるため、参加しにくい大会になりかねません。
その点を考慮し、経験者が少なくかつ操作方法が直感的で分かりやすいという理由からVRゲームを選定しました。
VRゲームで社内大会を開くメリット
私たちが感じたメリットは以下の2つです。
1. 本人が楽しんでいるのが周りに伝わりやすい
「Beat Saber」は身体全体を使うリズムゲームです。
ゲームをプレイしているだけで、周りにも本人の本気度や、楽しんでいる様子が伝わりやすかったと思います。
さらに、ユーモラスな動きで参加者全体を巻き込んだ笑いも生まれ、イベント全体の雰囲気が良くなりました。
2. 珍しいので興味を持ってもらいやすい
VRゲームはまだ普及が進んでいないため、VRゲームを体験したことがない人や数回しか体験したことがない人がほとんどでした。
そのため「VRゲームが体験できる」ということに興味を持ち、「ちょっと試してみたい」という動機で参加する社員が多く、参加のハードルが下がったように感じました。
VRゲームで社内大会を開くことのデメリット
私たちが感じたデメリットは以下の3つです。
1. 開催のための情報が収集しづらい
VRを使用したイベント事例はまだまだ少ないのが現状です。そのため、実施方法が手探りにならざるを得ませんでした。
ただ、今後イベント実施例が多くなるにつれて参考にできる情報が増えてくる可能性はあります。
2. 人によってVR酔いする
ゲームでVR酔いをしてしまう人が出てくる場合があります。
VR酔いの感じ方には個人差があるため、特に普段ゲームをしない参加者が多い場合には、視点移動が少ないゲームを選ぶ配慮が必要です。
3. 準備に時間がかかる
プレイが終わるたびにVR機器を清掃し、次の参加者への装着・サイズ調整を行います。
大会を円滑に進めるためには、同時にプレイする人数に合わせてスタッフを揃える必要があります。
VRゲーム大会開催の反省点
VRゲーム大会開催した上で感じた反省点は以下の2つです。
1. ミラーリングを再接続する作業に時間がかかってしまった
ゲーム終了後、VR機器を外して次の人に交代するまでの時間が長いと、すぐにミラーリングの接続が切れてしまうトラブルがありました。
運営スタッフを増やして交代までの間を短くする、交代にかかる時間を長めに見積もってスケジュールを組んでおくなどの対策をすれば、もっと運営がスムーズになると思いました。
ミラーリングとは
ミラーリングはあるデバイスの画面を別のデバイスへ同じ画面を出力する機能です。
eスポーツ大会では実際のVRゲーム体験画面をモニターで周りのプレイヤー以外の参加者に見せるために使用しました。
2. 機器の充電が切れる想定をしていなかった
当日のスケジュールでは、VR機器を充電するための時間をスケジュールに組みこんでいませんでした。
あらかじめスケジュールに充電するための時間を組み込んでおく、充電が切れた場合に備えて予備のVR機器を用意するなどの対応をしておくべきだったと思います。
社内eスポーツ大会でVRゲームはアリ?
VR機器の準備に時間がかかったり、ミラーリングの接続が安定しないといった課題があるため eスポーツ大会のメインとして使用するのは今のところ難しい と思います。
どうしてもVRゲームを使用したい場合は、ミラーリングの代わりになる方法に変える、VR以外のゲームと組み合わせるなど、開催側で工夫する必要があると思いました。
終わりに
今回、新しい試みだったVRゲームを使ったeスポーツ大会は上手くいかなかったこともたくさんありましたが、一方で未知の試みにワクワクしながら進めることもできました。
私たち4期生にとってとても良い経験になりました。
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