Windows Server 2022向け累積更新プログラム「KB5023705」不具合情報まとめ
累積更新プログラムには不具合修正や追加機能などが含まれており、その分不具合も多く発生します。そのため、適用する前に一度不具合情報を確認することをおすすめします。
この記事では2023年3月14日(現地時間)にリリースされた累積更新プログラム「KB5023705」の不具合・脆弱性情報とそれを回避する方法をまとめています。
情報ソース
Windows Server 2022向け累積更新プログラム「KB5023705」の主な更新内容
ユーザー報告されている不具合・脆弱性
現在不具合情報は見つかっていません。
既知の不具合
DirectXを使用するアプリでapphelp.dllでエラーが発生する
KB5019980以降の更新プログラムインストール後、Intelグラフィックス ドライバーバージョン26.20.100.7463~30.0.101.1190 までの を使用しているデバイスで、apphelp.dllでエラーが発生する場合があります。
この問題は断続的に発生する可能性があり、DirectXまたはDirect3Dを使用する少数のエンタープライズアプリに影響を与えます。
回避策
Intelグラフィックス ドライバー バージョン30.0.101.1190以降へ更新すると解消されます。
バージョン30.0.101.1190以降を使用するデバイスは、この問題に対する Intel 解決策が既にインストールされており、この問題の影響を受けません。
一部バージョンのVMware ESXi仮想マシンが起動しなくなる
一部バージョンのVMware ESXiで、Windows Server 2022を実行しているゲスト仮想マシン(VM)にKB5022842をインストールすると起動しなくなる可能性があります。
この不具合はVMware ESXiのバージョンが「vSphere ESXi 7.0.x以前のバージョン」で、かつ「セキュアブートが有効になっている」場合に影響を受けます。
回避策
この問題は2023年2月21日にリリースされたVMware ESXi 7.0 U3kで解決されました。
WSUSから更新プログラムがクライアントにダウンロードされない
一部環境で、2023年2月14日以降にリリースされた更新プログラムがWSUSサーバーにダウンロードされた後、Windows 11バージョン22H2のクライアントに反映されない場合があります。
この不具合の影響を受けるWSUSサーバーはWindows Server 2016、またはWindows Server 2019からアップグレードされたWindows Server 2022を実行しているサーバーのみです。
Microsoft Configuration Managerはこの問題の影響を受けません。
回避策
WSUSサーバーに「.msuタイプ」および「.wim MIMEタイプ」を追加することで対処可能とのことです。
詳しくはこちらの記事を参照してください。
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