Windows Server 2019向け累積更新プログラム「KB5010351」不具合情報まとめ
累積更新プログラムには不具合修正や追加機能が含まれており、その分不具合も多く発生します。そのため、適用する前に一度不具合情報を確認することをおすすめします。
この記事では2022年2月8日(現地時間)にリリースされたWindows Server 2019向け累積更新プログラム「KB5010351」の不具合・脆弱性情報とそれを回避する方法をまとめています。
(2022/3/25更新)KB5009616以降の更新プログラムでDNS名前解決が失敗する不具合
(2022/3/1更新)1月以降の更新プログラムで特定のアプリ・デバイスがNetlogonで保護されたチャネルを作成できない/ドメイン参加時に問題が発生する不具合
情報ソース
Windows Server 2019向け累積更新プログラム「KB5010351」不具合情報まとめの主な更新内容
ユーザー報告されている不具合・脆弱性
随時更新予定です。
既知の不具合
KB5009616以降の更新プログラムでDNS名前解決が失敗する不具合
1月25日にリリースされたKB5009616以降にリリースされた更新プログラムをDNSサーバーにインストール後、DNSスタブゾーンが正しく読み込まれず、DNS名前解決が失敗する不具合が確認されています。
回避策1
この問題はKnown Issue Rollback(KIR)を使用して解決されています。
回避策2
すでにこの不具合が発生している場合は、2つの特別なグループポリシーをインストールして構成することで問題を解決できます。
特別なグループポリシーと構成方法についてはこちらを参照して下さい。
1月以降の更新プログラムで特定のアプリ・デバイスがNetlogonで保護されたチャネルを作成できない/ドメイン参加時に問題が発生する不具合
2022年1月以降の更新プログラムを読み取り専用ドメインコントローラー(RODC)、または合成RODCマシンアカウントにインストールした場合、特定のアプリまたはデバイスがNetlogonのセキュリティで保護されたチャネルを作成できない不具合が確認されています。
影響を受けるアプリや「Riverbed SteelHead WAN Optimizers」などのデバイスでは、ドメイン参加時に問題が発生したり、ドメイン参加後に制限が発生したりする場合があります。
回避策
MicrosoftとRiverbedは現在この不具合を調査中です。
影響を受けるデバイスの場合、Netlogonで保護されたチャネルを作成するにはRODCアカウントと、準拠しているKRBTGTアカウントをリンクさせる必要があります。
1月の.NET Framework累積に不具合 AD情報取得時にアプリが開かない、0xc0000005エラー
KB5001342以降をインストール後、クラスターサービスの開始に失敗する不具合
KB5001342以降の累積更新プログラムをインストール後、クラスターネットワークドライバーが見つからず、クラスターサービスの開始に失敗する場合があります。
回避策
この不具合はサービスで使用されるPnPクラスドライバーが更新されたために発生します。
再起動後20分以内にフェールオーバークラスターネットワークドライバーが作成されます。この問題はその後の再起動では再発しません。
エラー「0x800f0982–PSFX_E_MATCHING_COMPONENT_NOT_FOUND」が表示される不具合
KB4493509をインストールした後、一部のアジア言語パックがインストールされているデバイスは、「0x800f0982–PSFX_E_MATCHING_COMPONENT_NOT_FOUND」というエラーを受け取る場合があります。
回避策1
最近追加した言語パックをアンインストールした後、再インストールします。
▼「設定」>「時刻と言語」を開きます。
▼「言語」タブを選択し、「優先する言語」の欄を確認します。
▼「優先する言語」で最近インストールした言語を選択し、「削除」します。(画像では英語(アイルランド)になっています。)
▼一度削除した言語パックを再インストールします。「言語を追加」をクリックします。
▼一度削除した言語パックを検索し、選択したら「次へ」をクリックしてダウンロードすれば完了です。
▼ダウンロード後、最近インストールした言語が普段PCで使っている言語であれば「Windowsの表示言語」に選択しましょう。
<言語パックを再インストールしても問題が軽減されない場合>
ファイルを保持したまま「システムの復元」を行うと問題が軽減される場合があります。
回避策2
2019年4月の累積的な更新プログラムをインストールすると解消する場合があります。 適用されていない場合は、Windows Updateから更新を適用して下さい。
2月の累積更新プログラム一覧
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