Windows 11 21H2向け累積更新プログラム「KB5016629」不具合情報まとめ
累積更新プログラムには不具合修正や追加機能など適用される機能が含まれており、その分不具合も多く発生します。そのため、適用する前に一度不具合情報を確認することをおすすめします。
この記事では2022年8月9日(現地時間)にリリースされたWindows 11バージョン21H2向け累積更新プログラム「KB5016629」の不具合・脆弱性情報とそれを回避する方法をまとめています。
(2022/9/1更新)自動的に ローマ字/かな入力モードを変更できない不具合
(2022/8/31更新)ホストPCに接続できなくなる不具合
(2022/8/16更新)エラーコード0x80073701でKB5016629のインストールに失敗する不具合
情報ソース
Windows 11 21H2向け累積更新プログラム「KB5016629」の主な更新内容
ユーザー報告されている不具合・脆弱性
ホストPCに接続できなくなる不具合
この更新プログラムをインストールすると、RDPクライアントに問題が発生し、Windows 11ユーザーがホストPCに接続できなくなる場合があります。
Windows 10のクライアントは影響を受けていないとのこと。
回避策1
この更新プログラムをアンインストールすると、不具合が解消される場合があります。
▼更新プログラムのアンインストール方法は以下を参照してください。
回避策2
※企業で管理しているPCの場合は必ずIT部門に相談してからレジストリを編集して下さい。
1.レジストリエディタを開きます
2.以下の場所に移動します。
HKCU\Software\Microsoft\Terminal Server Client\
3.「RDGClientTransport」をDWORD値で新規作成します。
4.作成した「RDGClientTransport」に「00000001」と書き込んで完了です。
エラーコード0x80073701でKB5016629のインストールに失敗する不具合
この更新プログラムのインストールに失敗する場合があります。
この不具合の影響を受けると、以下のようなエラーメッセージが表示されます。
2022年8月 x64ベース システム用 Windows 11 の累積的な更新プログラム (KB5016629) – エラー インストール エラー – 0x80073701 で更新に失敗しました
回避策
1.コマンドプロンプトを管理者で実行します
2.以下のコマンドを貼り付けて実行します。
dism /online /cleanup-image /startcomponentcleanup
3.PCを再起動し、再度KB5016629をインストールしましょう。
既知の不具合
自動的に ローマ字/かな入力モードを変更できない不具合
Microsoft日本語入力方式エディター(IME)を使用している場合、アプリケーションで自動的に ローマ字/かな入力モードを変更できない場合があります。
回避策
手動でモードを変更するか、「IMEを既定の設定に戻す」と不具合が解消する場合があります。
【IMEを既定の設定に戻す方法】
1.「日本語IME設定」を検索します。
2.「全般」をクリックします。
3.「既定の設定」にある「IMEを既定の設定に戻す」の「復元」をクリックします。
XPSドキュメントが開けなくなる不具合
KB5014668以降の更新プログラムをインストールすると、XPSビューアーでXPSドキュメント(日本語、中国語を含む)を開けなくなる可能性があります。
XPSファイルとOXPSファイルで不具合が確認されており、「このページを表示できません」というエラーが表示されるとのこと。
エラーが発生した場合、XPSビューアーを閉じていないと最大2.5GBのメモリ使用量に達する可能性があります。
回避策
Microsoftはこの不具合を次のアップデートで修正予定です。
この更新プログラムをアンインストールすると解消する場合があります。
※この更新プログラムをアンインストールすると脆弱性・不具合の修正パッチが全て未適用の状態になります。
▼更新プログラムによって修正される脆弱性・不具合についてはこちらを参照して下さい。
▼アンインストール方法はこちらの記事を参照して下さい。
Microsoft EdgeのIEモードタブが応答しなくなる不具合
この更新プログラムのインストール後、サイトにモーダルダイアログボックスが表示されると、MicrosoftEdgeのIEモードタブが応答しなくなる場合があります。
※PCを再起動すると、解決策をPCにすばやく適用できる場合があります。
回避策
この問題は、Known Issue Rollback(KIR)を使用して解決されます。
この回避策がクライアントデバイスおよび管理されていないビジネスデバイスに自動的に伝播されるまで、最大24時間かかる場合があります。
エンタープライズ管理下のPCの場合は、特別なグループポリシーをインストールして構成することで不具合を解消可能です。
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Windows 11バージョン21H2不具合一覧
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