Windows 10バージョン22H2不具合まとめ

この記事ではWindows 10バージョン22H2で確認されている不具合とその回避策についてまとめています。
(2023/5/31更新)AMDソフトウェアの起動に失敗する
(2023/5/30更新)一部のARMベースのデバイスで内蔵カメラに0x80004005エラーが発生する
(2023/5/25更新)ファイルの保存やコピーが断続的に失敗する
(2023/4/28更新)ローカルアカウントのログイン時に中国国外へのデータ転送について表示される
(2023/1/25更新)スタートメニュー、検索メニュー、アプリを開く時にエラーが発生する
(2023/1/17更新)[修正済]スタートメニュー、タスクバーからアプリのショートカットが削除される
(2023/1/4更新)イベントビューアーに「DeviceManagement-Enterprise-Diagnostics-Provider」エラーが記録される
情報ソース
ユーザー報告されている不具合
▼2023年5月の累積更新プログラム「KB5026361」関連の不具合まとめ
▼2023年4月の累積更新プログラム「KB5025221」関連の不具合まとめ
▼2023年3月の累積更新プログラム「KB5023696」関連の不具合まとめ
▼2023年2月の累積更新プログラム「KB5022834」関連の不具合まとめ
▼2023年1月の累積更新プログラム「KB5022282」関連の不具合まとめ
>>過去のWindows 10累積更新プログラムはこちら<<
AMDソフトウェアの起動に失敗する
モバイルおよびオールインワン (AIO) プラットフォームを含む一部の Windows 10 / Windows 11システムでAMDソフトウェアを起動しようとすると、次の警告が表示される場合があります。(警告ダイアログボックスを終了すると、AMD ソフトウェアは起動しません。)
▼警告ダイアログ
「Windows Update may have automatically replaced your AMD Graphics driver(Windows UpdateによりAMDグラフィックスドライバーが自動的に交換された可能性があります)」
Windows Updateにより、現在インストールされているAMDソフトウェアのバージョンと互換性のない AMD Radeon™ グラフィックス製品用のユニバーサルWindowsプラットフォーム (UWP) ドライバーがインストールされていることが原因とのこと。
回避策
・【回避策1】Windows Update による AMD Radeon グラフィックス用ドライバーのインストールを停止します。
手順については、Microsoftの記事を参照してください
・【回避策2】
AMD.comから入手可能な最新のパッケージを使用してAMDソフトウェアを再インストールします。
▼再インストール方法はこちら
イベントビューアーに「DeviceManagement-Enterprise-Diagnostics-Provider」エラーが記録される
2022年10月26日にリリースされたKB5018482以降の更新プログラムをインストールすると、イベントビューアーに以下のエラーが記録されることがあります。
なお、イベントビューアーに記録されるだけで、このエラーによる目立った影響は確認されていません。
イベント 2545,DeviceManagement-Enterprise-Diagnostics-Provider
「MDM宣言された構成:関数(check NewInstanceData)操作(Read isNewInstanceData)は(パラメーターが間違っています。)で失敗しました」
回避策
2022年10月26日にリリースされたKB5018482~最新の更新プログラムをすべてアンインストールすると解消する場合があります。
※この更新プログラムをアンインストールすると脆弱性・不具合の修正パッチが全て未適用の状態になります。
▼アンインストール方法はこちらの記事を参照して下さい。
既知の不具合
一部のARMベースのデバイスで内蔵カメラに0x80004005エラーが発生する
特定のARMベースのプロセッサを使用しているデバイスでは、2023年5月23日以降、カメラアプリを使用しようとするとエラー「0xA00F4271
影響を受けるデバイスは、Qualcomm 8cx Gen 1、Qualcomm 8cx Gen 2、Microsoft SQ1およびMicrosoft SQ2のプロセッサを使用しています。
※影響を受けるWindows デバイスに接続されている場合でも、USBカメラやWebカメラには影響しません。
回避策
・Microsoftによって、影響を受けるほとんどのデバイスでこの問題を軽減するために重要なトラブルシューティングツールが自動的に展開されています。
・トラブルシューティングが無効化されている場合は以下のコマンドで不具合を解消可能です。
1.管理者でコマンドプロンプトを開きます。
2.以下のコマンドを実行します。
reg add"HKLM\SYSTEM\CurrentControlSet\Control\Qualcomm\Camera"/v EnableQCOMFD/t REG_DWORD/d 0/f
3.カメラを使用するアプリを再起動するか、デバイスを再起動します。
ファイルの保存やコピーが断続的に失敗する
KB5023773以降の更新プログラムをインストールした後、大きなアドレスを認識する32ビットアプリとCopyFile APIを使用したファイルの保存、コピー、または添付に断続的な問題が発生する可能性があります。
Microsoft WordやMicrosoft Excelなどの Microsoft Officeアプリは、32ビットバージョンを使用している場合にのみ影響を受け、「ドキュメントは保存されません」というエラーが表示される場合があります。
回避策1
この問題はKnown Issue Rollback(KIR)を使用して解決されています。
回避策2
すでにこの不具合が発生している場合は、特別なグループポリシーをインストールして構成することで問題を解決できます。
特別なグループポリシーと構成方法についてはこちらを参照して下さい。
ローカルアカウントのログイン時に中国国外へのデータ転送について表示される
2023年3月21日以降の更新プログラムをインストールした後、中国国外へのデータ転送についてユーザーに通知する通知が表示されます。
この不具合はWindows 11、10 EnterpriseまたはEducationがインストールされたデバイスで確認されており、ローカルアカウントを使用してログインした場合に確認されています。
回避策
2023年3月21日以降の更新プログラムを適用する前に、ローカルアカウントごとにレジストリを作成します。
※企業で管理しているデバイスの場合、必ずIT管理者に相談するようにしましょう。
1.レジストリエディタを開き、以下の場所まで移動します。
HKEY_CURRENT_USER\SOFTWARE\Microsoft\Windows\ CurrentVersion\CloudExperienceHost\Intent\ PersonalDataExport
2.「REG_DWORD」で新規作成し、名前を「PDEShown」、その値を「1」で登録します。
DirectXを使用するアプリでapphelp.dllでエラーが発生する
KB5019980以降の更新プログラムインストール後、Intelグラフィックス ドライバーバージョン26.20.100.7463~30.0.101.1190 までの を使用しているデバイスで、apphelp.dllでエラーが発生する場合があります。
この問題は断続的に発生する可能性があり、DirectXまたはDirect3Dを使用する少数のエンタープライズアプリに影響を与えます。
回避策
Intelグラフィックス ドライバー バージョン30.0.101.1190以降へ更新すると解消されます。
バージョン30.0.101.1190以降を使用するデバイスは、この問題に対する Intel 解決策が既にインストールされており、この問題の影響を受けません。
スタートメニュー、検索メニュー、アプリを開く時にエラーが発生する
スタートメニュー、検索メニュー、「BARCO ClickShare」アプリをはじめとしたユニバーサルWindowsプラットフォーム(UWP)アプリが期待どおりに動作しないか、開くときに以下のような問題が発生する可能性があります。
・スタートメニューは、マウス クリックまたは Windows キーに反応しません。
・「検索」ボタンまたは「Windows + S」キーを押したときにマウスクリックに応答しない
・Outlookが接続および同期できない
・OneDriveが接続および同期できない
この不具合は、Microsoft Office APIを使用してMicrosoft Office、OutlookまたはOutlook Calendarと連携するアプリに影響を与える可能性があります。
回避策
不具合の影響を受けているアプリのアップデート、もしくはアンインストールすることで一時的に回避可能です。
Microsoftはこの不具合を現在調査中であり、今後のリリースでアップデートを提供する予定です。
・【BARCO ClickShareを利用している場合の回避策】
ClickShareアプリをバージョン4.27.2以降に更新するか、カレンダーの統合が無効に設定すると解消する場合があります。
それでも解決しない場合はMicrosoftが提供するガイダンスに従って、ユーザープロファイルを回復を試して下さい。
[修正済]スタートメニュー、タスクバーからアプリのショートカットが削除される
12月の累積更新プログラムKB5021233でブルースクリーンエラーが発生する
タスクバーの要素がちらつく、タスクバー、アプリの応答が停止する
2022年9月20日以降にリリースされた更新プログラムをインストールすると、タスクバーで以下のような不具合が発生する場合があります。
・天気またはニュースと興味のウィジェットまたはアイコンがちらつく
・タスクバーが応答を停止する
・エクスプローラーが応答を停止する
・WordやExcelなどのアプリケーションが開いていると、問題が発生した時に応答を停止する
回避策
この問題は、Known Issue Rollback(KIR)を使用して解決されます。
この回避策がクライアントデバイスおよび管理されていないビジネスデバイスに自動的に伝播されるまで、最大24時間かかる場合があります。
企業の管理下にあるPCの場合は、特別なグループポリシーをインストールして構成することで不具合を解消可能です。
11月の累積更新プログラムでドメインユーザーを利用したサインインに失敗する
11月の累積更新プログラムでDirect Accessが再接続できない既知の不具合
KB5012170のインストールに失敗、0x800f0922 エラーが表示される不具合
セキュアブートDBXのセキュリティ更新プログラム (KB5012170) のインストール時、インストールに失敗し、「エラー0x800f0922」が表示される場合があります。
この不具合はKB5012170のみに影響します。累積的なセキュリティ更新プログラム、マンスリー ロールアップ、またはセキュリティのみの更新プログラムには影響しません。
回避策
一部デバイスではUEFI、またはBIOSを最新バージョンに更新してからインストールすることで解消可能です。
更新プログラムのインストールに失敗し、0x800f0922 エラーが表示される
この更新プログラムのインストール時にエラー0x800f0922 が表示され、インストールに失敗する場合があります。
この不具合はセキュアブートDBX のセキュリティアップデートのみに影響します。
回避策
Microsoftは今後のリリースでこの不具合を修正するアップデートを提供する予定です。
一部のデバイスでは、インストールを試みる前に UEFI BIOS を最新バージョンに更新することで不具合を軽減できます。
MECM(SCCM)を使えば不具合の修正パッチも大量のPCへ同時に適用可能です!
MECMの機能を使えば、1万台もの大量のPCにも同時に修正パッチや更新プログラムを配布、適用させることが可能です。弊社アーザスではMECMの構築から運用までサポートしています。お気軽にご相談下さい!