[GIGAスクール]新年度のユーザー管理に簡単に対応できるのはどのプラットフォーム?
学校では年度末になると大規模な生徒の入れ替えが起こります。卒業生は削除しなければなりませんし、新入生の新規登録も必要です。
そこで、GIGAスクールの3つのプラットフォーム「Windows 10」「Chrome OS」「iPadOS」のうち、どれが簡単に対応できるのか比較してみました。
結論
あまり面白くない結論ですが、基本的にどれもほとんど同じです。
以下のような方法でユーザーの登録や削除を行います。
- GUIで1人1人ユーザー登録する
- CSVファイルをインポートして一括登録する
- GUIでユーザー削除する
- 学生情報システム(SIS)と同期する
SISを利用しているなら管理はかなり楽になる
各社からリリースされている同期用アプリケーションを使用することで、SISとの同期ができます。
二重でユーザー管理を行わずに済みますのでかなり楽です。
もしSISを利用されているのであれば、そのSISが対応しているかどうか確認してみてはいかがでしょうか。
Windows 10 – Microsoft 365 Education
ユーザーの登録はGUIで1人ずつ行うことができますし、CSVファイルをインポートすることで一括登録を行うこともできます。
ユーザーの削除もGUIで行うことができますが、学年などでグループを作成し一括操作を行うことで手間を省くことができます。
参考資料
CSV形式のファイルによるユーザーの一括登録
Windows 10のドキュメントは少し微妙なところがありますので、少し内容をご紹介します。
ユーザー一括登録用のCSVファイルを作成する
「Microsoft 365 と Windows デバイスの設計、構築ガイド」に、CSVファイルのサンプルのリンクが載っていますが英語版です。
「Microsoft 365 管理センター」からダウンロードしましょう。
ダウンロードしたCSVファイルをExcelで開き、ユーザー情報を入力します。
以下のユーザー情報を入力することができます。
・【必須】ユーザー名
Microsoft 365 にログインするためのユーザー名
・名 / 姓
ユーザーの姓名
・【必須】表示名
Microsoft 365 内での表示名
・役職
児童・生徒:student
職員:staff
教員:teacher
・部署
学校名
・事業所番号
学年
・会社電話
クラス名
・携帯電話
【未使用】
・FAX番号
【未使用】
・住所
担当科目
担当科目は教員のみです。
・市区町村
教育委員会名
・都道府県
都道府県
・郵便番号
【未使用】
・国/地域
国
CSV形式のファイルによるユーザーの一括登録
後は作成したCSVファイルをインポートするだけです。
ユーザーの削除
Microsoft 365ではユーザーの属性を元に「動的グループ」を作成することができます。例えば「学年」でグループを作成すると、卒業生のアカウントや紐付いているPCを一括操作することができます。
もちろんGUIで削除することもできます。
School Data Syncで学校の学生情報システム(SIS)と同期する方法もある
「School Data Sync」という、学生情報システム(SIS)から学校および名簿のデータを読み取るMicrosoft 365の無料サービスを使用することで、Microsoft 365と同期することができます。
ChromeOS – G Suite for Education
ユーザーをGUIで1人ずつ追加することもできますし、一括登録することもできます。ユーザーの削除もGUIで行うことができます。
ユーザーを1人ずつ追加する
最も簡単な方法ですが、多数のユーザーの登録には向いていません。
ユーザーを一括登録する(CSVファイルをアップロード)
Excelのようなスプレッドシートでユーザー一覧を作成し、CSVファイルにしてアップロードするすることで一括登録します。
他システム(LDAPやSIS)が不要で、ユーザー登録の方法としては一般的だと思います。
ユーザーを削除する
GUIで削除できます。
Google School Directory Syncで学校の学生情報システム(SIS)と同期する方法もある
「Google School Directory Sync(SDS)」で、学生情報システム(SIS)の学校データと「G Suite for Education」を同期することができます。
iPadOS – Apple School Manager
ユーザーをGUIで1人ずつ追加することもできますし、一括登録することもできます。ユーザーの削除もGUIで行うことができます。
ユーザーを1人ずつ追加する
最も簡単な方法ですが、多数のユーザーの登録には向いていません。
ユーザーを一括登録する(CSVファイルをアップロード)
Excelのようなスプレッドシートでユーザー一覧を作成し、CSVファイルにしてアップロードするすることで一括登録します。
ユーザーを削除する
GUIで削除できます。
Apple School Managerで学校の学生情報システム(SIS)と同期する方法もある
「Apple School Manager」で、学生情報システム(SIS)の学校データと同期することができます。
最後に
3つのプラットフォームのどれかを選択する際に、ユーザー管理の利便性が決め手になることは無さそうです。
ただ、SISを利用している場合は同期に対応しているかどうか確認はしておきましょう。