2025年新入社員研修 – GeoGuessr大会の運営を通して学んだこと(リハーサル・本番編)

弊社では毎年、新人研修の一環として新入社員主導でのeスポーツイベントを開催しています。今年も2025年卒の新入社員がeスポーツイベントの企画・運営を行いました。
今回は私たち2025年卒の新入社員がeスポーツイベントの「リハーサル・本番」を通して学んだこと、そして研修全体の感想をご紹介します。
企画・準備編
大会ハイライト
弊社の “eスポーツ研修” のご紹介
なぜeスポーツ研修なのか
目的の重要さ、タスクの優先順位のつけ方、お客様に伝わりやすい情報の伝え方、進捗管理の仕方、スケジュールの管理方法、資料作成の方法、本番当日の運営、稟議・・・。
この研修を通して、これからどんな仕事をするにしても必要になる業務の進め方を学ぶことができます。
大会前日
準備期間中はイベント用の機材を管理している第2オフィスで機材の作業・検証をしていたため、大会前日の朝にイベント会場となる第1オフィスに機材を搬入し、会場を設営、リハーサルを行って本番に備えました。
機材搬入
搬入日の前日に機材の個数を確認して箱にまとめ、作業しやすいように一か所にまとめておきました。オフィス間は距離が短く傾斜もそこまで多くないため、台車1台と手持ちでトラブルなく運ぶことができました。
設営
基本的には事前に想定していたレイアウト通りに設営していけば問題ない予定でした。ただ、配信映像を映すカメラは実際に配置してみないとわからないため現地で決めようと考えていました。
実際に設営してみると、想定したレイアウトでは無駄なスペースができてしまい、ただでさえ少し狭いかもしれないと思っていたスペースをうまく使えていませんでした。改めて考え直し、机の向きを変更してうまく活用することでより広く会場を使うことができました。
事前の想定ができていればいるほど環境を作る時間は短くできますし、想定外の事が起きても対応しやすいということを学びました。
リハーサル
ここまで既に2回配信テストをおこなっており、基本的な操作や調整方法はわかっていましたが、実際に会場でリハーサルを行ってみると新たな問題も見つかりました。
社員に声を掛け、数名の方に協力してもらったのですが、ゲーム説明が分かりにくく、実際に触ってみて分かる点が多いと指摘を貰いました。
事前に知らない人でも分かるような説明にできているか確認はしたのですが、言葉と資料ではどうしても伝えきれない部分があると分かりました。
オフィスのホワイトボードを使って補足説明を書いておき、競技席から見やすい位置に配置することでいつでも確認できるようにしました。媒体ごとに得意な伝え方があり、それを目的に合わせて使うことが大切だと学びました。
本番
参加者誘導が長引き、イベント開始予定より1,2分遅れてのスタートとなりました。イベント開始5分前にはMCがアナウンスし、移動を促して場の雰囲気を切り替える必要があったと感じました。
また、リハーサルの際、社員に協力してもらってテストプレイを行うことができたので、その際同時に人の流れや誘導まで具体的に確認しておくべきだったと思います。
オープニング
参加者が全員座った場合スペースが狭い、または座れないかもしれないという不安から、オープニングは立ってもらうことにし、その分説明はなるべく短くなるように調整しました。
しかし、立ってもらう意図が伝えられておらず、参加者側からは立つ理由がわからず、食事も食べにくかったという声がありました。スペースの狭さは事前に気になりつつも相談できていなかったため、懸念事項はしっかりと共有しておくべきでした。
また、リハーサルを受けてオープニングの構成を変更し、説明を追加した後に時間を計測せず本番を迎えてしまい、ここで大きく時間が押してしまいました。変更、追加があった際は毎回時間を計測しておく必要があると感じました。
競技
GeoGuessrには何種類かゲームモードがあるのですが、今回は2種類採用しました。日本が舞台のモードと世界中が舞台のモードです。見覚えがありそうな国内の風景だけでなく、全く異なる各国の風景も出題していくことで、より回答予想が盛り上がり会話交流を促進させることができるのではないかと考えたからです。
しかし、オープニング等で時間が押してしまい、本来3回やる予定だったモードを2回で終わらせることにしました。その結果、ほぼ競技で遊べなかったプレイヤーが出てきてしまいました。
事前に細かく時間を決めた香盤表を生かすことができず、割り振った時間を実戦で管理することができていなかったと思います。
また、参加者は観戦のみのタイミングがあるためそこで食事をとってもらい、自由に応援などをしてもらう想定でしたが、説明が足りず、食事のタイミングが分かりにくかったという声がありました。事前にアナウンスをしたり、そもそも食事とイベントの時間を分け、事前に食事をとってもらったりすべきでした。
エンディング
今回、賞品は2種類用意しました。優勝チームメンバーへの賞品と、各チームのMVPへの賞品です。特にMVPに選ばれた方々への賞は、世界中が舞台となるGeoGuessrにちなんで、世界地図が入った賞品を選びました。
発表も徐々に賞品が豪華になるよう、優勝チーム以外の各チームMVP⇒優勝チームメンバー⇒優勝チームMVPという形を取りました。
贈呈時はスライドではなく会場の映像に切り替えたり、周りの様子も一緒に映したりといった試みも成功しました。
しかし、大きな問題もありました。集計にミスがあり、本来延長戦に出られるチームが出られず、そのまま進行してしまい順位決定を行ってしまいました。
時間が押していたためチェックが甘くなってしまったことと、集計用のExcelの関数の範囲指定が間違っていたことが大きな要因でした。競技の形を取ったイベントである以上、ここは絶対に間違えてはいけなかったところだと思います。
事前リハーサルでExcelの動作確認をもっと丁寧に行い、本番でも焦らず丁寧に集計を行うべきでした。
大会を振り返って
イベントの目的として、
- 「地域」や「地元」というテーマの会話を生み出すGeoGuessrを通して、課・案件・年齢を超えた交流を促進する
- チーム戦の要素を用いて、積極的な質問や発言を増やす
を設定していました。
本番では競技者だけでなく観戦席でも会話が盛んに行われており、目的は達成されたのではないかと考えています。
私たちとしても、特にリハーサルから本番にかけては、事前準備や想定の重要性、不測の事態が起きた際の柔軟な対応など、普段の仕事でも大切なことが学べたのではないかと思います。
eスポーツ研修全体を通しては、自分達に特に足りていなかったと感じたことは2つあります。「全体の締め切りから逆算して、一つ一つのタスクをいつまでにやるべきかを意識すること」と、「チーム全体に個人の進捗を共有し、プロジェクトメンバー全体で進捗を管理する意識をつけること」です。この2点は今後の課題としておきたいと思います。
終わりに
eスポーツ研修全体を通して、仕事をする「目的」や、解決したい「課題」を明確にしておくことが大切だと学びました。
1回目の稟議では、イベントの目的が曖昧だったため、全体を通して何を伝えたいかがわからない、やりたいことが見えてこない指摘されました。
6期生全員で話し合い適切な目的設定ができた後も、それを元にやりたいことを決めレイアウトや台本作成など具体的な部分を決めるプロセスの実践は、できていなかった部分が多かったと思っています。
プロジェクトの土台となる目的や背景、課題設定を深く考え、「何のためにそれをやるのか」「どういった意図で決定したのか」ということを上に乗せていきながら仕事を進めていきたいと思います。
eスポーツイベントの企画・運営を承ります!
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