企画から本番まで!インターン生が挑んだ社内eスポーツ大会制作レポート

株式会社アーザスの2025年社内eスポーツイベント制作インターンに参加したインターン生の古澤です。普段から専門学校でeスポーツのイベント企画・運営を行っています。
「学校で学んでいることと、ビジネスの現場は何が違うのか?」 そんな問いを胸に、株式会社アーザスの社内eスポーツイベント制作インターンに挑戦しました。
イベント制作の条件をクリアするだけでなく、社員の皆様が抱える「部署間の壁」や「実力差」といったリアルな課題に向き合う日々。WBSによるタスク管理や、社長へのガチンコプレゼンなど、学生主体の運営では経験できなかった「本物のイベント制作」の舞台裏をレポートします。
インターン生チームが、いかにして「全員が熱中できる体験」を作り上げたのか。その成功と失敗の記録をぜひご覧ください!
交流と熱狂を両立するイベント制作

今回のイベント制作では、単純な交流に留まらず、eスポーツが持つ「競技性」を敢えて追求しました。参加者全員が熱中してプレイすることで、チームや会場に一体感を生み出し、より深い交流を実現することを目指しました。
イベント制作条件
今回のイベントを制作するにあたり、予めいくつかの条件が設けられていました。
- 使用タイトル
- ゲーム内ルール
- プレイ環境
- 観戦用画面の概要
- 開催時間、人数、場所
- 実況、解説者の人数
上記の条件を踏まえつつ、当初の目標である「交流」と「熱狂」を両立したイベント制作に向けて取り組みました。
なぜ、会社は社内イベントやレクリエーションを開催するのか?
今イベントの予算は人件費を含めずに10万円ほどでした。参加者と観戦者の人数は20人〜25人と想定しており、1人あたり4,000円〜5,000円ほどの予算をかけている計算です。
株式会社アーザスでは、年間10回以上の様々なイベントを開催しています。なぜこれほどの予算をかけて社内イベントを頻繁に実施するのでしょうか?
その意図を知るためにインターン担当の金城さんにお話を伺いました。
最も印象的だったのは、「社員同士のコミュニケーションを促進し、未来で起こりうるアクシデントを未然に防ぐため」という理由でした。意図的に交流する機会を増やし、信頼関係を築くことで、業務上で必要な連携を円滑にします。これにより、潜在的なアクシデントの発生を防ぎ、将来的に発生する可能性のある損害をなくす、あるいは大幅に軽減することに大きな価値がある、という考え方です。
この予算は、ただの支出だけではなく、将来のリスクを下げるための戦略的未来投資として考えられていることに強い衝撃を受けました。コミュニケーションの円滑化という曖昧に感じる目標に対し、具体的なコストと目的を持って投資する会社の先見性に感銘しました。
私たちが企画したイベントが、会社にとってどれほど重要な役割を担っているのかを実感し、責任感を新たにする機会にもなりました。
企画
チームで話し合って概要を決め、企画書を作成して稟議を行いました。
プロジェクト管理には、Googleのツールを用いてWBSなどの資料を作成しました。Googleツールを導入したメリットは、複数人によるリアルタイム共同編集が実現したことです。これにより手戻りが減り、タスク管理や資料作成の効率化に大きく貢献しました。また、このツールを基盤として大まかなスケジュールを決定し、チーム全員で認識を統一しました。
イベント目的の選定
イベントの方向性を決定するために、社員の皆様が感じている「課題」や「要望」を集約するアンケートを作成し回答していただきました。単に楽しいだけの交流イベントではなく、社員の皆様のニーズに応え、「感じている課題の解決」を実現できるイベント制作を行いました。
このアンケートから見えてきた課題は以下の4点です。
コミュニケーション面
・他部署の社員と自然に話すきっかけがない
・イベント後も続くような関係性が築けない
イベントに関する面
・参加者間の実力差があり、イベントを心から楽しめない
・観戦者も一体となって盛り上がれるイベントが少ない
これらの課題を受け、今回のイベントの目的は「世代や部署を超えた関係性の構築」と「誰もが楽しめるイベント体験の提供」に決定しました。
イベント概要の考案
達成すべき目的に加え、提示されているイベント制作の条件もクリアする必要がありました。
そこで、「交流」をまず一番に考えメインイベントはチーム戦とし、さらにeスポーツ特有の「競技性」と「一体感」を味わってもらうため、サブイベントとして競技性を高めた企画を設けました。
また、実力差による不公平感をなくし、初心者の方でも楽しめるよう、ゲーム内のアシスト機能を使用できるような仕組みを導入しました。これにより、経験者と初心者の実力差を可能な限り埋めるよう工夫して行いました。
WBSとガントチャートの作成
イベント企画・運営をスムーズに進めるため、私たちはすべての作業を洗い出し、細分化したタスクに対して期日と担当者を割り振ったWBSを作成しました。
WBSの導入により、チーム内での現在の進捗状況と優先すべきタスクが一目で共有できるようになり、限られた時間内で効率的に作業を完了させることが可能になりました。
企画書作成
稟議に向けて資料を作成しました。イベントの必要性、実現性、運営体制を明確に示すために、必要な項目を洗い出し、最終的に以下の内容にまとめました。
- 社内の課題とイベントの目的
- イベント概要
- タイムスケジュール
- 使用タイトル
- コンテンツ概要
- 会場レイアウト
- 機材リスト
- 集客方法
- 購入物
- 運営スケジュール
各項目に担当者を割り当て、資料作成を進めました。
プレゼンテーション
作成した資料を用いて、社長に対しプレゼンテーションを行いました。
その際に頂いたフィードバックは以下の通りです。
アンケート結果の提示漏れ
課題と目的に関する根拠としてアンケートを実施したにも関わらず、その具体的なデータを資料に含めていませんでした。結果として、企画背景にある客観的な根拠を示すことができず、アンケート調査の努力が無駄になってしまうというご指摘を受けました。
聞き手の事を考えずに進めてしまっている
聞き手になってプレゼンすることができていませんでした。話すテンポが早すぎてしまい、聞き手が理解する前に次の説明を行ってしまいました。
再プレゼンの際には、聞き手を巻き込んだプレゼンの仕方に変更しました。聞き手を巻き込んだプレゼンにすることにより、テンポがゆっくりになり、聞き手のペースを掴みやすくなりました。
制作

イベントを実現するために、資料の作成や本番に向けた機材のテストなどを実施しました。また、参加者募集やカメラマンさんとの打ち合わせなどで、チーム外の方へ連絡する機会も多くありました。
イベント告知
イベントの告知を複数回にわたり実施し、参加者募集フォームを作成してご回答いただきました。
回答いただいたフォームのデータを基に、実力差による不公平感を解消するチーム分けをするための参考資料としました。
マニュアル類作成
イベント当日に使用するマニュアルの作成を行いました。
マニュアルを作成することにより、当日の細かな流れやフローなどを予め決める事ができ、当日にトラブルが発生した際にも落ち着いて対応できるようになりました。機材やOBS操作もマニュアル化することにより、リハーサルの際や本番に出てくる突然の要求にも対応できるようになりました。
機材検証

イベント開催、配信に必要な機材をピックアップし、使い方や動作の確認を行いました。また、1ゲームごとの時間を測り、タイムスケジュールの調整も同時に行いました。
台本、クリエイティブ物作成
台本と配信で使用するオーバーレイなどのクリエイティブ物を作成しました。
台本に配信で使用する画像を入れ込むことで、全員が状況を把握しやすく、トラブルにも気づけるように作成しました。
リハーサル

イベント本番を想定し、当日会場となったオフィスに出社していた社員の皆様の協力のもと、実際にプレイしてもらいながら当日の参加者案内の確認などを中心に行いました。
マニュアルを予め作成していたことから大きなトラブルはなく、台本のセリフや当日の運営スタッフの配置などの細かい調整ができました。(ですが、イベント本番に様々な問題点に気が付きました。)
イベント本番
振り返り
イベント後に実施したアンケートを見ると、イベントは成功したと考えてよいと思います。
ですが、その一方で私たちインターン生の中にはたくさんの課題がありました。
準備期間
課題
・体調管理不足。
・資料の共有が不足していた。
・企画書作成時の時間管理が甘かった。
解決策
・マスク着用や水分補給など感染対策を徹底する。
・資料データを作成した際一番初めに、WBSにリンクを貼り付ける。
・制作を始める前にディレクターを決め、大枠の設計決めと時間効率化を行う。
イベント本番
課題
・各役割の立ち回りを理解しておらず、トラブル対応ができなかった。
・時間が大幅に押してしまった。
・音声の設定ミスがあった。
解決策
・事前に役割の立ち回りをメンバー全員で共有し、認識のすり合わせを行う。
・ADが全体を見て判断し、削れる部分を考えながらイベントを進行する。(それでも解決しない場合は、インターン担当の金城さんに判断を仰ぐ)
・映像が切り替わるタイミングで一度映像をチェックする担当を設け、確認した事をメンバーに共有しながら進行する。
イベントで得た学びを大切にして、今後のイベント制作に活かしていきたいです。
イベント制作を経て学んだこと

制作段階からたくさんの方々にアドバイスを頂くことができ、多くのことを学ぶことができました。社会人としての立ち振る舞いや、イベントを実行するうえでお客様目線を忘れないということなどを学びました。普段から学校やその他外部で行っているイベントとの違いや、経験したことのない手法など手段や価値観を広げることができました。
eスポーツイベントの企画・運営を承ります!
弊社では、eスポーツイベントのお仕事を承っております。交流の一環として社内eスポーツイベントを開催してみませんか?
