[MECM/SCCM]クライアントPCのハードウェア・ソフトウェア情報を知る!資産管理とは
数多くあるMECMの機能の中で、資産管理はメインの機能の1つです。
MECMの管理下にあるクライアントPCのハードウェア情報やソフトウェア情報を細かく知ることができます。
多数のPCを運用している組織では絶対に必要な機能です。
資産管理とは
資産とは
MECMによって管理されている資産(ここではPCやサーバー)のことです。
資産管理の仕組み
資産管理はクライアントPCにインストールされているMECMクライアントを介して行います。
MECMサーバーがクライアントPCの情報を報告させるという感じですね。
MECMクライアントを通して取得したクライアントPCの情報を、MECMサーバーの「ハードウェアインベントリ」や「ソフトウェアインベントリ」で出力することができます。
リソースエクスプローラー
クライアントPCの情報を表示する「ハードウェアインベントリ」と「ソフトウェアインベントリ」は、MECMの「リソースエクスプローラー」の機能の1つです。
▼確認したいデバイス(クライアントPC)に対してリソースエクスプローラーを起動します
ハードウェアインベントリとは
PC自体の情報を表示する機能です。
CPUやメモリなどハードウェアに関する情報だけでなく、PCにインストールされたソフトウェアの情報も確認することができます。
▼リソースエクスプローラーでハードウェアを選択すると様々なデバイス情報を表示できます
例えば図のように「Quick For Engineering」を選択すると、適用された更新プログラム一覧を確認できます。
ソフトウェアインベントリとは
クライアントPCのファイルの情報を表示する機能です。
以下のような情報を確認することができます。
- 任意の条件下で収集したファイル(ログファイルを収集するために*.logを収集するなど)
- 特定の製品、製造元に関連付けられていないファイルの詳細情報
- 特定の製品、製造元に関連付けられているファイルの詳細情報(各製品のファイル構成が分かる)
- クライアントPCから最後に情報が送信された日時(どの時点の情報なのか)
応用編
この方法以外にも「クエリを作成する」機能と「レポート」機能があります。
クエリを作成する
クエリを作成することによって以下のようなことができます。
- 条件に該当する情報だけを抽出する。
- 複数のクライアントPCの情報を一覧で表示する。
▼例えば「更新プログラム「KB4038806」がインストールされたPC」という条件で検索すると、このような結果が表示されます
例では1件ですが、条件に合致した数のクライアントPCが表示されます。
レポートを作成する
レポートを使用すると、クライアントPCの情報を見やすく表示することができます。ファイル出力も可能です。
▼「[プログラムの追加と削除]に登録されているソフトウェアが、それぞれ何台のクライアントPCにインストールされているか」の一覧表です
最後に
資産管理には、更新プログラムが正しく適用されているかの確認や、ソフトウェアのインストール数を元にライセンスの過不足を確認するなど、様々な使い方があります。
これが無いとPCを1台1台確認して回らなくてはならず、時間も労力もかかりミスも起こります。そもそも多数のクライアントPCがある場合は現実的ではありません。
多数のPCを運用している組織にとって、資産管理機能の利用は必須だと思います。