[Windows]7月の累積的更新プログラムでドメインコントローラーにリモート接続できない不具合
7月の累積的更新プログラムをクライアントデバイスにインストールすると、ドメインコントローラー(DC)にリモートデスクトップ(RDP)接続できない不具合がWindows Server 2022、Windows 11 22H2、Windows 10 22H2で確認されています。なお、この不具合はまだMicrosoftに認識されていません。
情報ソース
不具合の影響を受けるOS
- Windows Server 2022
- Windows 11 22H2
- Windows 10 22H2
不具合が確認された累積更新プログラム
不具合の詳細
Redditユーザーの報告
Redditのユーザーによると、2023年7月11日にリリースされた累積更新プログラムをクライアントにインストール後、リモートデスクトップ(RDP)経由でドメインコントローラー(DC)に接続できなくなったとのことです。
また、ユーザーの環境のDCはSynology製であり、「ドメインへの参加解除後の再参加」や、コンピュータとドメインコントローラーの間の信頼関係を確認するスクリプト「Test-ComputerSecureChannel-Repair-Verbose」を実行をしても修正されなかったとのこと。
Synology社のアナウンス
Synology社はこの不具合を認識しており、「リモートデスクトップセッションに接続できなくなる」だけでなく、「特定のRSAT管理ツールが開けなくなる」場合があるとアナウンスしています。
Synology社によると、これらの不具合は以下の条件で発生するとのことです。
・DCにSynology Directory Serverパッケージがインストール、実行されている
・クライアントがSynology Directory Serverによって作成されたドメインに参加している
・クライアントに2023年7月の更新プログラムがインストールされている
Microsoftのアナウンス
Microsoftはまだこの不具合を認識していません。
回避策
Synologyの回避策を適用する
Synology社は、この不具合の回避策として「Synology Directory Server」パッケージをリリースしました。
このパッケージは「パッケージセンター」にて手動でダウンロードが可能です。
Synology DSM 7.2
・「SMBサービス更新プログラム4.15.13-0796」をインストールする(※x86モデルのみ)
Synology DSM 7.1
・SMBサービスアップデートをインストールする前にSynology DSM 7.2 にアップグレードする
・Synology DSM 7.2 にアップグレードできない場合、「SMBサービス更新プログラム4.15.9-0643」をインストールする(※x86モデルのみ)
Synology DSM 7.0
・SMBサービス更新をインストールする前に、Synology DSM 7.2またはDSM7.1にアップグレードする
Synology DSM 6.2.4
・Synology DSM 7.0にアップグレードする
・Synology DSM 7.0にアップグレードできない場合は、2023年7月11日にリリースされた累積更新プログラムをクライアントから一時的にアンインストールする
累積的更新プログラムをアンインストールする
2023年7月11日にリリースされた累積更新プログラムをクライアントからアンインストールするとこの不具合が解消される可能性があります。
▼詳しくはこちらの記事を参照して下さい。