Windows Server 2022向け累積更新プログラム「KB5009555」不具合情報まとめ

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Windows Server 2022向け累積更新プログラム「KB5009555」不具合情報まとめ

累積更新プログラムには不具合修正や追加機能などが含まれており、その分不具合も多く発生します。そのため、適用する前に一度不具合情報を確認することをおすすめします。

この記事では2022年1月11日(現地時間)にリリースされた累積更新プログラム「KB5009555」の不具合・脆弱性情報とそれを回避する方法をまとめています。

(2022/3/1更新)1月以降の更新プログラムで特定のアプリ・デバイスがNetlogonで保護されたチャネルを作成できない/ドメイン参加時に問題が発生する不具合
(2022/2/8更新)1月の.NET Framework累積に不具合 AD情報取得時にアプリが開かない、0xc0000005エラー
(2022/1/18更新)不具合を修正する定例外更新プログラムがリリース
(2022/1/17更新)1月の累積更新プログラムのインストール後、VPN接続に失敗する不具合
(2022/1/13更新)1月の累積更新プログラムでDCが再起動ループする、Hyper-Vが起動しない不具合

情報ソース

Windows Server 2022向け累積更新プログラム「KB5009555」の主な更新内容

ユーザー報告されている不具合・脆弱性

随時更新予定です。

既知の不具合

エラー

1月以降の更新プログラムで特定のアプリ・デバイスがNetlogonで保護されたチャネルを作成できない/ドメイン参加時に問題が発生する不具合

2022年1月以降の更新プログラムを読み取り専用ドメインコントローラー(RODC)、または合成RODCマシンアカウントにインストールした場合、特定のアプリまたはデバイスがNetlogonのセキュリティで保護されたチャネルを作成できない不具合が確認されています。

影響を受けるアプリや「Riverbed SteelHead WAN Optimizers」などのデバイスでは、ドメイン参加時に問題が発生したり、ドメイン参加後に制限が発生したりする場合があります。

回避策

MicrosoftとRiverbedは現在この不具合を調査中です。

影響を受けるデバイスの場合、Netlogonで保護されたチャネルを作成するにはRODCアカウントと、準拠しているKRBTGTアカウントをリンクさせる必要があります。

1月の.NET Framework累積に不具合 AD情報取得時にアプリが開かない、0xc0000005エラー

1月の累積更新プログラムのインストール後、VPN接続に失敗する不具合

1月の累積更新プログラムのインストール後、VPN接続に失敗する不具合が確認されています。この不具合により、IPsec、L2TP、IPSec IKEを使用するVPN接続が影響を受ける可能性があります。

▼修正プログラムがリリースされました

回避策

・【回避策1】VPNサーバー側でベンダーIDの使用を無効にする
VPNサーバー側でベンダーIDの使用を無効に設定します。

※サーバーによってはベンダーIDの使用を無効に設定できない場合があります。

・【回避策2】KB5009555をアンインストール

▼具体的な手順は以下の記事を参照して下さい。

1月の累積更新プログラムでDCが再起動ループする、Hyper-Vが起動しない不具合

▼修正プログラムがリリースされました

▼以下の記事を参照して下さい。

スマートカード認証使用時に接続の認証に失敗する不具合

この更新プログラムをインストール後、リモート デスクトップを使用して信頼されていないドメイン内のデバイスに接続すると、スマートカード認証を使用するときに接続の認証に失敗することがあります。

「 [デバイス名] への接続に使用された資格情報が機能しません。 新しい資格情報を入力してください。」や、赤色の「ログイン試行に失敗しました」というメッセージが表示されます。

回避策

この不具合は 既知の問題のロールバック (KIR)を行うと改善されます。

1月の累積更新プログラム一覧

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