[修正]11月の累積更新プログラムでMicrosoft ODBC SQL Server Driverを使用するアプリが接続に失敗する

Windows
[不具合]11月の累積更新プログラムでMicrosoft ODBC SQL Server Driverを使用するアプリが接続に失敗する

2022年11月8日にリリースされた累積更新プログラムのインストール後、Microsoft ODBC SQL Server Driverを使用するアプリが接続に失敗する可能性があります。

この不具合は既にMicrosoftに認識されています。

(2023/1/12更新)2023年1月の累積更新プログラムによってこの不具合は修正されました。

(2023/1/10更新)回避策「最新バージョンのMicrosoft ODBC Driver 17 for SQL ServerをアプリのDNS使用時に選択する」を追加しました

情報ソース

不具合が確認された累積更新プログラム

対象OS

クライアント

  • Windows 11 22H2
  • Windows 11 21H2
  • Windows 10 22H2/21H2/21H1
  • Windows 10 Enterprise LTSC 2019
  • Windows 10 Enterprise LTSC 2016
  • Windows 10 Enterprise 2015 LTSB
  • Windows 8.1
  • Windows 7 SP1

サーバー

  • Windows Server 2022
  • Windows Server 2019
  • Windows Server 2016
  • Windows Server 2012 R2
  • Windows Server 2012
  • Windows Server 2008 R2 SP1
  • Windows Server 2008 SP2

症状

症状

2022年11月8日にリリースされた累積更新プログラムをインストール後、Microsoft ODBC SQL Server Driver(sqlsrv32.dll)を使用してデータベースにアクセスするODBC接続を使用するアプリが接続に失敗する場合があります。

影響を受けた場合、以下のようなメッセージが表示される場合があります。

「The EMS System encountered a problem(EMSシステムで問題が発生しました)」

「(Message:[Microsoft][ODBC SQL Server Driver] Protocol error in TDS Stream)」

「Message:[Microsoft][ODBC SQL Server Driver]Unknown token received from SQL Server」

影響を受けるアプリが実行中か確認する方法

1.コマンドプロンプトを管理者で開き、以下のコマンドを実行します。

tasklist /m sqlsrv32.dll

2.影響を受けるアプリが実行中の場合、アプリ名が表示されます。

影響を受けるアプリが実行中でない場合は、「情報: 指定された条件に一致するタスクは実行されていません。」と表示されます。

コマンドプロンプト

回避策

2023年1月の累積更新プログラムを適用する

この不具合は2023年1月の累積更新プログラムによって修正されました。

▼2023年1月の累積更新プログラムはこちら

最新バージョンのMicrosoft ODBC Driver 17 for SQL ServerをアプリのDNS使用時に選択する

Microsoft ODBC Driver 17 for SQL Server」の最新バージョンをインストールし、アプリでDSNの使用時に、「Microsoft ODBC Driver 17 for SQL Server」を選択するように設定すると解消する場合があります。

最新版の「Microsoft ODBC Driver 17 for SQL Server」は、「Microsoft ODBC Driver 18 for SQL Server」に比べて、レガシー版「Microsoft ODBC SQL Server Driver(sqlsrv32.dll)」を使用するアプリとの互換性が高いため、Microsoftが推奨しています。

アプリでDSNが使用できない場合

以下の方法を試してみてください。

・DSNを使用できるようにアプリ側の設定を変更する

・Microsoft ODBC SQL Server Driver (sqlsrv32.dll) 以降のODBCドライバーをインストールして使用する

ODBC接続を更新する

Redditのあるユーザーによると、ODBC接続を更新することで解消されたとのこと。

更新プログラムをアンインストールする

11月8日にリリースされた累積更新プログラムをアンインストールするとこの不具合が解消する場合があります。

※この更新プログラムをアンインストールすると脆弱性・不具合の修正パッチが全て未適用の状態になります。

▼更新プログラムによって修正される脆弱性・不具合についてはこちらを参照して下さい。

▼アンインストール方法はこちらの記事を参照して下さい。

MECM(SCCM)を使えば更新プログラム適用がもっと効率的に!

毎月リリースされる更新プログラムの適用をもっと効率化しませんか?

MECMの機能を使えば、1万台もの大量のPCにも同時に更新プログラムを配布、適用させることが可能です。弊社アーザスではMECMの構築から運用までサポートしています。お気軽にご相談下さい!