Windows Server 2022向け累積更新プログラム「KB5027225」不具合情報まとめ
累積更新プログラムには不具合修正や追加機能などが含まれており、その分不具合も多く発生します。そのため、適用する前に一度不具合情報を確認することをおすすめします。
この記事では2023年6月13日(現地時間)にリリースされた累積更新プログラム「KB5027225」の不具合・脆弱性情報とそれを回避する方法をまとめています。
(2023/6/29更新)Outlookと一部のアプリが開かない
(2023/6/23更新)有効アクセスを計算しても結果が表示されず、CPUを使用し続ける
情報ソース
Windows Server 2022向け累積更新プログラム「KB5027225」の主な更新内容
ユーザー報告されている不具合・脆弱性
現在不具合情報は見つかっていません。
既知の不具合
Outlookと一部のアプリが開かない
特定のウイルス対策、マルウェア対策、またはセキュリティ ソフトウェアがインストールされている環境において、KB5027225以降の更新プログラムをインストールすると、Microsoft またはサードパーティのアプリを開けなくなる場合があります。
既知の影響を受けるアプリには、Microsoft Outlookおよびその他のMicrosoft Officeアプリがあります。
この問題は35.31.25 より前のTrellix Endpoint Securityバージョンを搭載した64ビットWindows上で実行されている32ビットアプリでのみ発生します。
影響を受けるアプリを開こうとすると、イベントログに「モジュールが不明です」というエラーでアクセス違反が示されます。
回避策
・セキュリティソフトウェア「Trellix」は、この問題をEndpoint Security Agent (HX) 35.31.25で修正しました。
他のセキュリティソフトウェアがインストールされている場合、または最新バージョンのTrellix Endpoint Security Agent をインストールした後にこの問題が発生した場合は、使用しているセキュリティ ソフトウェアのカスタマーサポートにお問い合わせください。
・この更新プログラムをアンインストールすると解消される場合があります。
▼詳しくは以下の記事を参照してください。
有効アクセスを計算しても結果が表示されず、CPUを使用し続ける
2023年5月9日にリリースされた更新プログラムまたはそれ以降の更新プログラムをインストール後、共有ファイル、共有フォルダーの「セキュリティの詳細設定」ダイアログで有効なアクセスを表示されない場合があります。
影響を受けるデバイスでは「有効なアクセスを表示」ボタンを選択すると、「有効なアクセスを計算しています…」というメッセージが表示されますが、クエリの結果は表示されず、クエリの実行後もCPUが使用され続ける可能性があります。
回避策
有効なアクセスを表示したい場合、デバイスを再起動するか、影響を受けているユーザーをサインアウトすることでCPU 使用率の問題は軽減可能です。
Windowsをロックしてもこの問題は軽減されません。
一部バージョンのVMware ESXi仮想マシンが起動しなくなる
一部バージョンのVMware ESXiで、Windows Server 2022を実行しているゲスト仮想マシン(VM)にKB5022842をインストールすると起動しなくなる可能性があります。
この不具合はVMware ESXiのバージョンが「vSphere ESXi 7.0.x以前のバージョン」で、かつ「セキュアブートが有効になっている」場合に影響を受けます。
回避策
この問題は2023年2月21日にリリースされたVMware ESXi 7.0 U3kで解決されました。
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