MECM/SCCMでWindows10をOS展開!~公式ドキュメントを読もう

MCM(MECM)
SCCMでWindows10をOS展開!~公式ドキュメントを読もう

前回は、 SCCMによるOS展開の全体像に触れてみました。どんな登場人物がいてどんな処理を行うのか、何となくぼんやりとイメージできたのではないでしょうか。

今回から個々の処理についてご紹介する予定でしたが、大事なことを忘れていましたのでちょっと変えます。

1つは、SCCM の環境を作る方法です。環境が無いと、個々の処理も何も無いですからね。これは次回からご紹介します。

もう1つは SCCM の情報源についてです。SCCM は Office365 や ActiveDirectory のように多数の企業で使うようなものではないこともあり、情報が非常に少ないです。

存在自体を知らない方が大多数でしょう。

SCCM ではこんなことができるよ、といった触れ込み記事はたくさんあります。しかし具体的な設定・操作、トラブルシューティングの情報は非常に少なく、国内外のブログやフォーラムを探し回ることになります。

公式ドキュメントファイルが最初の拠り所

書類
そんな中、信頼できる情報として真っ先に挙げられるのが、Microsoft から提供されている公式ドキュメントファイルです。

実際、公式ドキュメントの情報をベースにしながら SCCM の構築や設定を行っています。

OS展開で読むべきドキュメント

SCCMの環境の構築

とりあえず SCCM の環境を作らないと話になりません。

OS展開の手順

USBメモリのような起動メディアを使用する場合のOS展開の手順です。

前回の記事の 6 にある OS展開用ブートメディア がそれに当たります。

OneDrive へのサインインを求められますが不要です。「いいえ、引き続き表示します」をクリックすると見ることができます。

残念ながらリンク切れになりました。

なお、ブートメディアを使わない方法もいくつかあり、それらのドキュメントも以下のサイトからダウンロードできます。

残念ながらリンク切れになりました。

SCCMそのものを知りたいなら

OS展開の前に、もう少しSCCMの機能を全体的に知りたい場合はこれです。

バージョンが古いことが難点

お気づきかと思いますが、ドキュメントで使われている SCCM のバージョンは古いです。

SCCM(CB)_評価ガイドシリーズは比較的最近提供されたためまだ良いですが、OS展開のドキュメントは SCCM2012 とかなり古いです。

ただ、画面の項目が異なっていたり色々と差異がありますが、やることは基本的に同じなので充分に役立ちます。

新しい情報はWebサイトから

インターネット
ファイル形式のドキュメントは、情報がまとまっていますのでとても扱いやすいです。ただ、情報が古くなりがちなことは先に触れました。

それを補完するものがWebサイトの情報です。

公式ドキュメントサイト

ファイル形式ではありませんが、機能別にまとまっています。

ご覧になっていただくと分かるのですが、このドキュメントにも難点があります。

文字ばかりで絵が無く難解です。さらにとても大事なポイントがサラっと書かれてあったりしますのでタチが悪いです。じっくりと読み解く根気が必要です。

このWebサイトを見るのはある程度 SCCM について分かってからの方がよいかもしれません。(トラブルシューティングではそうも言っていられませんが・・・)

その他のサイト

ググると、個人のブログやフォーラムがヒットします。海外のサイトで解決することも多いです。

SCCM のMVPの方が運営しているサイトにたどり着くことがありますが、専門家ですので情報の信頼性は高いと思います。

後は、結果的に公式のドキュメントサイトにしか情報が無いケースがとても多いです。・・・覚悟を決めて読み解きましょう。

最後に

どの企業でも使用するような製品ではないので、書籍が出ているわけでもありませんし、”使える情報”がメディアから出ることもありません。

我々ができることは、公式ドキュメントを読み込み、ググりながらトラブルシューティングし、ノウハウを積み上げていくことだけです。

得たノウハウはとても大事な資産ですので、必ずドキュメント化し社内で共有しましょう。

そして願わくは、その一部だけでも公開していただくと SCCM を導入しようとしている方々の助けになると思います。

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