クローニングでWindows10を簡単キッティング!~Sysprepで一般化しよう
前回は一般化を行う時に必ず必要となる「応答ファイル」の作成についてご紹介しました。
今回は応答ファイルを使い、マスターPCをSysprepコマンドで実際に一般化してみます。
簡単な作業ですが注意しなければならないことがありますので、それも含めてご紹介します。
マスターPCに応答ファイルを配置する
応答ファイルとは前回作成した Unattend.xml のことです。
マスターPCの
C:\Windows\System32\Sysprep
にコピーしましょう。
応答ファイルは一般化後に削除されてしまうので、移動ではなくコピーするように気をつけましょう。
コマンドプロンプトを起動しSysprepフォルダに移動する
管理者としてコマンドプロンプトを起動する
マスターPCの「コマンドプロンプト(管理者)」を起動します。
スタートメニューを右クリックすると現れます
Sysprepフォルダに移動する
コマンドプロンプトで以下を入力し、Sysprep フォルダに移動します。
cd \Windows\System32\Sysprep
Sysprepコマンドを実行する
コマンドプロンプトで以下を入力し、Sysprep コマンドを実行します。
sysprep.exe /oobe /generalize /shutdown /unattend:.\Unattend.xml
末尾の /unattend:.\Unattend.xml は無くても構いません。/unattend が未指定の場合、自動的に Sysprep フォルダ内にある Unattend.xml ファイルが使われます。
あとは一般化が終わるまでひたすら待ちます。終わったら自動でシャットダウンします。
これでマスターPCは一般化されました。
一般化したマスターPCは起動しないこと!
一点注意です。一般化したマスターPCは絶対に起動しないでください。
次回ご紹介しますが、一般化したマスターPCのイメージをキャプチャしクローンPCに戻すことで、クローニングが完了します。
一般化したマスターPCを起動してしまうと、一般化で消した各種情報が再び設定されますので、クローンPCに戻せるようなイメージがキャプチャできなくなってしまいます。
もし起動してしまったら、バックアップからイメージを戻して一般化をやり直しましょう。
最後に
一般化を行うまでの準備はかなり手間がかかりましたが、一般化自体はとても簡単だったと思います。
次回は、一般化したマスターPCのイメージをキャプチャします。これをクローンPCに適用することでキッティングが完了します。