Windows 10 22H2/21H2向け累積更新プログラム「KB5026361」不具合情報まとめ
累積更新プログラムには不具合修正や追加機能などが含まれており、その分不具合も多く発生します。そのため、適用する前に一度不具合情報を確認することをおすすめします。
この記事では2023年5月9日(現地時間)にリリースされた累積更新プログラム「KB5026361」の不具合・脆弱性情報とそれを回避する方法をまとめています。
情報ソース
Windows 10 21H1/21H2向け累積更新プログラム「KB5026361」の主な更新内容
ユーザー報告されている不具合・脆弱性
随時更新予定
既知の不具合
スタートメニュー、検索メニュー、アプリを開く時にエラーが発生する
スタートメニュー、検索メニュー、「BARCO ClickShare」アプリをはじめとしたユニバーサルWindowsプラットフォーム(UWP)アプリが期待どおりに動作しないか、開くときに以下のような問題が発生する可能性があります。
・スタートメニューは、マウス クリックまたは Windows キーに反応しません。
・「検索」ボタンまたは「Windows + S」キーを押したときにマウスクリックに応答しない
・Outlookが接続および同期できない
・OneDriveが接続および同期できない
この不具合は、Microsoft Office APIを使用してMicrosoft Office、OutlookまたはOutlook Calendarと連携するアプリに影響を与える可能性があります。
回避策
不具合の影響を受けているアプリのアップデート、もしくはアンインストールすることで一時的に回避可能です。
Microsoftはこの不具合を現在調査中であり、今後のリリースでアップデートを提供する予定です。
・【BARCO ClickShareを利用している場合の回避策】
ClickShareアプリをバージョン4.27.2以降に更新するか、カレンダーの統合が無効に設定すると解消する場合があります。
それでも解決しない場合はMicrosoftが提供するガイダンスに従って、ユーザープロファイルを回復を試して下さい。
Microsoft Edgeの不具合
カスタムオフラインメディアや、WindowsカスタムISOイメージから作成されたWindowsインストールを使用しているデバイスは、この更新プログラムによってレガシーMicrosoft Edgeが削除されている可能性があります。この不具合は、2021年3月29日以降にリリースされたサービススタック更新プログラム(SSU)を最初にインストールせずに、カスタム オフライン メディアまたは ISO イメージが作成された場合にのみ発生します。新しい Microsoft Edgeに自動的に置き換えはされません。
この不具合の回避策
2021年3月29日以降にリリースされたサービススタック更新プログラム(SSU)をカスタムオフラインメディアまたはカスタムISOイメージに適用する必要があります。
①下記のコマンドでmsuファイルからcabファイルを抽出します。
KB5000842以外を使用する場合は、コマンドの該当箇所に別の累積更新プログラムを置き換えてから実行してください。
expand Windows10.0-KB5000842-x64.msu /f:Windows10.0-KB5000842-x64.cab <保存先のパス>
② 下記のコマンドで①で抽出したcabファイルからSSUを抽出します。
expand Windows10.0-KB5000842-x64.cab /f:* <保存先のパス>
③SSUのcabファイル『SSU-19041.903-x64.cab』が保存先のパスに作成されます。このファイルをイメージスリップストリームした後、累積更新プログラムを適用して下さい。
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