Windows 10 21H1/21H2向け累積更新プログラム「KB5018410」不具合情報まとめ
累積更新プログラムには不具合修正や追加機能などが含まれており、その分不具合も多く発生します。そのため、適用する前に一度不具合情報を確認することをおすすめします。
この記事では2022年10月11日(現地時間)にリリースされた累積更新プログラム「KB5018410」の不具合・脆弱性情報とそれを回避する方法をまとめています。
(2022/10/24更新)OneDrive for Business同期クライアントの問題、2022年10月28日からヨルダンの夏時間変更で発生する可能性のある問題
(2022/10/21更新)10月の累積更新プログラムKB5018410,KB5018418でリモートデスクトップのシングルサインオンに失敗する
(2022/10/21更新)Outlookのスケジュールアシスタント機能でスケジュールが表示されない、「サーバーに接続できない」と表示される
(2022/10/18更新)[修正済]SSL/TLS接続のハンドシェイクエラー
(2022/10/17更新)一部のメールアプリが送受信できない、一部の環境でネットワークプリンターやUSBプリンターで印刷できない
情報ソース
Windows 10 21H1/21H2向け累積更新プログラム「KB5018410」の主な更新内容
ユーザー報告されている不具合・脆弱性
OneDrive for Business同期クライアントの不具合
10月の累積更新プログラムKB5018410,KB5018418でリモートデスクトップのシングルサインオンに失敗する
Outlookのスケジュールアシスタント機能でスケジュールが表示されない、「サーバーに接続できない」と表示される
この更新プログラムをインストールすると、一部の環境で「スケジュールアシスタントの出席者スケジュールが表示されない、スケジュールが「利用不可」と表示される」、「外出先でサーバーに接続できないと表示される」場合があります。
回避策
Redditのユーザーによると、この更新プログラムをアンインストールすると解消したとのこと。
※この更新プログラムをアンインストールすると脆弱性・不具合の修正パッチが全て未適用の状態になります。
▼更新プログラムによって修正される脆弱性・不具合についてはこちらを参照して下さい。
▼アンインストール方法はこちらの記事を参照して下さい。
一部の環境でネットワークプリンターやUSBプリンターで印刷できない
一部の環境において、ネットワークプリンターやUSBプリンターが未インストールの状態になり、結果として印刷できなくなる場合があります。
回避策
プリンターのドライバーを再インストールしなおすと、再び使用できるようになるとのことです。
一部のメールアプリが送受信できない
この更新プログラムのインストール後、以下をはじめとしたメールアプリで送受信ができなくなる場合があります。
・Becky! Internet Mail Ver.2
・秀丸メール
この不具合の影響を受けた場合、Becky! Internet Mailでは、「SSL/TLSでの接続中にエラーが発生しました。 コード:0x80090326 予期されない、または形式が間違ったメッセージを受信しました。」と表示されるとのことです。
回避策
この更新プログラムをアンインストールすると解消する場合があります。
※この更新プログラムをアンインストールすると脆弱性・不具合の修正パッチが全て未適用の状態になります。
▼更新プログラムによって修正される脆弱性・不具合についてはこちらを参照して下さい。
▼アンインストール方法はこちらの記事を参照して下さい。
既知の不具合
10月累積更新プログラムの修正パッチによりAD参加に失敗する
2022年10月28日からヨルダンの夏時間変更で発生する可能性のある問題
2022年10月5日にヨルダン政府は冬時間の夏時間(DST)タイムゾーンの変更を終了する公式発表を行いました。
2022年10月28日金曜日の午前12:00から、公式時間は1時間進むことはなく、永久にUTC+3タイムゾーンに移行します。
この変更による影響は以下の通りです。
・Windowsおよびアプリに表示される時刻は正しくありません。
・Microsoft TeamsやMicrosoft Outlookなどの不可欠な機能に日付と時刻を使用するアプリやクラウドサービス、通知、会議のスケジュールは1時間ずれている可能性があります。
・スケジュールされたタスクなど、日付と時刻を使用する自動化は予期された時間に実行されない可能性があります。
・トランザクション、ファイル、およびログのタイムスタンプが1時間ずれます。
・Kerberosなどの時間依存プロトコルに依存する操作は、ログオンまたはリソースへのアクセスを試みるときに認証エラーを引き起こす可能性があります。
・ヨルダン以外のWindows デバイスおよびアプリも、ヨルダンのサーバーやデバイスに接続している場合、または別の場所またはタイム ゾーンからヨルダンで開催される会議をスケジュールまたは参加している場合に影響を受ける可能性があります。
回避策
※ヨルダン以外のWindowsデバイスでは以下の回避策を使用しないでください。
Microsoftは2022年10月下旬にこの問題を修正したプレビューリリースの配信を予定しています。
1.「設定」>「日付と時刻」>「日付と時刻の設定」へ移動します。
2.「夏時間に合わせて自動的に調整」をオフにする
▼コントロールパネルから設定する場合
1.「コントロールパネル」>「時計と地域」>「日付と時刻」>「タイムゾーンの変更」に移動します。
2.「夏時間に合わせて時計を自動的に調整する」オプションのチェックを外します。
[修正済]SSL/TLS接続のハンドシェイクエラー
GPOファイルのコピーが正しく機能しない不具合
Microsoft Edgeの不具合
カスタムオフラインメディアや、WindowsカスタムISOイメージから作成されたWindowsインストールを使用しているデバイスは、この更新プログラムによってレガシーMicrosoft Edgeが削除されている可能性があります。この不具合は、2021年3月29日以降にリリースされたサービススタック更新プログラム(SSU)を最初にインストールせずに、カスタム オフライン メディアまたは ISO イメージが作成された場合にのみ発生します。新しい Microsoft Edgeに自動的に置き換えはされません。
この不具合の回避策
2021年3月29日以降にリリースされたサービススタック更新プログラム(SSU)をカスタムオフラインメディアまたはカスタムISOイメージに適用する必要があります。
①下記のコマンドでmsuファイルからcabファイルを抽出します。
KB5000842以外を使用する場合は、コマンドの該当箇所に別の累積更新プログラムを置き換えてから実行してください。
expand Windows10.0-KB5000842-x64.msu /f:Windows10.0-KB5000842-x64.cab <保存先のパス>
② 下記のコマンドで①で抽出したcabファイルからSSUを抽出します。
expand Windows10.0-KB5000842-x64.cab /f:* <保存先のパス>
③SSUのcabファイル『SSU-19041.903-x64.cab』が保存先のパスに作成されます。このファイルをイメージスリップストリームした後、累積更新プログラムを適用して下さい。
10月の累積更新プログラム一覧
過去のWindows 10累積更新プログラム
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Windows 10バージョン22H2不具合まとめ
Windows 10バージョン21H2不具合一覧
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