まだ間に合う!アーザスが考える Windows10 1803アップグレードの備え
2018年のゴールデンウイークが明けてしまいましたね。
「休みが明けて憂鬱」という方や、「これから本腰を入れて仕事に取り掛かかれるぞ!」と意気込んてる人など様々かと思いますが、Windows10 の新しいOSアップグレード1803もこの程リリースされました。
この Windows10 のOSアップグレードについて1511、1607、1703、1709、と計4回もリリースされておりますが、アーザスではこれまですべてのアップグレードを通じ、企業様をサポート対応してまいりました。
今回はそのノウハウを元にOSアップグレード1803について、情報システム部の方がどのように対応したら良いか?という部分を記事にしたいと思います。
アップグレードの必要性について考えよう
そもそもOSのアップグレードをする必要があるのか無いのかですが、アップグレードの必要性は Windows10 のOSのバージョンに依存します。
Windows10 のOSバージョンが1511や1607のバージョンを使用している場合は、Microsoftからのサポートを無い、つまりパッチなどが公開されない状態です。このようなバージョンをお使いであれば速やかにアップグレードしましょう。
ちなみに Windows10 のサポート期限については2018年5月時点では以下のようになっています。
じゃあ1703以降のOSバージョンを使っていればサポート対象範囲なので大丈夫かというと実はそうでもないです。
サポート期限の表に書いてある通り1703を使っていても今年の10月にはサポート期限が切れてしまいます。
では「1803に今すぐにアップグレードすれば良いのでは!」というと実はそんなに簡単な話ではないのです。これまでの経緯から Windows10 の1803を適用させるうえでの課題や注意点を以下に記載します。
OSアップグレードの課題や注意点
OSをアップグレードする際にはいくつかの課題があります。これまでアーザスが直面した大まかな課題は以下のようなものがあげられます。
リリースされた直後は思わぬ不具合が発生する
新しいOSがリリースされた直後は、不具合が発生する確率が高い傾向にあります。
Windows10 もリリースされて数年経ちますが、やはりメジャーバージョンアップ時は思わぬトラブルが発生します。こういったトラブルや不具合も数か月経つと意外にパッチの適用で解消されることがあります。
致命的な不具合が解消されたあとにバージョンアップを行いましう。メジャーバージョンアップであれば少なくとも3か月程度は経過を確認した方が良いでしょう。
新しいOSバージョンにアプリケーションが対応していない
新しいOSバージョンにした場合アプリケーションが対応ない場合があります。アプリケーションが対応していない場合、OSのアップグレードが Windows10 側で制御されアップグレードできない場合があります。
アーザスで対応したアップグレード対応の中でも一番影響を受けたのは、セキュリティ関連のソフトでした。セキュリティソフトだけでなく、企業内で使用しているアプリケーションなど、事前に影響を受けるアプリケーションを調査する必要があります。
アップグレードをどのようなツールを使って実施するか
Windows10 の1803は管理者権限さえあればユーザ自身で Windows Update からインストールすることができます。
しかし企業で使うPCは、一般的にはPCの機種、OSのバージョン、アプリケーションなど管理されている場合が殆どです。OSバージョンを管理するとなると、アップグレードに対応したツールを使う必要があります。
PC管理ツールはいろいろなツールがありますが、アップグレードが実施できた端末情報などを取得できるツールを選定する必要があります。
アーザスがおすすめする解決策
アーザスがおすすめする解決策はずばり、「SCCMを使ってOSアップグレードする」です。
SCCM の優位性については本Blog内でも取り上げておりますが、WSUS などには無いタスクシーケンスを使ったOSアップグレード機能があります。
このタスクシーケンスはOSアップグレード時にアプリケーションのインストール・アンインストールなどの前処理、後処理を実行できます。
新しいOSのバージョンに合わせて SCCM サーバもアップグレードされます。
最後に
リリースされたばかりの新OSバージョン1803ですが、早く準備して悪いということはありません。
SCCM を構築してから Windows10 に1803の導入するということであれば今ならまだ間に合います。
ぜひ Windows10 の1803の導入と併せて SCCM をご検討してみてはいかがでしょうか。