Tanium Provisionを使用したキッティング事例
当社はIntuneやAutopilot、MECM(MCM)の環境構築や運用を得意としております。
最近ではTaniumというエンドポイント管理サービスにも注目しております。その中の「Tanium Provision」というベアメタルプロビジョニングツールについて、あるお客様の導入事例を通じて検証を行いました。
Tanium Provisionについて
Tanium Provisionは、簡単に言うとMECMのタスクシーケンスのようなツールです。このツールを用いることで以下の様々な要素を適用することが可能です。
- OSイメージ: WIM形式のイメージを登録し、適用させることができます。
- ADKファイル: ドライバーを追加することが可能です。
- unattend.xml: 初期登録するユーザー定義を設定する応答ファイルです。
- Taniumエージェント: インストールするTaniumエージェントを設定できます。
- その他: スクリプトやドライバー、パッチのインストールも行うことができます。
Satelliteという概念
Taniumのキッティングでは、通常キッティング対象PCをPXEブートします。このPXEブートを行うためには、Satelliteと呼ばれるPCを用意する必要があります。
Satelliteには以下のような制約があります。
キッティング対象PCが数台であれば、普通のPCで問題ありません。(ストレージ領域は通常の2倍程度必要です。)
制約1. ネットワーク
キッティング対象PCと同一のネットワークセグメントに設置する必要があります。
制約2. ポート
特定のポートの開放が必要です。
詳細はTanium社のドキュメントを参照してください。ODJ(オフラインドメイン参加)の場合も同様です。
実際にTanium Provisionを使ってみて
PXEブートまでは問題なく動作しましたが、最初はキッティングはうまくいきませんでした。
特にDellのPCの場合はマニュアルにも記載されておりますが、PowerShellコマンドを使ったドライバの追加など、Windows PEやタスクシーケンスと比べてより高度な操作が必要です。Tanium Provisionは専門的な知識が必要なソリューションだと思います。
最後に
当社はTaniumの専門知識を持つエンジニアが増えつつあります。Intune、Autopilot、MECMに加え、Taniumに関しても専門性を深め、積極的に情報を発信していきたいと考えています。エンドポイントに関するお悩みがあれば、ぜひ当社にご相談ください。