[事例]MECM/SCCMで極細ネットワーク負荷分散!ブランチキャッシュでQU・FUする
非常に細いネットワーク回線で SCCM を使用し、Windows 10 のQUやFUを実施した事例をご紹介します。
Microsoft も想定していなかったほどの回線の細さでしたが、工夫で何とかなりました。
環境
クライアントPCの台数
1,000〜2,000台
ネットワーク帯域
業務に影響を与えないように、SCCMが利用できるネットワーク帯域は 16〜32kbps と極めて細いです。
構成概要
作戦
配布ポイントのIISで帯域制限
お約束です。SCCMのトラフィックでネットワーク帯域を専有されてしまったら大問題ですからね。
クライアントPCのBITSで帯域制限
クライアントPCでのSCCMのネットワーク利用帯域を絞るために、BITSの設定を行いました。
各拠点の一部のPCに先行配信する
なぜ一部のPCに先行配信するのでしょう?それは・・・
ブランチキャッシュを使う
ブランチキャッシュを使うことで、WANのネットワーク負荷を下げられるからです。
ブランチキャッシュでWANの負荷を軽減できるので、32kbpsまで帯域を広げることができました。
困ったこと
とにかく時間がかかる
数GBのファイルを極細回線でダウンロードするので、数日かかるわけです。単純計算すると、1GBのファイルを16kbpsでダウンロードするには6日かかります。
更に、エラーが発生してしまうと最初からダウンロードし直しです。
BITSがキャンセルされてしまう
エラーでもないのにBITSがキャンセルされるクライアントPCが数台ありました。
Microsoft に問い合わせても原因は分からないとのこと。
何度やってもキャンセルされるクライアントPCに対しては手動で直接適用しました。
最後に
あきらめずにチャレンジすれば、細い回線でも何とかなります!