[MECM/SCCM]ピアキャッシュソースからコンテンツがダウンロードできない場合の対処法
MECM(SCCM)でコンテンツを配信する時に便利なピアキャッシュ。配布ポイントを設置せずにネットワーク帯域の圧迫をある程度抑えられます。
そんなピアキャッシュですが、ピアキャッシュ元(ピアキャッシュソース)からコンテンツがダウンロードできないことがあります。
その原因と対処方法を紹介します。
ピアキャッシュって何?
指定したコレクション内のPCをダウンロード元として指定することができます。
こんなときに使う
配布ポイントのない拠点で、配布ポイントがある拠点と同じように配信したい場合に使います。
共有PCなどをピアキャッシュソースに設定することで、配布ポイントが無い拠点からのアクセスを減らすことで帯域を確保することができ、スムーズにダウンロードができるようになります。
ダウンロードできないとき何が起きているのか
ピアキャッシュソース(ダウンロード元のPC)からコンテンツがダウンロードできない場合にログを確認すると、ピアキャッシュのソースへの接続がタイムアウトしていることがあります。
CAS.logに表示されるログの例
タイムアウトでピアキャッシュソースからコンテンツがダウンロードできない時、以下のようなログが表示されています。
<![LOG[HttpSendResponseEntityBody failed with error 121.]LOG]!><time="11:44:07.889-540" date="12-17-2020" component="ContentAccess" context="" type="3" thread="236708" file="httpapirequest.cpp:1436">
<![LOG[Failed to validated the token sent in the request header]LOG]!><time="11:51:11.331-540" date="12-17-2020" component="ContentAccess" context="" type="3" thread="14212" file="superpeercontroller.cpp:1430">
<![LOG[Can't handle the request at this time.]LOG]!><time="13:08:01.423-540" date="12-17-2020" component="ContentAccess" context="" type="3" thread="14212" file="superpeercontroller.cpp:1451">
原因
ピアキャッシュソースが下のどれかの状態に当てはまる場合、クライアントはピアキャッシュソースからコンテンツをダウンロードできません。
- 電源設定が低バッテリーモードである
- プロセッサ(命令を実行するハードウェア)への負荷がかかりすぎている
- ディスクキューが長すぎる
- クライアントとの通信が切れている
【参考】ディスクキューの確認方法
ディスクキューは「リソースモニター」で確認できます。
▼”リソースモニター”を検索し、リソースモニターを起動します
▼リソースモニターにはディスクキューの長さが表示されます
解決方法
まずピアキャッシュソース(ダウンロード元のPC)の状態を確認して原因を特定しましょう。
そして原因を取り除くことが解決方法となります。
- ソースの電源設定を低バッテリーモード以外に変更
- プロセッサの負荷を軽くする
- ディスクキューの長さを10以下にする(ディスクのアクセスを減らす)
- クライアントとの通信が切れていないか確認
最後に
ピアキャッシュでダウンロードできない場合、まずはログを確認しましょう。もしタイムアウトが起きているなら、ピアキャッシュソースの状態を確認しましょう。