サーバールームから出ると頭が痛い!?それって片頭痛かも
今回は趣向を変えて健康ネタです。健康と仕事は切り離せませんからね。
エンジニアならよく出入りするサーバールーム。エアコンがキンキンに効いていて夏は寒いぐらいです。
サーバールームに行くと、決まって吐き気を伴う耐え難い頭痛が起こる方はいらっしゃいませんか?特に出た時。
もしかして片頭痛かもしれません。対策しておくとかなり楽になると思いますよ。
頭痛には3種類ある
緊張型頭痛
一般的な頭痛です。
同じ姿勢を取り続けるなど血行の悪化が主な原因ですので、ストレッチしたり温めると楽になります。
片頭痛
脳の血管が拡がって神経を刺激することで起こります。血管と神経の距離が近い人がなりやすいです。
緊張型の時とは逆に、冷やすと楽になります。
痛い時、頭を下に向けて軽く左右に振ってみてください。振るたびに痛かったら片頭痛の可能性大です。
緊張型と片頭痛が同時に起こる人もいます。(複合型)
群発頭痛
数ヶ月から数年間のうち、一定期間内(群発期)に目の奥をキリでグリグリされるような猛烈な痛みが起こります。世界三大激痛の一つで、あまりの痛みから「自殺頭痛」とも呼ばれています。
脳の視床下部に原因があるらしいのですが、詳しいことは分かっていません。
耐え難い片頭痛
苦い経験
私が新人の時、数時間サーバールームで作業したことがありました。で、作業後に経験したことがない強烈な頭痛が来ました。
その後飲み会があったのですが(症状がひどすぎて帰れない)、一口も食べられずにずっとテーブルに突っ伏したままうんうん唸っていました。さすがに店員さんにも心配されましたね。どう帰宅したかはほとんど覚えていません。
あれが初めての片頭痛の洗礼で、全く知識がなかったのでひたすら耐えるしかありませんでした。未だにトラウマです。
片頭痛になりやすい時
頭の血管が拡がる時です。特に急な変化はダメージ大です。
こんな時がそうです。
- 気圧が下がった時(雨が振りそうな時はすぐに分かります)
- 寒いところから暑いところに移動した時(この季節は辛いです)
- ストレスフルな仕事をしている人の休日(リラックスすると血管が拡がります)
- 花粉症(血管にヒスタミンが大量に分泌されるので拡がります)
- 寝すぎたとき(リラックスしすぎ)
普段は頭痛は起きていなくても、寝すぎた時に頭痛が起こる人は結構多いと思います。片頭痛持ちですので、少し注意したほうがよいでしょうね。
片頭痛は頭痛鎮痛薬では治りません
ドラッグストアで売っているような頭痛鎮痛薬では治りません。効くのは緊張性頭痛だけです。
片頭痛(群発頭痛も)にはトリプタン系製剤という特効薬があります。処方薬ですので病院に行きましょう。
頭痛持ちで、”とりあえず”頭痛鎮痛薬を飲む習慣がある人は、依存になるだけですのですぐやめた方がいいです。
薬が無い時の緊急対処法
まだ病院に行っていない、薬を忘れた、もう使い切った、そんな時に片頭痛になったら!?これはピンチですね。
すぐに冷たい缶コーヒーを3本買って、2本を左右の頸動脈に当てましょう。冷やして脳の血管を収縮させます。
で、もう1本は飲みます。カフェインには血管を収縮させる働きがあります。
完全回復とまではいきませんが、ずいぶん楽になります。
頭痛の専門外来に行きましょう
片頭痛持ちだと分かったら、そのうちまた痛みに襲われますので、病院に行きましょう。
頭痛科、頭痛外来、脳神経内科など、病院によって標榜が色々ありますので迷うと思います。なるべく頭痛を専門に診ている病院がよいです。設備(CT・MRI)や治療ノウハウが全く違います。
予防薬があります
片頭痛には様々な予防薬があります。
血圧の薬で血管を常に拡げた状態にしておくことで急な変化を防止するなど、別の用途の薬が予防薬として認められているケースが結構あります。
予防薬は効果が分かるまで時間がかかり、多少なりとも副作用があるので、長期間トライ&エラーを繰り返して自分に合うものを探すしかないです。
100%防止することはできませんが、トリプタン系製剤は薬価が非常に高いので(3割負担でも1回300円以上・・・)、頭痛の頻度が下がるだけで精神的にも経済的にも楽なのです。
ダメならあきらめて帰って寝ましょう
病院に行って、予防薬を始め、特効薬も手に入れた。これで大丈夫!
・・・残念ながらそうではありません。
頭痛の予兆に気づかず薬を飲むタイミングが遅れたり(これがまた難しい)、あまりに症状が重い時など、どうしてもダメな時はあります。
どの医師にも言われたのですが、そんな時は何をしてもダメなので、おとなしく帰って寝るしかないです。痛みで文字通り寝る以外何もできませんから。
最後に
たかが「頭痛」と一括りにされてしまいがちで、周りからはなかなか理解されにくいと思います。
相性のよい病院・医師を見つけて、予防薬・特効薬で気長にうまくコントロールし続けていきましょう。