サブスクリプションサービスで利益を最大化したいなら手数料に注意!

システム開発
サブスクリプションサービスで利益を最大化したいなら手数料に注意!

ユーザーがサービスを利用する限り安定した収益が見込めるサブスクリプションサービス。

ただし手数料に注意しておかないと、利益が大幅に目減りすることになってしまいます。

バラ色に見えるサブスクリプションサービス

バラ色

サブスクリプションサービスは、定期的な安定した収益を得ることができます。

また、一回きりの支払いだと高額になるサービスでもサブスクリプションでは支払いごとの金額が低くなるので、ユーザーの心理的ハードルを下げることができます。これはユーザーにとってもうれしいことです。

そして、一度軌道に乗りユーザーが増えていけばその分だけ収益が増えていくのが最大の魅力と言っていいでしょう。

では、実際にどのくらいの収益が見込めるのか簡単な計算をしてみます。

月額1,000円のサービスを1,000人が利用した場合

3ヶ月:1,000円 × 1,000人 × 3ヶ月 = 300万円
半年:1,000円 × 1,000人 × 6ヶ月 = 600万円
1年:1,000円 × 1,000人 × 12ヶ月 = 1,200万円

1年で1,200万円!月額1,000円でもなかなかすごい額です。これで利用人数が5,000人、1万人と増えていけば・・・。想像が膨らみますね。

サブスクリプションの手数料は高い

悲しい

しかし悲しいかな、この金額がそっくりそのまま銀行口座にに入るわけではないのです。

以下の表は、サブスクリプションを行う媒体ごとの、最終的にサービス提供者に入ってくる利益の試算です。

例として収益は、月額1,000円、1,000人に1年間サービスを利用してもらった場合の1,200万円としています。

YouTube Facebook WordPress.com Stripe
収益 \12,000,000 \12,000,000 \12,000,000 \12,000,000
ランニングコスト \0 \0 \34,800 \0
手数料率 30% 30% 4.9% + $0.30 3.6%
手数料 \3,600,000 \3,600,000 \588,000 \432,000
費用計 \3,600,000 \3,600,000 \622,800 \432,000
利益 \8,400,000 \8,400,000 \11,377,200 \11,568,000

「Stripe」はサブスクリプション機能をWebサイトに付ける際に利用するサービスです。

ご覧の通り、なかなかすごい金額の手数料です。

「YouTube」や「Facebook」はランニングコストがかからない一方、手数料を3割も取られるため、1,200万円売り上げたとしても360万も目減りしてしまいます。

サブスクリプションサービスを行う上で最終的な利益を大きくしたい場合に考慮すべきなのは、実は手数料なのです。

お金と手間をかけずにサブスクリプションを始めたい!

WordPress.com
手数料が惜しいとはいえ、自分自身でWebサイトを1から作るのも厳しいですよね。

「ならWordPress.comでやればいいか。手数料もそこまで高くないし、簡単そうだし!」

確かにWordPress.comであれば、初心者でも簡単にWebサイトの立ち上げは可能でしょう。しかし、WordPress.comでサブスクリプションを行うのが最善の選択なのでしょうか。

WordPress.comは本当に簡単・お得?

確かにWordPress.comは、プログラミングやその他の知識が全くなくともWebサイトを簡単に作成できるツールです。手数料も比較的安価です。

しかしそれはブログのような簡単なWebサイトの場合に限ります。

サブスクリプション機能、会員機能、ソーシャルログイン機能、などなど、WordPress.comにおいてもプログラムを組むことなく様々な機能をつけていくことは可能ですが、問題点もあることに注意です。

コスト

初期費用

基本は無料ですが、サーバーによっては初期費用が掛かる場合もあります。

また、WordPress.comでWebサイト作成を行う際の便利機能やテンプレートデザインの中には有料のものもあります。

ランニングコスト

WordPress.comを利用する場合、プランを選ぶ必要があります。

どのようなWebサイトを作成するのかによってプランが変わりますが、サブスクリプション機能などWebサイトを有料化する場合は、WordPress.comの有料プランを選択する必要があります。

▼WordPress.comのプランと料金(円/年)

  • WordPress.com eコマース:¥62,640
  • WordPress.com ビジネス:¥34,800
  • WordPress.com プレミアム:¥10,800
  • WordPress.com パーソナル:¥6,000
  • WordPress.com 無料版:¥0

手数料

選んだプランによって手数料が異なります。高いプランほど手数料は安くなります。

▼WordPress.comのプランと手数料

  • WordPress.com eコマース:0%
  • WordPress.com ビジネス:2%
  • WordPress.com プレミアム:4%
  • WordPress.com パーソナル:8%
  • WordPress.com 無料版:決済機能利用不可

また別途「Stripe」の手数料が一取引につき 2.9% + $0.30 かかります。

Webサイト作成

WordPress.comを利用する・しないに関わらず、Webサイト作成では以下の2つの作業が必要です。

  • 機能の実装
  • デザインの実装

WordPress.comの最大のメリットは「プログラミングをしなくてもよい」ということです。

何度かマウスをクリックするだけで楽に自分のやりたいことが実現できてしまいます。

しかし一方で 融通が利かない という問題があります。

直感的な操作でWebサイトを作ることができるのはよいのですが、反面「かゆいところに手が届かない」状態が生じます。

プログラミングは不要でも、上手な使い方を学ぶ必要があるのです。

オープンまでの期間

プログラミングは不要でも、Webサイトに関してある程度の知識は必要です。

よってオープンまでにかかる期間は個人の力量に依存します。

WordPress.comのWebサイト作成を外注する場合

外注

WordPress.comを利用したとしても、サブスクリプション機能を持ったWebサイトを自分自身で作成するのはやはり厳しい。そんな方も多いはずです。

そういった場合、専門家に依頼するというのも一つの手です。

コスト

初期費用

気になる初期費用は制作会社によって差はありますが、20~50万円と考えてよいかと思います。

独自のWebサイト作成を依頼するよりも安価ではありますが、機能やデザインの注文によっては大幅な増額につながります。特にレスポンシブデザイン対応や、オリジナルのデザインを実現しようとすると費用がかさんでしまうので注意が必要です。

ランニングコスト

自分で作成する場合と同じで、WordPress.comのランニングコストが発生します。

手数料

WordPress.comとStripeを連携させてサブスクリプションサービスを実現するのであれば、WordPress.comとStripeに対する手数料が発生します。

Webサイト作成

自分でWebサイトを作る必要はありません。

制作会社に要望を的確に伝えて、出来上がるのを待ちましょう。

ただし先ほども述べたようにWordPress.comには融通の利かなさがあります。イメージ通りのものを作ってもらうために小さなカスタマイズを要求した場合に思わぬ別料金が発生することがあり、もどかしいところです。

オープンまでの期間

要望をヒアリングすることから始まって、WordPress.com導入、全体のデザイン選定、機能実装、マニュアル作成、などなどを考えると、概ね2・3ヶ月といったところです。

複雑な機能やデザインが必要だったり、画面数が多い場合は、それに応じて完成までの期間も延びます。

独自のWebサイト作成を外注する場合

独自のWebサイト作成を外注

WordPress.comで作成してもらうより初期費用は高額になりますが、細かな要望にも応えることが可能です。

また、WordPress.comに対して手数料を払う必要がないので、長期的なコストを抑えることができます。

コスト

初期費用

画面数が少ない簡単なWebサイト作成であれば、初期費用は20万円前後で済むこともあります。

が、サブスクリプション機能やブログ機能、会員機能などを備えた本格的なWebサイトであれば100万円以上はかかると考えてよいでしょう。

ランニングコスト

サーバーやドメインに対するランニングコストが発生します。

手数料

手数料はStripeの3.6%だけです。

WordPress.comであればプランごとの手数料に加え、1取引につき2.9% + $0.30発生していました。

数値を見た感じでは小さい差に感じられますが、長期的に見て、これが大きな利益につながることでしょう。

Webサイト作成

WordPress.comの場合と同じく制作会社に正確に要望を伝える必要があります。

決済システムにStripeを使用する場合はStripeアカウントの取得も必要です。

独自のWebサイトは融通が利きますので、WordPress.comでのWebサイト制作の場合よりもきめ細かく対応してもらうことができます。

Webサイト立ち上げまでの期間

こちらもWordPress.comで依頼する場合と同様、概ね2・3ヶ月です。

まとめ

WordPress.comを用いて作成する場合、WordPress.comでのWebサイト制作を外注する場合、独自Webサイト作成を外注する場合、の3通りをご紹介しました。

WordPress.comの場合、初期費用は独自Webサイトに比べて安く抑えられます。自分で作成するのであればさらに安くできます。

しかし、サブスクリプションやその他Webサイトを便利にする機能を付ける場合、初心者では対応困難です。外注するにしても、融通が利かないこともあり場合によっては費用もかさみます。

従って、サブスクリプション機能のあるWebサイトを作成するのであれば、独自Webサイトを作成する方がよさそうです。

【結論】独自Webサイトなら収益を最大化できる!?

サブスクリプションサービスはユーザーの数だけ収益が増えていきますが、手元に残るのは手数料が引かれた後のもので、その金額は無視できない額です。

収益を最大化するなら手数料に気を付ける

この点を踏まえるなら、独自のWebサイトを作成してサブスクリプションサービスを行うのが良さそうです。ただ、自分でWebサイトを立ち上げるのは難しいです。

ならば多少の手数料がかかってしまうのを我慢してもWordPress.comでやりたいという考えになるのは自然なことです。しかし、WordPress.comであったとしても自分自身で作成するにはある程度の知識が必要です。

それならばWordPress.comでのサイト作成を外部に依頼するのが良さそうです。ただ、融通が利かないので望んだ通りのWebサイトを作成するために高額な費用が発生する可能性があります。

であれば、

独自のサイトの作成を外部に依頼する

が最善の選択でしょう。

サブスクリプションサービスをこれから始める、またすでに始めている方は、一度手数料の見直しから始めてみてはいかがでしょうか。

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